実は、台湾には既に軍中楽園の記念館が存在する。よって「台湾初となる慰安婦記念館」というのは、厳密には違う。
参考にされた日本の慰安婦博物館とは、西早稲田にある「アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館(wam)」のこと。ソウルの慰安婦博物館がオープンする際にもwamのスタッフがアドバイスをしていた(ソース:自分)。
台湾の慰安婦記念館「おばあちゃんの家」概要を公表、9月開館へ 商店跡を改修、費用の一部確保
元台湾人慰安婦を支援している台北市の女性人権団体「婦女救援基金会」は17日、台湾初となる慰安婦記念館の予定地を確保したとして、施設の概要を公表した。台北市内の歴史的建築物の一部を改修し、9月に「おばあちゃんの家 平和・女性人権館」として正式に開館する見通し。
予定地は、2階建ての建物2棟が中庭でつながった築80年以上の商店跡で、約500平方メートル。韓国や日本の関連施設も参考にし、約半分のスペースで元慰安婦の写真や経歴などの文献、元慰安婦が参加した人権運動などの資料を展示。残る部分は、性暴力の被害に関する教育の場などに充てる。入場は無料で、英語名は「AMAミュージアム」とする。
改修費など初年度の費用約1200万台湾元(約4千万円)のうち、約200万台湾元は確保しており、残りも募金でまかなう。
同基金会の康淑華執行長は「慰安婦という女性の人権問題を若い世代に伝えると同時に、戦時の性暴力問題などの省察につなげたい」としている。
予定地は、清朝以降の歴史建築が集まる問屋街「迪化街」。一部は飲食店などに改修され、日本からの観光客も多い。
慰安婦問題テーマの施設 台湾で初の開設へ
台湾で元慰安婦の支援活動をしている民間の人権団体は、慰安婦問題をテーマとする台湾で初めての施設を、ことし9月に台北市内に開設する計画を明らかにしました。
台湾の民間の人権団体、「婦女救援基金会」は17日に記者会見し、慰安婦問題をテーマとする台湾で初めての施設を、ことし9月に台北市内に開設する計画を発表しました。
この団体は、台湾には現在3人の元慰安婦が生存しているとして、支援活動を続けており、「おばあちゃんの家」と名付けるこの施設には、台湾の元慰安婦たちの体験や支援活動を記した資料などを展示する計画です。また、女性の人権問題に取り組む団体が活動するためのスペースも設けるということで、開設に必要な1200万台湾元(日本円でおよそ4000万円余り)の費用は、一般から募るとしています。
台湾では慰安婦問題を巡って、馬英九政権が2023年に完成する予定の「軍事博物館」の中で、関連する資料を展示する方針を示しています。
また、去年12月に日本と韓国が慰安婦問題で合意したことを受け、台湾とも協議に応じるよう申し入れるなど、日本側に正式な謝罪と賠償を求めています。