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2010/12/27

慰安婦生活で指が曲がる【ファン・クムジャ】収入の内訳



ファン・クムジャ(グムジャ)の寄付を伝えるニュースだが、前回のエントリーとかわって、こちらは日本語記事がソースなので、機械翻訳より情報としての精度は高いだろう。改めて彼女の収入の内訳が垣間見できる。

80歳を超えても「古紙を集めて売り、生計の足しにしてきた」というから、働き者で倹約家であることは事実なのだろうし、それを寄付したというのも美談ではあるのだろう。しかし・・・

元慰安婦を対象とした生活安定支援金136万ウォン(約9万8000円)と、生活保護費36万ウォン(約2万6000円)を受け取っている。家族がいないファンさんは、洞事務所(区の出張所)が運営する、自宅近くの無料給食施設で三度の食事を取っている。

という話を読むと困惑を禁じ得ない。生活安定支援金とは年額なのだろうか、それとも月額なのだろうか?これが月額だとすれば、最大で14万円に満たない東京特別区の生活保護と殆ど変らない。

いくら倹約家と言っても、2年おきに217~290万円(3~4千万ウォン・現在のレートで計算)の寄付が出来るというのは、ちょっと一般の日本人の慰安婦に対するイメージを変えてしまうのではないだろうか?

過去の話にしても、慰安婦問題に興味を持ってから娼婦のノンフィクションを読むようになったが、特有の職業病として子どもが出来にくい体質になる、性病による後遺症と言った話はよく目にしたが、指がつぶれるという話は聞いたことがない。

彼女の場合は、「日本兵に軍靴で踏み付けられたため、節々がよじれたり、つぶれたりし、無傷な指は1本もない」という有様だという。普通は部屋の中では靴は脱ぐはずだから(慰安婦が脚絆を巻いてくれたという証言もあれば、時間がないから靴はそのままと言われたという話もあるにはある)、どういう状況でそんな目にあったのか分らない。日本軍では、日常的に慰安婦を拷問していたという事なのか?

日本統治下の朝鮮半島で警察に捕まったというから、事実とすれば「強制連行」説を裏付ける貴重な証言者であるということになるのだが・・・。




旧日本軍の従軍慰安婦だったファン・グムジャさん(86)は、ソウル市江西区登村洞の狭いアパートに、17年にわたって住んでいる。30年ぶりの寒さというここ数日間、部屋の床は足がしびれるほど冷たいが、ファンさんは暖房費を抑えるため、部屋の中でも厚いジャンパーを着用している。  ファンさんは政府から、元慰安婦を対象とした生活安定支援金 136万ウォン(約9万8000円)と、生活保護費36万ウォン(約2万6000円)を受け取っている。家族がいないファンさんは、洞事務所(区の出張 所)が運営する、自宅近くの無料給食施設で三度の食事を取っている。アパートの家賃は月に7万ウォン(約5000円)、電気・ガス・水道の料金は3万ウォ ン(約2200円)前後で、小遣いを除いた約25万ウォン(約1万8000円)はすべて銀行に預金している。昨年までは古紙を集めて売り、生計の足しにし てきたが、体調が悪化したため辞めた。

ファンさんは、こうしてためた3000万ウォン(約216万円)を、生活が苦しい大学生のための奨学金として、今年も江西区へ寄付した。2006 年に4000万ウォン(約288万円)を寄付して以来、08年に3000万ウォンを寄付したのに続き、3回目となる。寄付した額をすべて合わせれば1億 ウォン(約720万円)になる。

咸鏡道(現・北朝鮮地域)で生まれたファンさんは、13歳ぐらいのときに日本の警察官に捕まり、興南(現・咸鏡南道咸興市)のガラス工場へ連れて いかれて3年間働き、その後、日本軍の慰安婦として間島(旧満州〈現・中国東北部〉の韓民族〈朝鮮民族〉居住地域)へ連れていかれた。このときに健康状態 が悪化し、その後たびたび病気に苦しめられただけでなく、周囲から仲間外れにされた。夜になれば誰かが部屋のドアをたたくような幻聴に苦しめられ、また制 服姿の高校生たちを見れば、旧日本軍の兵士かと思い込み、恐怖にさいなまれてきた。ファンさんの手の指は慰安婦時代、日本兵に軍靴で踏み付けられたため、 節々がよじれたり、つぶれたりし、無傷な指は1本もない。

ファンさんは、「わたしは国を失った民として、不幸な人生を送ってきたが、若い学生たちには幸せになってもらいたい」と話した。その平凡ながらも 痛切な願いは、ファンさんがどれだけ過酷な日々を耐えてきたかを物語るものだ。ファンさんが寒い部屋で我慢しながら、4年間にわたって提供してきた寄付金 は、正月に海外旅行へ出掛ける人たちだけでなく、子どもの家庭教師の費用も払えないほど生活が苦しい人たちも含めたすべての国民に、「決心さえすれば何で もできる」ということを物語り、そして実践を促すものだ。

朝鮮日報2010.12.27