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2012/12/22

安倍総裁、河野談話撤回・新談話見送り


予想されたことだし、理解出来なくもない。しかしそれにしても、5年前(2007年)のあの騒ぎは何だったのかと思う人も多いだろう。残ったのは、歴史を反省しない日本という汚名(誤解)だけ。

安倍晋三は国際的にいろいろと誤解されている。彼は極右ではないし、軍国主義者でもない。過去の歴史を否定しているわけでもない。そして恐らく、河野談話の撤回もしないだろう。歴史修正主義者のレッテルを貼られた安倍が河野談話を撤回したところで、国際社会からは黙殺されるだろう。2007年の、強制連行を示す直接資料無しという安倍内閣の閣議決定のように。

「竹島の日」式典を見送り 安倍自民、日韓関係改善に現実路線

自民党は21日、島根県の「竹島の日」(2月22日)にあわせた政府主催の式典の開催を来年は見送る方針を固めた。先の衆院選の総合政策集に「竹島の日を政府主催で祝う式典を開催する」と明記していたが、竹島を不法占拠する韓国で2月25日に朴(パク)槿(ク)恵(ネ)氏の大統領就任式が予定されていることから、日韓関係の改善を優先すべきだと判断した。

安倍晋三総裁は21日、都内で記者団に対し、「(朴氏は)韓国にとって初の女性大統領で、われわれも大変期待している。日韓関係を発展、改善させていきたい」と強調。竹島の日の式典については「総合的な状況を踏まえて考えていきたい」と述べた。

自民党の石破茂幹事長も同日のTBS番組で、「式典をやることで日韓関係がものすごく悪くなって喜ぶのはどこか。北朝鮮はどうみているか。米国から見たら『日韓がガタガタするのはやめてくれ』ということはある」と指摘した。

安倍氏は、日米同盟関係を再構築したうえで、中国や韓国、ロシアなどとの関係を緊密化させる方針を示してきた。日韓両国で首脳が交代することをきっかけに、まずは韓国との関係改善を急ぐ構えのようだ。

安倍氏は衆院選後、靖国神社参拝について「いま申し上げるのはつつしむ」とし、根拠もなく慰安婦募集の強制性を認めた河野談話の見直しも「急がない」などと慎重に発言している。外交でも当面は「安倍カラー」を封印し、安全運転に努めるようだ。

産経 2012.12.21

河野談話撤回は政治的に高コスト過ぎて、事実上不可能である。そこで安倍が考えていたのは、新談話による事実上の河野談話の無効化であった。個人的意見だが、上に上げた理由から無視されるにしても、外務省のホームページから河野談話を取り下げより明確な新談話を掲載することで、ある程度の効果はあるだろう。

しかし、その新談話も時期尚早という事で見送りになったようである。

安倍氏、韓国に特使派遣へ 慰安婦の新談話先送り

自民党の安倍晋三総裁は21日、従軍慰安婦問題を巡り旧日本軍の強制連行を事実上認めた河野談話について、新たな談話の表明を当面、見送る方針を固めた。2月22日に開く方針だった「竹島の日」の政府式典も、来年の開催は見送る。韓国大統領選で朴槿恵(パク・クンヘ)氏が当選したことを受け、日韓関係改善の契機とみて、慎重な対応をとることにした。[...]

日経 2012.12.21