外交戦に勝つには、子供の教育から?
女性部長官自ら模範授業(2015.9)
教材も政府が製作
つい去年のことである。韓国政府の閣僚(女性家族部長官)が政府の作った慰安婦教材で模範授業を行ったのは。国が慰安婦キャンペーンの先頭に立つはずが、昨年末の最終合意以降、韓国政府の様子がどうもおかしい。
韓国の小学校教科書から「慰安婦」の用語と写真が消えた
韓国で2016年度に小学校6年生が学ぶ社会科の教科書(国定)から「日本軍慰安婦」の言葉と写真が削除された。
野党「共に民主党」のト・ジョンファン国会議員は2月24日、報道資料で「2014年に発行されたパイロット版には『戦場の日本軍慰安婦』という写真・タイトルと一緒に『戦場に強制的に連れて行かれ、日本軍の性奴隷になった」と説明されていたが、最終版では写真が削除され『強制的に戦場に連行された若い女性は、日本軍から多くの苦痛を受けた』と記述されている」と指摘した。
「韓国の教育省と女性家族省は、日本政府と慰安婦問題で合意(2015年12月)する前の2015年9月、小中高生を対象に、日本軍「慰安婦」を正しく知る教育を実施した。補助教材の教育資料を見ると、慰安婦という用語と一緒に当事者の被害について述べている。ところが教科書には「慰安婦」という用語すら使っていない」
ト・ジョンファン議員は「光州事件を弾圧した戒厳軍の用語や写真、(朴槿恵大統領の父・朴正熙大統領の軍事独裁政権で導入された)維新憲法の詳細な説明も消えた」と明らかにした。
韓国の通信社「NEWSIS」の報道によると、教育省の関係者は「教育面で小学生に『性奴隷』という表現を使うことが好ましくないという審議結果により、婉曲に表現した」と説明した。
ハフィントンポスト日本語版 2016.2.24 [2]