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2013/03/27

韓国紙、日本の新教科書一部評価


国際世論を意識したという聨合ニュースの分析は正しいかもしれない。あるいは、国際世論の威を借りて自分色を通したと言うべきか。産経が言うように、一部の執筆者はギリギリの表現を模索したようだ。

<日本教科書、領土野心強化…慰安婦技術は改善>

日本政府の検定を経て26日公開された高校教科書の独島関連記述には日本の近ごろの右傾化の流れが反映されたとのことが衆評だ。

ただし、慰安婦問題の場合、国際世論を意識したように前向きで記述した部分も目につく。

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◇慰安婦関連前向き内容も含む

独島問題で確認された保守性とは異なり、慰安婦を含んだ他の記述で一部前向きである内容も確認された。

清水書院の日本史教科書に「慰安婦として連行される」とされていた従来の記述が「日本軍によって連行された」に変わった。 曖昧に記載されていた慰安婦動員の主体が日本軍として明確に指摘されたのだ。

山川出版社の日本史教科書で慰安婦に対して「各地の軍に従っていった」とされていた表現が「朝鮮、中国、フィリピンなどから募集された」という式で修正された。 被害国家を具体的に指摘して、被害女性たちの自分の意志によったというニュアンスは薄めた。

また、東京書籍の日本史には「慰安婦問題に対しては軍の関与が明確になり、宮沢喜一総理(1991.11~1993.8再任(在任))が措置を約束した」という内容と日本が提案した慰安婦被害者支援策である「アジア女性基金」に対し、日本政府の責任を明確にすることと補償を要求する運動が起きた」という内容が新しく入った。

加えて実教社の教科書には「慰安婦とは、強制募集されて日本兵を性的に相手にするように強要された人」いう定義が指摘され、「1993年、軍が関与して慰安所が設置されたことを認め、謝罪と反省をした」といういわゆる河野談話を紹介する内容と「1996年国連人権委員会が日本政府に謝罪と賠償を要求する勧告をした」という内容が新しく入った。

また、実教社の教科書は、故ソン・キジョン選手が1936年ベルリンオリンピック マラソンで日本代表として出場して優勝した当時の授賞式場面写真と東亜日報の日章旗削除事件を新しく記述した。 学生たちが多様な角度で植民地支配の実態と問題点を認識できるようにしたのだ。

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※1 聨合ニュース 2013.3.26


清水書院は、従来の「慰安婦として連行される者もいた」を「日本軍に連行され、『軍』慰安婦にされる者もいた」に変更。数万人の女性の内、何人かでも軍人に拉致された人がいたとすれば、軍人に連行され慰安婦にされた者もいたという表現も不可能ではないが、軍に連行され慰安婦にされたとなるとどうだろう?ちなみに、軍人に拉致されたケースは朝鮮人慰安婦の場合確認されていないが、その辺は明確になっているのだろうか?たぶん、なっていないだろう。

それより「明確に強制連行されたとは受け取れない記述なので許容された」という文科省の言い訳の方が苦しいような気がする。しかし、裏返してみれば、文科省は強制連行は無かったという立場らしい。

産経新聞はやはり批判的。

強まる自虐史観 集団自決「軍強制」 慰安婦「連行」

26日に検定結果が公表された高校教科書では、沖縄戦での集団自決について「日本軍が強いた」との表現や、慰安婦について「連行」「強いられた」といった記述がみられ、現行の教科書に比べ自虐的な歴史観に基づく反日的な記述が強まった。いずれも検定意見は付かず、識者から疑問の声が出ている。

 集団自決を記述したのは日本史教科書9冊のうち8冊。実教出版の日本史Bは現行版では、日本軍により「県民が集団自決に追いやられたり…」としていたが、今回は「県民が集団自決を強いられたり…」と表現を強めた。さらに「軍とともに死ぬことを求められたりもした」との記述を「軍とともに死ぬことを強制された」とした。

 清水書院の日本史Bも、現行版は「日本軍の関与のもと…集団自決に追い込まれた人々もいた」としていた表現を「日本軍によって…」と変えた上、「日本兵による命令によっても集団自決をとげた」との記述も加えた。

 平成18年度の検定では文科省が「日本軍が強いた」などと軍命令が読み取れる記述に初めて検定意見を付け、軍強制の記述がいったん削除・訂正されたが、沖縄県側が抗議の県民大会を開くなど強く反発。このため、文科省は訂正申請に応じ直接的な軍命令でなく住民が心理的に追い込まれたとの文意が含まれれば軍強制の記述を容認した。

 具体的には「強制的な状況」「強制集団死」といった記述が認められたが、今回の「強いられた」「命令」などは、直接的な軍命令とも受け取れる。文科省は集団自決へのとらえ方は前回と変わっていないとした上で「直接的な軍命令を表現したものではないと判断した」と説明している。

