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2015/08/04

ミュージカルComfort Women NYで上演始まる




映画や小説で慰安婦問題を国際的に広めようという試み。その形態の一つ。ブロードウェイ・ミュージカル『Comfort Women』。最初のタイトルは『Comfort』ではなかったかと思う。よりストレートなタイトルにしたのだろう。お披露目はちょうど一年前だった。安倍首相の訪米時に劇団メンバーがプラカードを持ってワシントンの日本大使館に抗議に来た。日系人(日本人)俳優が参加していることでも注目されている(韓国では)。アメリカツアー中のキム・ボクトンに会って泣き出す者もいたとか。

旭日旗ディスカウントも盛り込み済み?
私の役は、Malsoon Lee という13歳の女の子。この作品に携わると決まって、慰安婦について調べていた時は日本人として心が痛んだし、今も韓国と日本の間でこのとについてもめている事実にすごく疑問をもった。...今日本で、日本が戦争出来るように憲法を変えようとする動きがあります。

わたしはアメリカに来て5年目になりますが、日本が戦争をしない国だということにとても誇りをもっています。

ある日系人舞台俳優のブログより [全文]

会場では、「慰安婦セールスマン」ハン・ジスが英訳した慰安婦の証言集を配った(売った?)りしているようである。ワシントン挺対委やパリセイズパークの関係者とも面識はあるようである。繋がりがあるとまで言っていいのかどうかは分からないが。
現在公式サイトで、以前は読めた粗筋や慰安婦問題に関する解説が読めなくなっているのも少々気になる。マイケル・ヨンがフェイスブックでこのミュージカルを簡単に批判したこともあった。直接関係ないとは思うが。

劇の関係者が日本大使館に抗議 (先月)
「レイプに慰安なし」

慰安婦の人生、ミュージカルに…日本が消そうとしても消せないように

「数多くの人が知っていて、日本が歴史を消そうとしても消すことができなくしたい」

  日本軍の慰安婦の惨状を素材にしたミュージカル『コンフォート・ウーマン(COMFORT WOMEN)』が米国ニューヨークの舞台に上がる。公演は31日から8月9日まで、オフ・ブロードウェイのセント・クレメンツ劇場が舞台だ。企画・制作・演出はある大学生によって行われた。ニューヨークシティカレッジ演劇学科4年に在学中のキム・ヒョンジュン氏(24)だ。彼の夢は『コンフォート・ウーマン』をブロードウェイの舞台に上げること、さらには多くの国で公演して慰安婦問題を全世界の人に伝えることだ。慰安婦についての歴史が忘れられないようにするためだ。皆が知るようになれば日本政府も過去の蛮行をこれ以上否めず、謝らないわけにはいかないと彼は考えている。

  彼はミュージカルを作ったきっかけについて「2012年安倍晋三政権になった後、日本政府が歴史を否定するのを見ながら決心した」とした。「周囲の米国人に尋ねたが、誰も慰安婦問題について知らなかった。説明したところ、なぜ『性奴隷』と言わず『コンフォート・ウーマン』というのかと聞き返された。いち早く知らせなければならないと思った」

  出演俳優48人は12カ国出身の多国籍連合軍だ。昨年11月のオーディションには800人以上が集まった。日系俳優も100人余りが志願した。キム氏は慰安婦の歴史を否定する人たちは全員返した。選抜された日系俳優は8人。キム氏は彼らが「歴史を正しく伝え、韓日両国が平和につき合う一助となりたい」として覚悟を固めたと伝えた。

  準備過程でキム氏は、日本の右翼団体からの抗議と脅迫にも苦しめられた。「なぜ嘘をつくのか」という非難は言うまでもなく「日本に来たら殺す」という背筋が寒くなるような内容もあった。

  制作費の用意も大変だった。大学生の創作ミュージカルに投資する人を探すのは容易ではなかった。

  国内の大企業の後援を受けられなかった。キム氏は「大企業に電子メールを送ったが回答が来なかった」とした。キム氏が接触した米国内の韓国系企業は「取引先の中に日本人たちがいる」として手を引いた。

  個人投資家や後援者からやっと集めたお金が約1億ウォン(約1100万円)。オフ・ブロードウェイ作品の通常制作費の5分の1だった。各界の助けもあった。韓国人の服の布地店では4分の1の値段で衣装に必要な布を提供してもらった。俳優は出演料をもらわないことにした。スタッフもやはり報酬なしで参加する。

  キム氏と主演俳優たちは今月初め、ワシントンで慰安婦被害者の金福童(キム・ボクドン)さん(89)に会った。その出会いはミュージカルの転換点になった。キム氏は「その後、俳優たちの演技が変わった」と紹介した。俳優は特に説明がなくとも配役に没頭することになった。

  ミュージカルの最後のシーンも変わった。慰安所を脱出した慰安婦少女が帰ってきた祖国では光復(解放)の歓喜があふれかえる。しかし少女は舞台の後ろへと消える。

  キム氏は「実際に韓国社会では、慰安婦被害者のおばあさんたちが慰労や関心をまともに受けられずにいるようだ」とその意味を説明した。