中山成彬が文科相だった時、教科書から従軍慰安婦とか強制連行といった言葉が減ってきたのは喜ばしいと発言し、炎上。「そういう事実があったということはしっかり認識しなければならない」と謝罪に追い込まれた。民団は「無責任極まりない」と大臣を批判した。民団は、埼玉平和資料館が「従軍慰安婦」の記述を改めたと聞けば、史実を曲げるなと言って総連と抗議に押し掛けた。
だが、もうそんな彼らの行動を許す空気ではなくなったようである。それを察してか、民団は、釜山の「少女像」を日本総領事館の前から撤去すべきだと言い出した。しかも、それが在日同胞の共通の考えだとまで言う。・・・そうだろうか?「関西ネットワーク」の方清子(パン・チョンジャ)はそうは思ってないだろう。「全国行動」のヤン・チンジャにしたってそうだ。全国行動などは、3日前に発表した声明で、「釜山の少女像も、合意に怒った釜山市民・学生らが合意1周年の日を期して設置を挙行したものだ。このような韓国市民の怒りを無視して『関係が改善した』と報じるメディアは、政府の視点に追随し、民衆の意思を黙殺する非民主的な言説を振りまいていることを認識すべきである」と、戦闘意欲満々である。
李信恵は釜山の像の支持を表明
昔から民団の反日的言動に同調しない在日もいたはずだし、一方で現在でも「少女像」を守る為に日本政府と戦っている在日もいる。どちらも日本では自由なのだが、民団は「同胞共通の考え」を代弁するのは止めるべきである。そもそもそんな物はないのだから。そんな事より、民団がこの問題にどう関わって来たかである。
追記: この新年会には日本の国会議員も参加。自民党の額賀議員は日本政府の対抗措置に理解を示し、共産党の小池、福島議員はこの問題に触れなかったようである(SankeiBiz 1.13)。また、呉団長は、「『合意が履行されずに再び両国関係が冷え込み、私たち同胞はまたも息を殺して生きなければならないのか』と切々と述べた」という事である。過去を振り返れば、民団は息を殺すどころか、圧力団体として機能していたはずである。
韓国民団、少女像の撤去求める 「在日同胞共通の考え」
韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦問題を象徴する「少女像」が設置された問題をめぐり、在日韓国人らで組織する在日本大韓民国民団中央本部の呉公太(オゴンテ)団長が12日、東京都内で開かれた新年会のあいさつで像の撤去を求めた。
民団は在日韓国人の最大組織で、新年会には駐日韓国大使や日韓の国会議員ら約800人が出席した。呉氏はあいさつで、一昨年の日韓合意を「両国の関係発展のための英断と評価している」とした上で、「今回設置された慰安婦少女像はなくさなければならないというのが在日同胞の共通の考えだ」と述べた。自民党の額賀福志郎・日韓議員連盟会長は「政治がこの期待を裏切って失望させてはならない」と応じた。
呉氏は新年会後、記者団に対し、「韓国政治にはできるだけ関与しないというのが民団の立場。ただ、この問題で一番の被害者は在日同胞だ」と強調し、韓国政府に撤去を求めるなどの活動に取り組むとした。駐韓大使らの一時帰国や通貨スワップ再締結協議の中断といった日本政府の対抗措置については「大変厳しいが、早く問題を解決してほしいという日本側の思いも理解できる」と述べた。
朝日 2017.1.12
追記: 釜山少女像は移転すべき 来韓中の民団団長が改めて訴え(聯合ニュース2017/02/06 )