2014/06/03

第12回アジア連帯会議


第12回アジア連帯会議関連の報道の一部。

“「慰安婦」解決を”世界の声

アジア連帯会議開く

「世界は『慰安婦』問題の解決を求めている」と題して第12回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議(同実行委員会主催)が31日、東京都内で始まりました。参加者は、アジア全域にわたる被害の事実を認め、法的な謝罪と賠償による被害回復と二度と被害者をうまないよう日本政府に求めました。

主催者あいさつをした柴崎温子さんは、「戦争ができる国」へと危険な暴走を続ける安倍政権に対して、戦争への道を放棄し、日本軍「慰安婦」問題を解決することで世界平和に寄与するよう直接訴えるために日本で開催したことを紹介。実行委員会を代表して梁澄子(ヤン・チンジャ)さんが「『河野談話』を発展させて被害者が受け入れられる解決を!」と題した日本の基調提案を行いました。

韓国とインドネシアの被害者が証言を行いました。中国、台湾、フィリピン、東ティモール、オランダの各支援団体代表が報告しました。

韓国の被害者、金福童(キム・ボクトン)さん(87)は、14歳のとき、日本の軍服工場で働かなければ財産を没収されると脅されて、中国・広東、香港、インドネシア、マレーシア、シンガポールなどを転々と5年間、日本軍の性奴隷とされたと証言。日本政府に対し「過去の過ちを悔やみ、法的に謝罪してほしい」と求めました。会議は2日間の日程です。

赤旗 2014.6.1

2日目は、衆議院議員会館へ。

各国の慰安婦被害者 東京で体験を証言

韓国、フィリピン、インドネシアなどの旧日本軍による慰安婦被害者は2日、衆議院第一議員会館で行われた「第12回日本軍『慰安婦』問題アジア連帯会議」で、苦痛に満ちた記憶を語った。

慰安婦問題の解決を目指す各国の非政府組織(NGO)や被害者、遺族らが出席した。

フィリピン出身の慰安婦被害者は、旧日本軍に髪と腕をつかまれてトラックに乗せられ、車の中にはすでに複数の女性が乗っていたと当時の状況を証言した。

強制連行の証拠が発見されなかったという日本政府の主張については、「完全に嘘だ。私がその証拠」と声を高めた。

インドネシア出身の被害者は9歳の時に軍に連行された話を始めたが、悲しみが込み上げて話を続けることができなかった。

韓国の被害者は、夜中に家にやってきた軍人に連行された経緯と、軍の部屋に入ることを拒否したために、電気での拷問をはじめ、様々なつらい目にあった事実を打ち明けた。

東ティモールのある活動家は第2次世界大戦末期、旧日本軍が東ティモールを占領する過程で多くの若い女性が「性奴隷」として連行され、苦痛を受けたと主張。被害者が今も受けている社会的差別や、健康問題、生活苦が改善されるよう、協力してほしいと伝えた。

会場となった議院会館には韓国、オランダ、南アフリカ共和国、タンザニアなど17カ国の外交官が出席し、被害者の証言に耳を傾けた。

連帯会議側は日本政府に対し、慰安婦動員の強制性と日本政府および軍の介入を認めて賠償や謝罪など措置を早く取るよう要求する提言を用意した。

また、1993年の河野談話発表後に発見された慰安婦関連公文書などの資料529点を日本政府に提出し、強制連行を直接示す記述が発見されなかったという政府答弁の撤回を要求するとした。

参加者は同日、会議に先立ち、衆議院会館前で河野談話を否定しようとする動きを糾弾し、日本政府に対し賠償を求める集会も開いた。


産経の記者とひと悶着あったようです。

慰安婦問題で本紙記者の腕つかみ「説明しろ」 アジア連帯会議、強制連行訴える

「慰安婦問題」について日本政府の責任を追及する「日本軍『慰安婦』問題アジア連帯会議」が2日、国会内で開かれた。韓国やインドネシアの「元慰安婦」とされる女性が参加し、旧日本軍による「強制連行」があったと訴えた。

会議には韓国の反日団体「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会」(挺対協)のほか、日本の国会議員として共産党の志位和夫委員長民主党の辻元清美衆院議員が参加。辻元氏は安倍晋三首相の歴史認識について「安倍さんは歴史に謙虚ではない。過去の過ちを認め、心から誠意を持って謝罪すべきだ」と主張した。

また、日本政府に対して「慰安婦問題」にからむ公式謝罪や被害者への賠償、国内外の資料の全面公開などを求める声も上がった。カメルーンやナイジェリア、エジプト、オランダなどの在日大使館関係者らが聴講した。

一方、一部の参加者が会議を取材していた産経新聞の記者に対し、本紙連載企画「歴史戦」の記事について「記事の捏造(ねつぞう)内容を会場で説明しろ」などと要求。同調した別の参加者に記者が腕をつかまれる場面もあった。取材にあたっては、資料代として1千円を徴収された。

産経 2014.6.3