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2015/10/17

「一切話題にしないことだ」(外務省幹部)


日韓首脳会談が現実味を帯びてきた。毎日新聞によれば、日本政府はかなり毅然とした対応をしてくれているようである。国内の世論が安定して来たこともあるのだろう。アメリカからも圧力がかかっている。パク大統領が訪米中の14日、ホワイトハウス国家安全保障会議のアジア上級部長と国務次官補、駐韓大使が「異例の記者会見を行い、韓国側に対し日本との関係改善に取り組むよう促す考えを示し」た(NHK)ということである。その理由は、「アメリカにとって戦略的な優先事項」というのがアメリカらしいのだが。

パク大統領は「(慰安婦問題の)進展をもたらす会談こそが、有意義な首脳会談と見なすことができる」(時事)と釘を刺そうとしているようだが、菅官房長官は「慰安婦問題についての我が国の立場は韓国側にこれまでも伝えてきている」(読売)としか言わない。毎日は、「会談を有意義なものにするには、一切話題にしないことだ」という外務省幹部の発言を伝えている(それもまた極端な気がするが)。

(略)朴氏は慰安婦問題について「被害者のおばあさんたちのハン(恨み)を取り除き、わが国の国民が非常に大きな関心を持っているこの問題でも一定の進展があるなら、意味のある会談になりうる」と指摘。安倍首相に対し、慰安婦問題での前向きな取り組みを改めて求めた。

日韓首脳会談が実現する見通しとなったことについて、日本側は歓迎している。ただ、朴大統領の慰安婦問題に関する発言については「会談を有意義なものにするには、一切話題にしないことだ」(外務省幹部)と反発している。

日韓両政府は昨年4月から外務省の局長級で慰安婦問題を協議してきたが、日本側は譲歩する余地はないとの見解を繰り返し示しており、事態打開の見通しは立っていない。政府関係者は「ただ会ってあいさつするだけでは意味がない」とも指摘しており、慰安婦問題以外で歩み寄れる成果を模索しているようだ。

毎日(一部) 2015.10.17 [全文]

オマケ: 「日本側が・・・誠意を見せ、最終的な解決へと進めば、韓日関係は過去よりも未来を重視することで弾みがつく」 朝鮮日報 10.17) ←メディアがこれだから。