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2011/11/27

[慰安婦問題はどう語られたか 1] 田麗玉「弁解しない方がいいと思いますよ」



様々な人が慰安婦問題をどう語って来たか。bloggerに引越してから、このシリーズは初めてだったと思う。今回は田麗玉。元KBS特派員。「日本はない」(邦題「かなしい日本人」)の著者である。

加瀬英明との対話から、田の発言部分だけを抜き出した。

加瀬先生は、先ほど、韓国がベトナム戦争に出兵したことにふれられましたが、それについては、ほんとうに残念で遺憾なことだと思っています。しかし、私の国は、ベトナムとの国交正常化のときに、はっきりとお詫び申し上げました。[・・・]ベトナム戦争の場合は、韓国人が傭兵として米国に使われたでしょう。お金をもらって。ですから、韓国とベトナムの間では直接には戦争が起こったことはありません。もちろん、私はそれでもお詫びしなければならないと思います。また、韓国の男性がベトナム女性を虐待したり、現地妻にしたことも、悪かったと思います。

売春も悪いことなんですけれども、女性に体を得らせる男性はもっと悪いと思います。特に、従軍慰安婦という制度については許せないと思います。従軍慰安婦という制度は今までの人類の歴史のなかで、なかったことです。これは軍隊が、女性をほんとうにセックスのおもちゃみたいに連れ回したんですからね。

(中略)

従軍慰安婦の問題ですけれども、これについては、私はこれ以上話したくないのですが、あれは歴史的事実です。ですから私は、あれはほかの国でもやった、ほかの国でもあったと言って弁解しないほうがいいんじゃないかと思いますよ。韓国ではほんとうに弱い者に対して、人間として恥ずかしいことを日本軍がやったということは事実ですので。


ベトナム戦争に関する田の言い訳はここでは追及しないが、韓国軍についてもいろいろな事が表沙汰になってきた今となっては、「従軍慰安婦という制度は今までの人類の歴史のなかで、なかったこと」「ほかの国でもあったと言って弁解しないほうがいい」などという上から目線の説教は虚しいばかりである。