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2015/07/01

米軍の公文書は検討済み(187人声明)


一部では慰安婦が自発的な売春婦だということを裏付ける一級の資料だと誤解されている尋問調書第49号』。この誤解の蔓延の原因はテキサス親父だろう。確かに「20万人の女性が日本軍によって拉致された(kidnapped)」という風に聞かされていたテキサス親父ことトニー・マラーノは、この米軍の公文書を読んで目から鱗だったに違いない。しかし、色々な人が指摘するように、この資料は慰安婦が自発的な売春婦だったことを証明する資料とまでは言えない代物である。

藤岡信勝は、187人声明に反論する為にこの文書を持ち出しているのだが、事情に詳しい小山エミは、187人声明の中心メンバーは『尋問調書第49号』を読んでいると言っている(逆に知らなかったらビックリだが)。関係者である彼女が言うのだから間違いないだろう。少なくとも、この資料に関する限り、187人声明側は藤岡の反論に備えが出来ているということ。大丈夫だろうか、藤岡教授。

187人声明側に討論会を提案する藤岡教授
On the basis of these false representations many girls enlisted for overseas duty and were rewarded with an advance of a few hundred yen.(これらの嘘の説明で、たくさんの少女たちが海外での任務<慰安婦>に応募し・・・)


とはいえ、あの文書が慰安婦が自発的な売春婦でなかったことを裏付けるとしても(騙されて売春していたのなら、米国ではsex slave。ただし性奴隷かどうかは別)、どうして「日本軍の犯罪」という所まで飛躍するのかは分らない。例えば元米兵が証言する「女性の多くは、雑誌に掲載された『米軍クラブのウェイトレス 高報酬』といった広告に騙されたと言っていた」といったケースも、アメリカ軍の犯罪になるのだろうか?「日本(米国)は、この極悪無道な人権犯罪について法的にも道徳的にも責任がある(ダデン)」のか、これは是非アレックス・ダデンに答えさせたい。小山エミは、AASのミィーテイングで(参加者の)一致した見解だと言っているから、ダデンだけでなく、サンド教授キャロル・グラック教授にも、この点は確認しておくべきだろう。・・・まさか、戦勝国の場合は罪にならないなどと開き直るようなことはすまいと思うが、どうだろう?

※ 1944年に米軍が慰安婦などに聞き取り調査してまとめたレポート。慰安婦とは単なるキャンプフォロワー(軍隊に付き従う売春婦)であると記すと同時に、彼女たちが業者に騙されていたとも書かれている。これを、慰安婦が自発的な売春婦であったことを裏づける一級資料だと勘違いしている日本人が多い。