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2015/06/13

地獄への道は河野洋平の善意で舗装されている? 再び「強制連行あった」

聨合ニューステレビ 「河野洋平『日本軍慰安婦強制連行あった』」(6.9)
地獄への道は善意で舗装されていると言われるが・・

「河野洋平元官房長官は・・・強制連行があったとの認識を示した」・・・これは聨合ニュース(9日)がそう書いているだけで、河野自身が正確になんと言ったのかは知らない。だが、河野洋平が強制連行を認めたと報じた韓国メディアは聨合ニュースだけではなかった。普段、強制動員という言葉を使うことが多い韓国メディアでも、「強制連行」の言葉を使って報じたメディアが少なくなかった。

河野洋平と言えば、一年前に出された河野談話作成過程に関する検証報告書でこう指摘されている。

一連の調査を通じて得られた認識は,いわゆる「強制連行」は確認できないというものであった。・・・河野官房長官は同日行われた記者会見に際し,今回の調査結果について,強制連行の事実があったという認識なのかと問われ,「そういう事実があったと。結構です」と述べている。

見つかっていない物を見つかったと誤解されるような事を言う。外交関係に影響を及ぼすだけに、河野は明確に説明する責任がある。談話作成の中心でありながら、当時から一貫してこの点で彼は無責任であった。彼は勇気と信念を持った政治家でいる気なのだろうが、彼のこうした態度は日韓の相互不信を後押ししている。

聨合ニュースの記事でも分るように、どうやら韓国も自国の慰安婦が(日本政府による)強制動員被害者でない事には気づいている。今はただ、何の為にか河野談話死守に意地になっていて、その点で日本の左派と意気投合し、護憲ならぬ護談話派を形成している。護憲派が空想的平和主義者であるなら、護談話派は空想的日韓友好主義者。どちらも真の平和や友好にあまり役立たないどころか、逆に害を及ぼしているように見える。

旧日本軍の慰安婦問題 河野元官房長官「強制連行あった」

河野洋平元官房長官は9日、東京都内の日本記者クラブで行った村山富市元首相との対談で、旧日本軍の慰安婦募集の過程で明らかに強制連行があったとの認識を示した

河野氏は、日本の軍人がインドネシアでオランダ人女性を慰安婦として扱った事件を取り上げ、「明らかに軍が強制的に連れ出して慰安婦として働かせたケース」だと説明。これはオランダ政府の調査でも明らかになっており、否定することはできないと強調した。

慰安婦問題をめぐり旧日本軍の関与と強制性を認めた1993年の「河野談話」にも触れた。談話の発表時に襟首をつかんで連れて行ったことなどを示す文書を見つけたわけではなかったため、結局は「強制連行」という表現ではなく「総じて本人たちの意思に反して行われた」と記述したが、強制性を否定できるものではないと説明した。

慰安婦の募集方法については「甘言によるものやうそを使って集めた。ほかの場所で働けると言って集めたこともあっただろう。先ごろ安倍(晋三)首相が話したように、人身売買の場合もあっただろう」と述べ、こうした人々は結局本人の意思に反して集められたと指摘した。

河野氏は、慰安婦を集め極めて強制的に働かせたということが最も重要だとし、「軍が移動すれば軍の準備した車に乗せられて移動した。完全な軍の管理の下に移動する。これは強制性があったとみるのは当然だ」と強調した。

また、河野談話は当時の宮沢喜一首相が韓国で実施を約束した慰安婦問題の調査に基づくものであり、本文で慰安婦の出身地について朝鮮半島に言及しているため、韓国を対象にした談話と誤解されることもあるが、旧日本軍の慰安婦問題全般に関するものだと説明した。