2015/06/09

和田春樹ら知識人281人が声明 「最も急がれるのは慰安婦問題」


韓国のニュースサイトで会見の一部を聞いたが、他の会見者の発言にも首を傾げたが、元女性基金の理事として償い事業を指導しながら、apologyという言葉が無ければ謝ったことにはならないと言い放った(女性基金の否定)和田が際立っていたのではないか?この20年で、さすがにメディアは変わったが、文化人や学者の中ではこういう人たちがまだ幅を利かせているようである。「共通の歴史認識を拡張していけば、危機を克服することができる」と彼らは言うが、そもそも彼らの歴史認識からして、日本社会で共有される日が来るのだろうか?逆に国民の常識とのズレが大きくなって行っているような気もするのだが・・・。

和田春樹

「謝罪と反省を分けるというのは、言葉遊びだと思いますよ。申し訳なかった済まなかったという気持ちになるんだったら、これはapologyという言葉を使わないとですね、表現出来ないんですな。国際的には(和田)」[SBS

女性基金が失敗だったというなら、和田は韓国より先に日本国民に詫びる義務があるだろう。多額の税金を無駄にしたのだから。

日本の知識人281人が声明 安部談話には謝罪が必要

和田春樹・東京大名誉教授など日本の知識人281人は8日、「2015年日韓歴史問題に関して日本の知識人は声明する」という題名で、過去の歴史問題をめぐり悪化した韓日関係に関する見解を発表した。

声明は安倍首相が韓日国交正常化50周年である今年に発表する戦後70年談話が、河野談話、村山談話など、これまでの日本政府の談話の継承を確認することからはじめなければならないと主張した。

またアジアの国々に対する侵略と植民支配が中国や韓国など隣国の人々に損害と苦痛を招いたことを再確認し、反省と謝罪の心を再び表明しなければならないと提言した。

また韓日の間に存在する歴史問題のうち、最も解決が急がれるのは旧日本軍による慰安婦問題とした上で、河野談話以降、日本政府や韓日の研究者・市民により、慰安婦制度に関する新しい資料が発掘・公開され、慰安所の設置・運営は民間業者ではなく、旧日本軍が主体となって行っていたことが明確になったと指摘。日本が国の責任を認めるよう促した。

また声明は、現在の韓日関係がヘイトスピーチ(憎悪表現)などにより、危機に直面していると主張する一方で、共通の歴史認識を拡張していけば、危機を克服することができるとの考えを示した。

声名は和田氏のほか、水野直樹京都大教授、林博史関東学院大教授、上野千鶴子東京大名誉教ら17人が発起人となり作成され、8日までに朝鮮半島関連の専門家を中心に281人が参加した。英語と韓国語でも発表される予定。


「慰安婦」問題解決を

日韓歴史問題 学者ら281人が声明

歴史学者を中心とした日韓関係の改善を訴える学者、文化人が8日、国会内で記者会見を開き、「2015年日韓歴史問題に関して日本の知識人は声明する」との文書を発表しました。

2010年に韓国の知識人と共同で「『韓国併合』100年日韓知識人共同声明」を発表したとりくみに続くものです。

声明は、日韓の歴史問題の中で「解決がもっとも迫られているのが慰安婦問題である」と強調。事実認定と謝罪のしるしとしての賠償は、「被害者が受け入れ、日本政府も実行できる」解決案だと指摘。「生存者が50数人となった被害者に対して、一刻も早く解決に向かって踏み出すべきである」と日韓両政府に訴えています。

また戦後70年、日韓条約締結50周年の今年、新たに出すとされている安倍首相談話にたいし、侵略と植民地支配を再確認し「反省と謝罪の気持ちを」表明しなければならないと述べています。

声明には8日までに281人が署名。阿部浩己(神奈川大学教授・国際法)、石田雄(東京大学名誉教授・政治学)、井出孫六(著述業)、鹿野政直(早稲田大学名誉教授・日本史)、樋口陽一(憲法学者)、三谷太一郎(政治学者)の各氏らが名を連ねています。

赤旗 2015.6.9