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[メモ] 韓国「慰安婦白書」を発刊 国際世論喚起へ
韓国、慰安婦白書を発刊へ 被害実態など整理・分析
韓国政府は3日、来年末を目標に旧日本軍慰安婦問題の「白書」を発刊すると明らかにした。被害の実態などを総合的に整理・分析し、問題解決に役立てるとしている。安倍政権による河野談話検証などの動きに対抗し、国際世論に訴える戦略の一環とみられる。
女性家族省によると、韓国政府は1992年に慰安婦問題に関する報告書をまとめたが、今回はその後に見つかった資料や研究成果などを土台に被害実態などを改めて分析。韓国側の論理と証拠資料を提示し、解決方法を模索するために基礎となる材料として活用するとしている。
特に、慰安婦の制度が人道に反し、国際法的に明白な犯罪行為であることを示していく方針だという。
執筆するのは日韓関係の研究者や外交、国際法分野などの実務者らで、関係省庁や民間の委員からなる諮問団も構成する。
また、慰安婦問題を国際社会に知らせるため、英語や中国語、日本語など様々な外国語に翻訳する。
韓国政府は河野談話の検証について「談話の信頼性を傷つけ、形骸化させようとしている」と強く反発しており、外交省が6月下旬にホームページに反論を掲載するなど、国内外に日本側の見解の不当性を訴えてきた。今後も「人権問題」として国際社会への訴えを強め、日本側に解決を迫っていくとみられる。