2016/08/15

比大統領、「賠償をと言っても何も始まらない」


岸田外相が11日フィリピンのドゥテルテ新大統領表敬訪問。アキノ前大統領は慰安婦問題に関して、慰安婦に対して義務を負っているとすればそれはフィリピン政府だというような事を言い毅然としていたが、ドゥテルテ新大統領もこの問題とは距離を置きそうである。メディアは期待を持たせるような書き方をしているが。

日本大使館前ではデモも(11日)

大統領、元慰安婦問題を日本政府との議題に上げる可能性を示唆

ドゥテルテ大統領は11日、太平洋戦争で旧日本軍に性的暴行を受けたフィリピン人元慰安婦の問題を日本政府との間で議題に上げると示唆した。大統領が元慰安婦問題に触れ、日本政府との協議の可能性について言及するのは異例。これを受け、元慰安婦支援団体「リラ・ピリピナス」のレチルダ・エクストレマドゥーラ代表は、問題や元慰安婦たちの要求を大統領に直接伝える場を設けるよう比政府に求めた。

大統領は同日夜、ミンダナオ地方ダバオ市で開かれた記者会見で記者の質問に応じ、機会があれば問題について日本政府と話し合うと明言した。

一方で、元慰安婦たちが日本政府に求めている公式謝罪や賠償については、「『損害の代償をもらいに来ました』などと言いながら話し合いの場に行っても何も始まらないだろう。そういった考え方で臨んでも強い反発を受けるだけだ」と述べ、言及しない方針を示した。

大統領の発言に対し、エクストレマドゥーラ代表はマニラ新聞の電話取材に応じ、「大統領は元慰安婦の問題についてまだ十分に理解していない。まずはわれわれと話す機会を持ち、意見を聞いてほしい」と述べ、比政府に近く対話の場を設けるよう申し入れる方針を示した。

リラ・ピリピナスは12日午後、15日の終戦記念日に先立って首都圏パサイ市の在比日本大使館前で抗議集会を開き、あらためて元従軍慰安婦への公式謝罪と賠償を日本政府に求めた。

集会には元慰安婦3人と支援者ら計約50人が集まり、小雨が降る中、約1時間プラカードを持って声を上げた。

日本政府は12日、韓国政府が元慰安婦支援の目的で設立した財団に10億円の拠出を決めたが、エクストレマドゥーラ代表は「戦争で傷ついた女性たちの尊厳は、10億円で代えられるようなものではない」と非難。さらに7月の参院選で与党自民党など改憲勢力が3分の2を超え、安倍晋三内閣が内閣改造で保守派の稲田朋美防衛相を新たに起用したことについて触れ、「安倍政権は憲法改正を狙うだけにとどまらず、米国が行っている全ての戦争を支援したいと考えている。だから安倍首相と同じ考え方の防衛相を起用したのだ」と懸念を表明した。

元慰安婦のエステリータ・ディさん(86)は「若い世代に(問題を)伝えるためにも、日本政府は公式な謝罪をしてほしい」と訴えた。

過去政権で比の元慰安婦問題を公に取り上げた政権は少ない。アキノ前大統領は1月、戦後賠償の完了をもって元慰安婦問題は解決しているとの方針を示し、「日本は既に義務を終えている」と明言した。

まにら新聞 2016.8.13[2]

Duterte willing to raise plight of comfort women with Japan RAPPLER 2016.8.12