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2014/04/29

中国、外国メディアを吉林省公文書館に招き「慰安婦の強制性」訴える

外国メディアに披露している資料は、たぶんコレ

吉林省の公文書館(档案館)の活動が目立ってきた。慰安婦騒動に本格参戦を決めた中国政府の主導なのだろうか、韓国へのラブコールも目立ち魂胆はミエミエ。今回も第二次大戦とどう関係があるのか、安重根記念館巡りなど、いかにも官主導のイベントらしいチグハグさ。

館内の保存資料を示しつつ日本政府による従軍慰安婦の強制性などを訴えたと言うが、その資料は、どこが日本政府による強制性なのかといったもの。そのせいだろう。日本の「専門家」も興味を示していないようである。しかし、中国側こだわっているのが、「日本政府による強制性」というのであれば、これは元々の「慰安婦強制連行(国家総動員法による動員)」のイメージに近い。その点、「貧しさから慰安婦になるのも、強制(連行)」だと強弁する日本の「慰安婦問題の専門家」より正直かもしれない。

 中国政府は28日、旧満州国の首都が置かれた東北部の吉林省長春に中国駐在の外国メディアを招き、第2次大戦の戦跡を案内する取材ツアーを実施した。今年1月の遼寧省、2月の南京市に続く3度目で、戦時中の旧日本軍の行為を国際世論に訴える狙いがあるとみられる。

日本と韓国、パキスタンのメディア記者20人余りが2日間に渡って参加。初日は満州国時代の資料が残る吉林省檔案(とうあん)東北淪陥史陳列館を見学した。

檔案館では、中国人研究者たちが、館内の保存資料を示しつつ「日本政府による従軍慰安婦の強制性」などを訴えた。穆占一・副館長は「日本政府が歴史を否定しており、この時期に研究を加速させて歴史の真相を明らかにする必要があった」と説明。研究の客観性を担保できる可能性がある日中合同研究については「今後も実施する予定はない」と述べた。

ツアーは29日、黒竜江省ハルビンに場所を移し、1月に開館した朝鮮独立運動家・安重根の記念館などを回る。(長春=石田耕一郎)

朝日 2014.4.28

新華網の記事を追加:「旧日本軍が『慰安婦』を強制連行し、踏みにじり、奴隷のように酷使した行為を記載した」・・・実際に彼らが公開した資料にはそんな事は書かれていなかったようだが?

中国侵略日本軍檔案から第二次世界大戦中の「慰安婦」は日本の国家行為であり、東南アジア諸国にまで被害が及んでいたことが示される

吉林省檔案館(古文書館)がこのほど公開した一部の旧日本軍中国侵略檔案(古文書)から、「慰安婦」の強制連行と慰安所の設置は、中国侵略旧日本軍が公金を使って支払った公式な行為だったことがわかった。また、中国、韓国、朝鮮を除き、一部の東南アジア諸国も日本の「慰安婦」行為による被害者だ。


旧日本軍の「慰安婦」強制連行を明示した資料は、計25件に上り、吉林省檔案館館蔵関東憲兵隊全真相と偽満州国中央銀行全真相の中から探し出された 。


専門家チームの審査・判明によると、これらの檔案は日本による中国侵略の過程で、自ら作成した檔案で、事実の記録であり、日本の中国侵略における各種罪行を示している。


「慰安婦」に関する資料25件のうち、2件は『南京憲兵隊轄区治安回復状況の調査報告書(通牒)』で、2件は偽満州国中央銀行電話記録である。別の21件は、各地の憲兵隊が上級部門に報告するために作成し、旧日本軍が「慰安婦」を強制連行し、踏みにじり、奴隷のように酷使した行為を記載した『通信検閲月報』、『軍人犯罪調査表』など。


1938年2月19日に作成された旧日本軍華中派遣憲兵隊『南京憲兵隊轄区治安回復状況に関する調査報告書(通牒)』に、1938年2月1日から10日までの南京及び周辺地区における軍隊慰安所状況についての記載がある。このうち、南京、下関、句容、鎮江、金壇、常州、丹陽、芜湖、寧国などで、旧日本軍駐留人数、「慰安婦」人数、「慰安婦」1人が対応する兵士数、「慰安婦」構成及び10日間に慰安所を利用した兵士数などの状況を含む。

当檔案には、旧日本軍が侵略軍隊のために、一定の比例に基づき「慰安婦」を配備したことが記載されている。下関を例に挙げると、当時下関の駐留旧日本軍は1,200人、「慰安婦」人数は6人、「慰安婦」と兵士数の比例は1:200だった。2月20日に11人を増員した後、比例は1:71に変更されている。

偽満州国中央銀行資金部外資課の「慰安婦」調達資金電話記録によると、1944年11月から5カ月間に、旧日本軍は53万2千円を投じて慰安所を建設したが、この多額の資金は関東軍の部門から批准されていた。

「慰安婦」に関する檔案には、中国、韓国などの被害者以外に、朝鮮及びお一部の東南アジア諸国の被害者も含まれている。

旧日本軍華中派遣憲兵隊『南京憲兵隊轄区治安回復状況に関する調査報告書(通牒)』から、芜湖の「慰安婦」人数を10日以内に84人を増員し、109人の「慰安婦」のうち、中国人「慰安婦」は25人、朝鮮人「慰安婦」は36人だったことが示された。

蘇智良氏は「檔案から旧日本軍がいる場所に慰安所があったことがわかる。探し出された檔案によると、東北地区では、少なくとも20~30カ所の県市に慰安所を設置していた。爪哇地区で発見された旧日本軍慰安所は、『慰安婦』制度の被害が東南アジア諸国にまで及んでいたことを強く立証している。」と語る。

吉林省檔案館に収蔵された10万件余りの日本中国侵略資料(うち9割は日本語)は、1931年から1945年までに日本関東軍が中国東北地方を統治した時期に行った各種罪行を記録している。