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2015/07/30

申し訳ありませんが言えない河野洋平 自民党特命委員会に反発

「強制連行はあった」
先月9日の記者会見でも


「私は記者会見で、総じて本人の意思に反し、断れない状況も強制連行だと説明した」

うんうん、そうだろう。そうだろうと思った。

自民党の特命委員会に批判され、河野洋平が名古屋市内で河野談話発表時(93年)の自分の発言(質問に、強制連行はあったと回答)につい弁解した。

・・・しかしそれでは、1993年当時、宮沢政権(官房長官:河野洋平)が探し回った挙句「強制連行」を裏付ける資料は見つからなかったと結論づけたのは何だったのかということである。外務省の交渉担当者たちが、韓国政府に対して朝鮮人慰安婦の「強制連行」を確認出来なかったと懸命の説得をしていたのは何だったのか。

自民党の特命委員会の主張も、何だかなぁという感じだが

「強制連行(徴用)」と言ってしまったのは、自分の言葉足らずだった。誤解を招いたことを詫びた上で、意に反して慰安婦として働いていた女性はいたと言えば良かったのである。「なぜ『申し訳ありませんでした』とできないのか」と河野。その言葉は自分に向かって言うべき。

河野氏「強制連行あった」 自民の慰安婦提言を批判

河野洋平元官房長官は29日、外国の報道や教科書に慰安婦に関する事実誤認があるとして、自民党が日本政府に訂正の働きかけを求める提言をまとめたことについて、「なぜ『申し訳ありませんでした』とできないのか。そこから新しい日本の行くべき行動をとるのは当たり前ではないか」と苦言を呈した。名古屋市内での講演で述べた。

提言では、河野氏が「河野談話」を発表した際の記者会見で強制連行を認めたことが「事実に反する認識を広めた大きな原因になった」と指摘した。

河野氏はこれについて「私は記者会見で、総じて本人の意思に反し、断れない状況も強制連行だと説明した」と反論。その上で「オランダ政府が正式に、インドネシアにいた女性が強制的に日本軍に連れて行かれたと発言している」と指摘。「強制連行があったことは、否定することのできない事実だ」と語った。

朝日 2015.7.30

さて、河野が29日の講演で正確に何と言ったかは分らない。SBSニュースは、先月9日の記者会見での河野の発言を紹介している。SBSのニュース動画は途中がカットされているので断言は出来ないが、河野は、よくある「強制的な連行」を「強制連行(徴用)」とすり替える手法を用いている。もしも河野の言う通りなら、なぜあの時、河野談話に「強制連行はあった」と明記しなかったのかという話である。

軍が行って強制的に、もうそれは明らかに強制的に、えー連れ出してですね。そして慰安婦として働かせた。(中略)強制連行ということも、あった」 (2015.6.9?)