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2015/12/28

米の「歓迎」でとどめを狙う日本政府


アメリカが安倍首相の歴史修正主義を警戒しているなどとテレビでコメンテーターが熱弁を振るっていた時期もあったが、アメリカ政府が慰安婦問題に関心を示す理由は安全保障。日米共に、この問題を安全保障に悪影響を与える物として決着を急いでいる。

その一方で、日米韓の反日活動家はアメリカを利用しようとして来た。KACEしかりマイク・ホンダしかり。しかし、なかなか思い通りにならないアメリカ政府にミンディ・コトラーなどが苛立つ場面もあった。

実際は、(日韓どちらの肩も持たない)アメリカ政府と日本政府は連携しており、日本政府はアメリカ政府を最終決着の立会い人とする考えで、先方の同意も取り付けている様子。今度「最終合意」したら韓国政府はひっくり返せない。

慰安婦問題、首相「おわび」で調整 米に「決着声明」要請

最終決着の確約を求める日本は、妥結した場合、第三者の米政府に声明を出してもらうことで最終決着の担保の一つとしたい考え。このため声明発表の準備を日本側から米側に要請した。...

日経(一部) 2015.12.27

合意なら米が歓迎声明

...米政府は、28日の日韓外相会談で慰安婦問題が妥結した場合、合意内容を引用したうえで歓迎する声明を出す考えを、すでに日韓双方に伝えているという。

米国は従来、今回のような日韓対立を繰り返さないよう、双方に強く要請してきた。共に米国の同盟国である日韓の関係悪化が長引けば、北東アジア地域で米主導の安全保障上の抑止力が低下する、との懸念があるためだ。...

朝日(一部) 2015.12.28


追記:

ケリー国務長官とライス補佐官が相次いで、問題の「解決」を歓迎する声明を出した。異例のことだという。また、ケリー長官は「国際社会に対し、今回の合意を支持するよう呼びかけたい」と。



慰安婦問題合意 米高官が相次ぎ歓迎の声明

日本と韓国が最大の懸案だった慰安婦問題の最終的な解決で合意したことについて、アメリカのケリー国務長官とライス大統領補佐官は28日、相次いで歓迎する声明を出し、合意を高く評価しました。

日韓両政府は28日の外相会談で慰安婦問題を巡って、韓国政府が設置する財団に日本政府の予算でおよそ10億円を拠出し、元慰安婦への支援事業を行うことなどで合意するとともに、この問題を「最終的かつ不可逆的に」解決することを確認しました。

これについてケリー国務長官は声明を発表し、「日韓両政府は慰安婦問題が『最終的かつ不可逆的に』解決されたと明言した。慰安婦という敏感な歴史問題で合意に至ったことを歓迎する」と述べ、高く評価しました。そのうえで「国際社会に対し、今回の合意を支持するよう呼びかけたい」としています。

またライス補佐官も声明を出し「日韓両国が勇気を持ってこの難しい問題を最終的に解決したことを称賛する。日米韓の3か国が安全保障面での協力をさらに強化していくことを楽しみにしている」としています。

アメリカ政府はこれまで日韓の慰安婦問題での対立は、北朝鮮の核問題や中国の海洋進出などについて3か国が一致した対応を取る妨げとなっているとして、両政府に繰り返し問題の解決を促してきました。ケリー長官とライス補佐官が同じ問題について相次いで声明を出すのは異例で、この合意が覆されることなく日韓が関係改善に向かうよう、アメリカ政府として強く促すねらいがあるものとみられます。

NHK 2015.12.29[2]

追記:「日米韓」首脳会談を調整 慰安婦問題を確認 テレビ朝日 2016.1.5

「先月末の日本と韓国による慰安婦問題の合意内容について、アメリカの立ち合いのもと、確認する方針」