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2012/08/19

大使館前は反日の坩堝も、徐々に国民意識から遊離?


今月15日。韓国の光復節。日本大使館前は反日アピールの坩堝と化したと産経新聞が報じている。しかしその一方で、「日本人観光客がタクシーへの乗車を拒否されたり、繁華街で日本語を使っていた人々が嫌がらせを受けた」2005年に比べると、国民は比較的冷静らしい。加藤記者は「反日活動家、その周辺者が突飛な行動に出ている」と見ている。

市民感情から(まだ目に見えないが)遊離し始めたかもしれない慰安婦騒動。やはり、終わりの始まりか?今回の祭りを扇動したのも、挺対協。

在韓日本大使館前は反日祭り 竹島、慰安婦…何でもあり

李明博大統領が日本政府の中止要請を無視して歴代大統領として初めて竹島(韓国名・独島)に上陸するなど、対日強硬姿勢を見せる韓国。日本統治からの解放を祝う今年の「光復節」(8月15日)は大統領の反日動向も手伝って、活動家にとって最大の“祭り”となった。舞台は“反日のホームグラウンド”と化した在韓日本大使館前。老若男女1000人以上が集結し、大音響で日本への糾弾が響いた。

15日正午から在韓日本大使館前路上では「慰安婦」の女性を支援するとして組織された反日団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が呼びかけた集会が始まった。

ところにより時間あたり60ミリ以上という豪雨と雷の中、大使館前は傘やカッパの人々に埋め尽くされた。

会場には女子高校生や大学生の団体も詰めかけ、特設舞台では歌が披露され、対日“謝罪要求”などが次々に繰り出される。

さらに、北朝鮮からのメッセージと韓国の団体による問題解決を要求するメッセージを合わせた「南北共同声明」まで飛び出す始末。

活動家に混じって、韓国最大野党・民主統合党の次期大統領選有力候補、文在寅国会議員も登場。

「大統領になったら慰安婦問題で日本政府の責任を必ず問う。国家が責任を負う覚悟で、日本と交渉していく」と断言。大きな拍手と歓声を呼んだ。

(中略)

慰安婦問題を取り扱う団体が呼びかけた集会ではあったが、その場に集まった人々の要求や趣旨は様々だった。

日本の軍艦旗、16条旭日旗とナチスドイツのハーケンクロイツ(カギ十字)旗を並べたポスターを掲げ旭日旗とナチスの旗が同じであると主張する若い男性。

五輪サッカーの日韓戦終了後に、竹島の韓国領有を主張する政治的アピールを行った朴鍾佑選手を英雄視した看板を掲げる老人の周りには記念写真の撮影を求める列ができていた。

「慰安婦問題の積極的な活動家だけでなく、批判的な対日観をもつ人々が幅広く集まり、対日要求ならばこの際何でも日本大使館前でぶちまけるというスタイルを形成してしまっている」と韓国警察当局関係者は指摘する。

「光復節」は日本の統治からの解放を祝うという趣旨からしても、そもそも反日的性格が色濃い日なのだが、今年は李大統領が「日本が慰安婦問題の解決に努力しない」という理由で竹島上陸のパフォーマンスを展開。さらに李大統領は天皇陛下訪韓の条件として謝罪を要求するなど挑発的な外交非礼行為を繰り返した。

これに対する日本政府の抗議に反発した韓国のメディアや対日強硬の活動家、政治家らが対日批判を強めるという構図の中で、日本大使館前の要求行動が激しくなったのが今年の「光復節」だった。

ただ、政権や活動団体らがこれだけ反日で盛り上がっているにもかかわらず、国民の多くは、いまのところ反日行動に出ない。

島根県が「竹島の日」を制定した2005年3月には日本人観光客がタクシーへの乗車を拒否されたり、繁華街で日本語を使っていた人々が嫌がらせを受けたり-という出来事があった。

これに対し今回は一連の大統領の対日挑発行為と、それに勢いを得た反日活動家、その周辺者が突飛な行動に出ているという印象をぬぐえない。

一方、韓国大統領府は16日になって天皇陛下の訪韓に関する李大統領の発言について「言及した趣旨や文脈に対する誤解がある」とし、「日本側に十分に説明する用意がある」とするなど日本側をクールダウンさせる動きを見せている。

しかし、退任を来年2月に控えた李大統領が対日強硬姿勢を見せた背景には反日パフォーマンスによって“愛国的大統領”として有終の美を飾りたいという狙いがあるとみられる。

日本に対する態度を、韓国政府が急激に軟化させればせっかく高めた国民の大統領に対する評価を手放すことになる。

李政権は対日外交と内政問題の間で揺れている。 

産経新聞 2012.8.19