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2015/06/25

国連人権高等弁務官、慰安婦博物館に招き、日本を牽制

「国連軍の慰安婦については?」
「魚心あれば水心、じゃよ」

「面会によって慰安婦問題が女性の人権問題であると内外に印象付け、日本側に対応を迫る狙いがあるとみられる」・・・毎日新聞の言う通り、これは駆け引きなので、口では「『51対49』でよい方向に向かっている」などと日本との交渉が順調であるかのように仄めかせつつ、水面下では相手の外堀を埋めようと懸命になっている。(追記: 挺対協はスイスにある人権高等弁務官事務所の本部にハルモニを送り込むなどパイプを作って来たので、慰安婦とゼイドの会合をセッティングしたのは、韓国政府ではなく挺対協なのだろう)

さて、記事では「戦時の女性への暴力などをテーマにしたソウルの博物館」と解説しているが、これはいわゆるソウルの慰安婦博物館のこと。日本軍性奴隷制度をテーマにしながら、「戦争と女性の人権博物館」という看板を掲げている。店先に適当な商品を並べて店の裏で後ろ暗い商売をやっているというのは、どこの国にもあるということ。

せっかく国連から人権高等弁務官が訪ねて来てくれたのに、戦争と女性の人権博物館側が、韓国が国連軍に提供した慰安婦のことを展示するのをうっかり忘れてました、なんてことは大いにありそうな話である(ほぼ100%?)。国連だって、出来れば表沙汰にして欲しくなことはあるわけで。

韓国:国連人権弁務官、元慰安婦と面会「解決に努力」

韓国を訪問中の国連のゼイド人権高等弁務官は24日、戦時の女性への暴力などをテーマにしたソウルの博物館で、旧日本軍の元従軍慰安婦の韓国人女性3人と面会した。韓国外務省によると、国連人権高等弁務官が訪韓し元慰安婦と会うのは初めて。関係者によると、ゼイド氏は面会で「国連は問題の解決に向け努力する」と述べた。

韓国側には、面会によって慰安婦問題が女性の人権問題であると内外に印象付け、日本側に対応を迫る狙いがあるとみられる。ゼイド氏の前任者ピレイ氏は昨年8月の声明で、日本政府が「包括的で公平、永続的な解決」を追求しなかったと批判している。

毎日 2015.6.25[2]

大統領と会うより被害ハルモニに会う方が重要だとゼイド高等弁務官。

慰安婦被害者に会った国連人権高等弁務官「解決に向けて努力する」

ゼイド・ラアド・ゼイド・アル・フセイン国連人権高等弁務官が旧日本軍慰安婦被害者に会い、問題の解決に向けて努力すると述べた。ゼイド氏は国連人権分野のトップだ。

国連北朝鮮人権現場事務所のソウル開所式のために韓国を訪問したゼイド最高代表は24日、韓国挺身隊問題対策協議会(挺身隊対策協)が運営する「戦争と女性人権博物館」を訪問し、慰安婦被害者の金福童(キム・ボクドン)さん(89)、吉元玉(キル・ウォンオク)さん(86)、李容洙(イ・ヨンス)さん(86)と面談した。この日の面談は、ゼイド氏が「おばあさんたちの話を静かに聞きたい」という意向を明らかにし、実現した。ゼイド氏は事前に慰安婦被害者の事情について文書で受けていたという。

ユン・ミヒャン挺身隊対策協代表は「おばあさんたちが『よろしくお願いします』と言うと、ゼイド氏は『おばあさんたちは私の母と似た年齢だ。私は母の言葉をよく聞く。お母さんたちが話したことを解決するために国連で努力する』と答えた」と面談の内容を伝えた。面談でキムさんが「私たちが話すよりゼイド弁務官のような方が一度話すことが重要だ」と話すと、ゼイド氏は「生存しているおばあさんの肉声が重要で、力がある。おばあさんは私の諮問委員だ」と答えたという。

ゼイド氏は面談後、記者らに対し、「先任者のナバネセム・ピレイ最高代表が慰安婦被害者の苦痛に関する立場を表明し、私もそうしてきた」とし「慰安婦の立場を代弁するために努力する」と述べた。また「(朴槿恵)大統領に会って長官にも会う予定だが、それよりも3人に会うことがもっと重要だと考えた」と語った。

この日、慰安婦被害者はゼイド氏の上着に慰安婦被害問題を象徴する徽章を付け慰安婦少女像を縮小した「平和碑」を贈った。李容洙さんは「わざわざ足を運んで私たちの話を聞いてくださったので、解決に向かうという信頼がある」と語った。


翌日(25日)パク・クネ大統領とも面会。大統領もまたこの機会を利用して慰安婦問題をアピール。

「戦時の女性人権保護の問題でもある」
パパ(米軍慰安婦)の件はいいの?

朴大統領 国連弁務官と会談=北朝鮮人権事務所に期待

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日、青瓦台(大統領府)で国連のゼイド・フセイン人権高等弁務官と会談し、先ごろソウルに開設された国連の北朝鮮人権事務所について「北の住民の人権を実質的に改善するための拠点として重要な役割を果たすよう期待する」と述べた。

ゼイド氏は同事務所開設や国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の活動に対する韓国政府の支援に謝意を示し、北朝鮮の人権状況改善のため努力を続けると約束した。

朴大統領はまた、ゼイド氏が来韓中に旧日本軍の元慰安婦の女性らと面会したことに関連し、「慰安婦問題の解決は韓日関係の未来志向的発展のためにも重要だが、戦時の女性人権保護の問題でもある」と指摘。苦痛に満ちた人生を送ってきた被害者の女性らが存命中に名誉と尊厳を回復することが重要だと強調した。