2013/09/22

性のジハードと慰安婦 (シリア)

ロシア・トゥディより

この話は、コメント欄でシリカ太郎さんにも指摘して頂いた。シリアの内戦に「慰安婦」が登場したというニュース。「性のジハード」として大分前から海外では話題になっていた。もちろん欧米では「慰安婦」などという言葉は使っていない。あまり幅広く慰安婦という言葉を適用することには抵抗があり、このニュースは取り上げなかったのだが、韓国メディアも慰安婦(위안부)という言葉を使ってこのニュースを報じていたので改めて注目してみた。韓国メディアも本音では慰安婦問題とは戦地での買春問題だと認識しているようである。

大儀のない戦争だから日本軍は慰安婦を必要としたのだとか(吉見義明)、聖戦といいながら日本兵はセックスをしていたなどと難癖をつける人もいるが、戦場の性の問題は彼らが考えているより深刻なのかもしれない。ただし、戦場の性は、たとえそれが「ジハード」の名において語られたとしても、アラブですら現代ではいい印象を持たれていない(少なくともポリティカル・コレクトネスには反している)という点には留意すべきだろう。性の聖戦(Jihad Al Nikah)を容認しているのは、スンニー派の中でも保守的な人々だけらしい。

シリアに「聖戦慰安婦」=チュニジア女性、反体制派に従軍

【チュニスAFP=時事】チュニジアのジェドウ内相は19日、シリア内戦でアサド政権軍と戦っている反体制派イスラム武装勢力メンバーを支えるため、多数のチュニジア人女性が「慰安婦」として従軍していることを明らかにした。制憲議会メンバーに語った。

イスラム戦士の慰安婦として戦場に赴くことは「性のジハード(聖戦)」と呼ばれ、同内相は「彼女らは20人、30人、100人の武装勢力メンバーと性交渉を行い、妊娠して帰国する」と語った。これら女性の数は不明だが、メディア報道によると、数百人がシリア内戦に身を投じたという。

女性が配偶者以外の不特定多数の男性と性的関係を持つことについて、イスラム過激派サラフィストは「性の聖戦」の場合は正当な行為だと認めている。

時事 2013.9.20

「チュニジア女性、慰安婦(위안부)としてシリア内戦に参加」

多数のチュニジア人女性が反乱軍の慰安婦としてシリア内戦に参加していると中東の日刊紙ガルフニュースが21日報じた。

Lotfi Ben Jeddouチュニジア内相は最近議会でこのように明らかにし、アラビア語で「性の聖戦」を意味する「Jihad Al Nikah」の名でシリアの戦場において反乱軍と性的関係をもった後、妊娠して帰国する女性が増加している」と話した。
Ben Jeddou大臣は「チュニジアの慰安婦女性が一人当たり20人から30人、多くて100人の反乱軍兵士を相手にする」とし、「しかし私たちはこれを黙認したまま手をこまねいている」と自省した。


チュニジアの前宗教指導者Sheikh Othman Battikhは、4月にシリア人少女13人がだまされてシリアへ旅に出た後、パシャル アルアサド政権に抵抗する反乱軍の慰安婦になったと話した。

その数日後、地位を追われたSheikh Othman Battikhは、いわゆる「性のジハード」と規定した後「売春」と異なるところがないと非難したとアラブ圏の衛星放送アララビヤが伝えた。

Mostafa Bin Omarチュニジア警察庁長官も去る8月がアルカイダ武装勢力が掌握したチュニジア西部で「性のジハード」のための組織を摘発したと明らかにしたことがある

Mostafa Bin Omar長官はアルカイダと関連した「Ansar Shariah」が未成年の少女に顔を隠した服を着せシリアの反乱軍戦士とのセックスを強要したと説明した。

この他にも相当数のチュニジアの若者がシリアに渡り、反乱軍として活躍していると分かった。

チュニジア内務省は3月から約6千人に達する自国民のシリア旅行を禁止した。また、チュニジアの青年たちをシリアに送り、反乱軍に加担させる組織を結成した疑惑で86人を逮捕した。


翻訳に当たって参考にした:

"튀니지 여성 위안부로 시리아 내전 가담"

(두바이=연합뉴스) 유현민 특파원 = 다수의 튀니지 여성들이 반군의 위안부로 시리아 내전에 가담하고 있다고 중동 현지 일간지 걸프뉴스가 21일 보도했다.

로트피 빈제두 튀니지 내무장관은 최근 의회에서 이같이 밝히고 아랍어로 '성적 성전'(性的 聖戰)을 뜻하는 "'지하드 알니카'의 이름으로 시리아 전장에서 반군과 성관계를 맺은 뒤 임신한 채 귀국하는 여성이 늘고 있다"고 말했다.

빈제두 장관은 "튀니지 위안부 여성이 인당 20명에서 30명, 많게는 100명의 반군을 상대한다"면서 "그러나 우리는 이를 묵인한 채 두 손을 놓고 보고만 있다"고 자성했다.


튀니지의 전 종교지도자 셰이크 오트만 바티크는 지난 4월 시리아 소녀 13명이 속아서 시리아로 여행을 간 뒤 바샤르 알아사드 정권에 저항하는 반군의 위안부가 됐다고 주장한 바 있다.

그 후 며칠 만에 자리에서 쫓겨난 셰이크 오트만은 이를 소위 '성적 성전'이라고 규정한 뒤 '매춘'과 다를 바 없다고 비난했다고 아랍권 위성채널 알아라비야가 전했다.

무스타파 빈오마르 튀니지 경찰청장도 지난 8월 이 알카에다 무장세력이 장악한 튀니지 서부에서 '성적 성전'을 위한 조직을 적발했다고 밝힌 바 있다

빈오마르 청장은 알카에다와 연계된 '안사르 샤리아'가 미성년 소녀들에게 얼굴까지 가린 옷을 입힌 채 시리아 반군 전사들과의 성관계를 강요했다고 설명했다.

이 밖에도 상당수의 튀니지 청년들이 시리아로 건너가 반군으로 활약하고 있는 것으로 알려졌다.

튀니지 내무부는 지난 3월부터 약 6천명에 달하는 자국민의 시리아 여행을 금지했다. 또 튀니지의 청년들을 시리아로 보내 반군에 가담시키는 조직을 결성한 혐의로 86명을 체포했다.