日本大使館突入男の刑軽減 「被害大きくない。一審の判決は重すぎ」 ソウル中央地裁
慰安婦問題で抗議するため、7月にソウルの日本大使館の正門にトラックで突っ込み、暴力行為処罰法違反罪に問われた骨董品商、金昌根被告(62)の控訴審判決で、ソウル中央地裁は9日までに、懲役1年、執行猶予2年とした一審判決を破棄し、懲役8月、執行猶予2年を言い渡した。聯合ニュースが報じた。
地裁は判決理由で「行為自体は象徴的なもので実際の被害は大きくない点などを考慮すれば、一審の判決は重すぎて不当だ」と指摘した。一審で言い渡された2年間の保護観察も付かなかった。
金被告は7月9日早朝、トラックで大使館に突っ込み門を壊した。6月に元慰安婦の被害を象徴する大使館前の少女像に「竹島は日本固有の領土」と書いたくいを縛り付けた日本の右翼団体男性の処罰を求める世論を起こす目的で犯行に及んだと主張していた。(共同)
産経 2012.12.9
参考までに、事件当時の中央日報の報道。
慰安婦少女像の杭に抗議 トラックで日本大使館に突っ込む
60歳代の韓国人の男が駐韓日本大使館の正門にトラックで突進し、警察に捕まった。
警察によると、9日午前4時55分ごろ、ソウル中学洞(チュンハクドン)の駐韓日本大使館の前で、男(62)が1トントラックに乗って大使館の正門に突っ込んだ。
このため大使館の正門が1メートルほど押されたが、幸い、人命被害はなかった。男は大使館を警備していた警察に捕まった。
この男は警察で、「日本人が『慰安婦少女像』に杭を立てたのに抗議しようとした」と述べたという。警察は男の供述などに基づいて正確な犯行の動機を調べている。
中央日報日本語版 2012.7.9