朴教授はともかく、和田教授を信用していいのか?
最近、韓国メディアの報道に現実的解決をと訴える論調が増えて来たような気がする。挺対協の原理主義が問題の解決をこじらせているという認識が韓国でも広まっているのかもしれない。アメリカの介入も影響しているだろうし、日本で挺対協に対する批判が高まっている事とも無縁ではないだろう。
パク・ユハ教授が紹介した「支援団体を通さず直接補償を受けたい」という声。支援団体とは主に挺対協を指すと思われるが、韓国の新聞も、このシンポジウムの中で挺対協がアジア女性基金を妨害したと和田が発言したことを伝えている。挺対協の権威が揺らいでいる。
しかし、政治的な手打ち式が必要だとしても、慰安婦に対する支援はやり過ぎで他の戦争被害者と比べ著しく不公平になっている。特に、パク・ユハ教授は善意だとしても、和田春樹教授の行動には疑問もある(詳しくはいずれ)。
※ 時事の記事などはシリカ太郎さんから
元慰安婦の「第三の声」を紹介 ソウルでシンポジウム
日韓両国間の懸案となっている従軍慰安婦問題をめぐり、元慰安婦の韓国人女性のうち、日本に対し法的責任の認定や賠償を求める「主流の主張」とは異なる「第三の声」を紹介するシンポジウムが29日、韓国の大学教授らでつくる団体の主催によりソウルで開かれた。
シンポで世宗大の朴裕河教授は「日本を許したい」「支援団体を通さず直接補償を受けたい」などとする元慰安婦の女性らの声を紹介。「一つの意見だけが受け入れられる硬直した社会構造」が、こうした声を上げにくくしていると指摘した。
中日新聞 2014.4.29
解決へ「第三の声」を=慰安婦問題でシンポ-韓国
日韓の対立の火種となっている旧日本軍の従軍慰安婦問題について、両国が歩み寄り、現実的な解決を目指すためのシンポジウムが29日、ソウルで開かれた。世宗大の朴裕河教授は「韓日政府とは違う第三の声を発信したい」と意欲を見せた。
慰安婦問題では、日本は1965年の請求権協定で解決済みとの立場。一方、韓国の主流支援団体や元慰安婦は、日本が法的責任を認め、賠償するよう求めている。接点を見いだせぬまま、対立が深まっている。
朴教授は「日本の右傾化は、韓国の対日姿勢がつくり出した側面もある」と述べ、慰安婦問題で日本非難を続ける韓国側の姿勢を批判。「元慰安婦を国家や団体のプライドのための人質にしてはいけない」と訴えた。
その上で、「日本を許したい」「支援団体を通してではなく、直接補償を受けたい」といった元慰安婦の声を紹介。さまざまな意見を踏まえた上で、解決に向けた議論をすべきだと強調した。
シンポジウムでは、(1)両政府が元慰安婦、支援団体、有識者を含めた協議組織をつくる(2)相手国や元慰安婦への中傷をやめる(3)両国メディアは相手国民の悪感情をあおる報道をしない-ことが提言された。
時事 2014.4.29http://www.peeep.us/cb96ecdd