2015/07/12

小林よしのり台湾人慰安婦に同情する

90年代、小林の漫画は運動家らから槍玉に上げられた

TBSの報道特集については774さんが教えて下さった。慰安婦を強欲な嘘つきと思い込んでいる人も多いが、むしろそういう慰安婦は少数だと思われる。というのも、ソウル大のアンビョンジク教授は、大高未貴のインタビュー(週刊文春 2014.4.10号)に、最初に会った韓国人慰安婦の誰も日本を悪く言わなかったと語っている。小林は台湾の元慰安婦は「朝鮮人の元慰安婦のようなとげとげしい反日感情がない」と言っているが、最初は韓国人も同じだったのである。

反日のアイコンに仕立て上げられたハルモニ
彼女らは決して慰安婦全体を代表してはいない

そんな韓国人慰安婦たちを反日運動の闘士に仕立て上げたのは、韓国の慰安婦支援団体と日本の運動家らである。運動家らは「ハルモニ」を加害国vs.被害国、加害者日本兵vs.被害者ハルモニの図式に当てはめようとして、これに成功した。彼らの本を読むと、お婆さんたちが次第に闘士として目覚めて行く様子が満足げに語られている。

小林よしのりは、90年代強制連行を主張する運動家と激しく戦った。しかし、ありのままの慰安婦の姿を知れば、彼だってお婆さんたちの身の上に同情するのである。河野談話もアジア女性基金もそういった同情によって作られた。慰安婦問題を解決不能にしたのは、(一部の?)慰安婦支援者たちだろう。彼女たちのせいで慰安婦たちは、モンスタークレーマーとしても記憶されていくのである。

TBSの「報道特集」で台湾人の元慰安婦のルポをやっていた。
彼女たちは幼い時に両親が死んで、叔父の借金を返すために台湾人の業者に身売りされた。
看護師になるためと騙されて、インドやフィリピンに連れて来られ、現地に着くと実は慰安婦になれと宣告される。
もちろんイヤだと断るのだが、脅されて慰安婦にされてしまったようだ。
19歳当時の写真を見ると、美人だ。
全然スレた感じはない。
毎日20人くらいの日本兵を相手にしなければならなかったらしい。
わしはこれを見て同情してしまった。
朝鮮人の元慰安婦のようなとげとげしい反日感情がなく、ところどころ日本語を交えて話す様子を見て、一刻も早く日本政府が謝罪した方がいいと思ってしまった。 (以下略)