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[メモ] 韓国大統領選挙の中の慰安婦問題
韓国大統領選 初のTV討論 対北政策で激しい応酬
【ソウル=篠ケ瀬祐司、辻渕智之】韓国大統領選の有力候補が四日夜、初のテレビ討論会で顔をそろえ、内政や外交・安全保障政策で直接意見を戦わせた。北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルに対して与党セヌリ党の朴槿恵(パククンへ)氏(60)、最大野党・民主統合党の文在寅(ムンジェイン)氏(59)はともに発射中止を迫った。一方で現、前政権の対北朝鮮政策を厳しく批判し合った。
文氏は「現政権は安保を強調するが、韓国軍哨戒艦沈没や延坪島(ヨンピョンド)砲撃が起きた。(自らが要職を務めた)前政権では軍事衝突はなかった」と指摘。北朝鮮に厳しい態度で臨んだ現政権の方針は誤りと訴え、与党候補の朴氏の考えをただした。
朴氏は「本当の平和と偽物の平和がある。前政権下で(北朝鮮は)初の核実験を行った」と反論。前政権が南北融和を過度に求めて「(支援などを)むやみに与えた」結果、核開発が進んだと非難。北朝鮮との対話や人道支援は無条件で進める一方、大規模な経済支援には「南北間の信頼構築と非核化の進展」が必要だと強調した。
文氏は「(非核化を経済協力の)前提条件とした現政権下で核問題は悪化した。対話や経済共同体関係の発展と並行させ、核問題を解決する」と違いを打ち出した。
李明博(イミョンバク)大統領の竹島(韓国名独島(トクト))上陸や元慰安婦問題で冷却した日韓関係について朴氏は「何より日本の正しい歴史認識が必要だ」と述べるにとどめた。
元慰安婦問題で日本政府に法的責任を問うと明言している文氏は「過去の歴史はきっちり対処しなければならない」と主張。一方で現政権の政策も「韓日軍事情報協定を秘密裏に推進し、国民が批判すると、独島を突然訪問して韓日関係を悪化させた」と酷評した。
テレビ討論には統合進歩党の李正姫(イジョンヒ)氏(42)も参加した。十日に経済や福祉、環境分野の、十六日には教育や科学・文化分野の残り二回が放送される。
韓国、歴史問題で日本に対応要求 大統領選有力候補が初のTV討論
【ソウル共同】韓国大統領選で、与党セヌリ党の朴槿恵候補と野党民主統合党の文在寅候補らが4日夜、初のテレビ討論を行い、日韓関係や対北朝鮮政策などをめぐり議論を交わした。
李明博大統領の島根県・竹島(韓国名・独島)上陸をきっかけに悪化した日韓関係について朴氏は、関係改善のため「日本は正しい歴史認識が必要だ」と指摘。文氏は「未来志向の関係を発展させるために、歴史問題には断固として対処する」とした。
朴氏は、北朝鮮が予告した事実上の長距離弾道ミサイル発射計画の「即時撤回」を要求。文氏は、現政権で南北関係が破綻したと批判、対話再開の必要性を指摘した。