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2015/09/10

カナダ慰安婦像計画頓挫で、次はフランス?

華城市のチェ・インソク市長
仏のリモージュ市辺りが次のターゲット?

カナダ(バーナビー)の慰安婦像を巡る騒ぎもまだ若干燻っている。現地の方の話だと実質計画は阻止されたが、日系人側は韓国系と話し合いには応じる姿勢で、そこに向こうは一縷の望みを託しているようである。

バーナビー市に慰安婦像を建てる計画は、韓国の華城市がバックアップしている。市が、というより、この市長だろう。同市では昨年市内に慰安婦像を設置しており、姉妹都市だか友好都市だかの関係を使ってバーナビーにこの話を持ち込んだ。日本人・日系人の反発が生じてからは、「少女像の目的は・・・女性の人権と尊厳を重んじることを訴えることにある」「日系社会や他のコミュニティーもかかわってほしい」「日系とコリア系の住民の友情を育みたい」週間金曜日とリップサービスに余念がないが、チェ・インソク華城市長は「20世紀最大の反人倫、反人権、反歴史的蛮行を世界に知らせるために少女像建立を積極的に推進している」と言っている。こちらの方が本音に近いような気がする。乗松聡子のような日本の平和運動家も「歴史の共有と和解のケースとなるか、今後の進展に注目」週間金曜日などと言って日系人団体を説得しようとしているが、日系人側からは距離を置かれていると聞いている。

9月9日の水曜デモに参加した華城市の女性団体

バーナビーに慰安婦像をという話は実現しそうになくなったが、華城市のチェ・インソク市長は中国やフランスの友好都市を念頭に次を考えているようである。地元の反対で一時期設置が危ぶまれた昌原市の慰安婦像(結局、反対を押し切り設置)を華城市が買い取り、それを転用しようと考えている。市民から集めた8000万ウォンの資金もある。もう一波乱あるかもしれない。

※ 聨合ニュースの記事は、ひろさんから。

チェ・インソク華城市長、昌原の平和の少女像買い取り海外に設置

京畿道華城市が一部の商店主(?)の反対で設置に困難を経験している慶南道昌原市の「平和の少女像」を買い取る計画を推進する。チェ・インソク華城市長は13日、「日本軍慰安婦として強制動員され、性奴隷として被害に遭った女性たちの名誉と人権を回復し、20世紀最大の反人倫、反人権、反歴史的蛮行を世界に知らせるために少女像建立を積極的に推進している」とし「昌原市の平和の少女像を買い取り、海外友好都市の『平和の少女像』の設置に使用する」と明かした。華城市は、カナダのバーナビー市をはじめ、中国の龍井市フランスのリモージュなど国外の姉妹及び友好交流都市の『平和の少女像』建立(計画)を推めている。華城市はその目的で、市民の自発的な参加で8000万ウォンを超える寄付を集めた。先に華城市は、昨年8月14日東灘セントラルパークに「平和の少女像」を除幕した 。「平和の少女像」は現在、ソウルの日本大使館向かいと慶南道の巨済など国内9カ所、ロサンゼルスのグレンデール市デトロイトのサウスフィールドなど海外2ヶ所に設置された。

この一方、華城市は光復70周年を迎え、3・1運動の精神を称え、当時日本の蛮行に殉国した23人を追悼するために「堤岩里3・1運動殉国記念館」を歴史公園に指定されるよう政府に要請した。



カナダ バーナビー平和の少女像建立事業漂流10ヶ月

華城市、了解覚書締結・設置費用意…日本人の反対で直ちにバーナビー市が事業保留決定

華城市がカナダのバーナビー市に推進中の「平和の少女像」の建立事業が現地の日本人たちの反対にぶつかって10ヶ月目足踏みをしている。

華城市は、日本軍慰安婦被害者の名誉と人権を回復するために姉妹都市であるカナダのバーナビー市に平和の少女像を建立する事業を昨年から始めた。

チェ・インソク華城市長が昨年10月8日バーナビー市を訪問、現地の韓人会およびバーナビー市と「平和の少女像設置のための了解覚書」も締結した。

平和の少女像はバーナビーのセントラルパークに設置、バーナビー市が設置場所を無償で提供することになった。

このため華城市平和の少女像建設推進委員会が結成され、市民を対象に募金運動を行い、建設費と配送料など4千万ウォン超を用意した。

今年解放70周年を控え、平和の少女像を建立しようとしていた華城市の計画は、4月15日バーナビー市(が?)突然平和の少女像建立事業の凍結(保留)を宣言してひびが入り始めた。

バーナビー在住の日本人を中心に平和の少女像建設反対の署名を市に提出して反発するや、市がこれにプレッシャーを感じ直ちに事業の凍結を決めたためだ。

現在の華城市と現地の韓人会が平和の少女像建設事業再開のために努力しているが、バーナビー市を翻意させるには至っていない。

華城市の関係者は「韓国人所有の私有地に少女像を設置するのは可能だが、どうしてもバーナビー市の中心に建てるのとは意味が違ってくる」としながら「当初の計画のとおり事業が推進されるように努力している」と話した。

華城市は昨年8月14日東灘セントラルパークに平和の少女像を除幕した。

平和の少女上は現在の国内外11ヶ所に建設され、全州市や原州市など国内13ヶ所に新たに設置を推めていることが分かった。


参考: 平和の少女像建立事業新局面 平和運動家乗松聡子も協力(vanchosun.com 2015.4.21)
追記: 華城市長、ナヌムの家を訪れる(アパートニュース 2015.9.26)