 集団自決に詳しい現代史家の秦郁彦氏は「明らかに軍命令があったと受け取れる表現で、修正を求めないのは検定の一貫性を欠く」と指摘。意見を付けない背景には「政府が米軍普天間飛行場の移設問題を進めるため、沖縄の世論を刺激したくないという考えがあったのではないか」とみる。

日本による朝鮮半島統治時代の慰安婦については、日本史教科書9冊のうち8冊、政治・経済では7冊のうち6冊が記述した。

日本政府は19年3月に「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示す資料はない」とする答弁書を閣議決定しているが、清水書院の日本史Aは、「日本軍に連行され、『軍』慰安婦にされる者もいた」と記述。現行版の「慰安婦として連行される者もいた」との表現から強めたが、これも検定意見は付かなかった。

文科省は「明確に強制連行されたとは受け取れない記述なので許容された」と説明している。

教科書問題に詳しい拓殖大学の藤岡信勝教授は「左翼的思想を持つ教科書執筆者たちは、ギリギリの表現で自虐史観の記述に変えようと狙っており、毅然(きぜん)と検定意見を付けて正していかないと不適切な記述が増えていく」と指摘している。

産経 2013.3.27  

それでも、韓国の正しい歴史認識とは相容れない部分があるというので、韓国政府は抗議を申し込んで来た。「従軍慰安婦に対する日本政府の責任を回避する記述がある教科書が合格した」と不満を表明。そこまで言うからには、韓国の教科書には自国の慰安所や基地売春について記載されているのか、と思ってしまうが。

韓国教育部長官が文科省に抗議書簡 教科書検定批判

韓国教育部の徐南洙(ソ・ナムス)長官は26日、日本の文部科学省が公表した高校教科書の検定結果に深い遺憾を表明し、検定結果の撤回を求める抗議書簡を文部科学省に伝達した。

書簡では「独島に関する記述が拡大し、従軍慰安婦に対する日本政府の責任を回避する記述がある教科書が合格したことは、善隣友好の国家関係を損なう」と批判した。

また、歴史を歪曲(わいきょく)する日本の教科書に対しこれまで何度も強く抗議し、是正を求めてきたと強調。「両国の信頼醸成と友好促進に向け今後、独島や韓国に関する教科書の記述が歪曲されないよう、日本の誠意ある対応を強く要求する」と述べた。



※1
<일본교과서, 영토야욕 강화…위안부 기술은 개선>

(도쿄=연합뉴스) 조준형 특파원 = 일본 정부의 검정을 거쳐 26일 공개된 고교 교과서의 독도 관련 기술에는 일본의 근래 우경화 흐름이 반영됐다는게 중평이다.


다만 위안부 문제의 경우 국제사회 여론을 의식한 듯 전향적으로 기술한 부분도 눈에 띈다.


[...]


◇위안부 관련 전향적 내용도 포함


독도 문제에서 확인된 보수성과는 달리 위안부를 포함한 다른 기술에서 일부 전향적인 내용도 확인됐다.


시미즈서원의 일본사 교과서에 '위안부로 연행되는'이라고 돼 있던 종전 기술이 '일본군에 의해 연행돼'로 바뀌었다. 모호하게 기재됐던 위안부 동원의 주체가 일본군으로 명확히 적시된 것이다.


야마카와출판사의 일본사 교과서에서 위안부에 대해 "각지의 군을 따라갔다"고 돼 있던 표현이 "조선,중국,필리핀 등으로부터 모집됐다"는 식으로 수정됐다. 피해국가를 구체적으로 적시하고, 피해 여성들의 자의에 의한 것이라는 뉘앙스는 희석했다.


또 도쿄서적의 일본사에는 "위안부 문제에 대해서는 군의 관여가 명확해져 미야자와 기이치(宮澤喜一) 총리(1991.11∼1993.8 재임)가 조치를 약속했다"는 내용과 일본이 제안한 위안부 피해자 지원책인 '아시아 여성기금'에 대해 일본 정부의 책임을 명확히 할 것과 보상을 요구하는 운동이 일어났다"는 내용이 새로이 들어갔다.


더불어 짓쿄사 교과서에는 '위안부란 강제 모집돼 일본병사를 성적으로 상대하도록 강요받은 사람'이라는 정의가 적시됐고, "1993년 군이 관여해 위안소가 설치된 것을 인정하고 사죄와 반성을 했다"는 이른바 고노(河野)담화를 소개하는 내용과 "1996년 유엔 인권위원회가 일본 정부에 사죄와 배상을 요구하는 권고를 했다"는 내용이 새롭게 들어갔다.


짓쿄 교과서는 또 고(故) 손기정 선수가 1936년 베를린올림픽 마라톤에서 일본대표로 출전해 우승했을 당시 시상식 장면 사진과 동아일보의 일장기 삭제 사건을 새롭게 기술했다. 학생들이 다양한 각도에서 식민지 지배의 실태와 문제점을 인식할 수 있도록 한 것이다.


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