日韓の真の友好と未来指向の関係を念願する者にとって、こういう善良な日本人が周辺国からその人の良さにつけ込まれ利用され、外交問題を拗らせているという現実に毎度のことだが、溜息を禁じえない。
サハリン在留韓国人の問題は、韓国側の主張する「日帝による強制連行」というイメージに反論も出ている。自分はこの問題には疎いので、深入りは出来ないが、新井佐和子の本などを読むと、これも慰安婦問題と構図が同じであるような気がしてくる。実際、サハリンの朝鮮人の問題は慰安婦騒動の前章のような存在で、高木健一弁護士などが深く関わっていた(高木健一・サハリンでググって下さい)。また高木を敬愛する仙谷由人前官房長官、さらには仙石のルートからこの問題に目覚めたのが鳩山由紀夫前総理大臣である。東亜日報がその事を記事にしていたこともある。
自分は鳩山も土肥(写真左の人物)も善人だと思うし、彼らには反日活動に加担している積りはないのだろう。しかし、本当にこういった人々には困るのである。
韓日キリスト教議員たちは3・1記念日を2日後に控えた27日、「韓国と日本両国が和解と平和の未来指向的な関係をひらいて東アジアと世界平和に寄与しなければならないのに同意を集めなければならない」と強調した。
韓日キリスト教連盟韓国側会長民主党キム・ヨンジン議員と日本側会長土肥隆一議員、韓国国会朝食会祈祷会長であるハンナラ党のファン・ウヨン(ファン・ウヨ?)議員などはこの日午後国会でこのような共同宣言文を発表し、日本政府に過去に対する謝罪、軍国主義復活の中断、歴史正しく立て直す事などを要求した。
彼らは「日本は恥ずかしい過去に対し、言葉(?)だけでない責任ある行動を通じて過去の歴史の真相を糾明して被害者に対する実質的な賠償措置をしなければならない」と主張して「現在においても、日本軍慰安婦、サハリン強制徴用被害者など歴史の被害者らは苦痛と傷をそれでも抱いたまま亡くなっている」と指摘した。
引き続き「日本は平和憲法改正と軍事大国化を通した軍国主義復活の試みを直ちに中断しなければならない」として「日本は過去の過ちにより隣国が持っている憂慮と不安を払拭させなければならない責任がある」と話した。
また「日本政府は歴史教科書の歪曲と独島(竹島)領有権主張で後世に誤った歴史を教えて平和を害しようとする試みを直ちに中断しなければならない」として「歴史を正しく記録して教育するのは、誤った歴史の反復を防止して過去から教訓を得て平和な未来をひらくために必ず必要なこと」と力説した。
Newsis2011.2.27
これも先月のニュースで、放置して置いたものなのだが、産経も取上げたので予定を変更してエントリーにした。
今日の産経の記事によると、 土肥は当日「式典の前に『この共同宣言を発表したい』と日本語訳が添付された宣言文案を渡され、内容を確認して了承、共同会見に臨んだ」という。またこうも言っている。「この議連は本来、キリスト教的精神で日韓問題を考えようという趣旨のもの。どちらか一方だけが悪いということにはならないはずだが、韓国では竹島、慰安婦、教科書、靖国に対する自国の主張を述べないと、日本と向き合ったことにならない」。
土肥のような日本人は物分りが良すぎるのである。
同じく産経によると、日韓キリスト教議員連盟はキリスト教信者の両国の国会議員によって約11年前に発足。日本側は7人程度だが、韓国は国会議員の3分の2にあたる約150人が所属しているとのことである。
しかし、土肥の言うように、韓国のこだわりの代表的な物が「竹島、慰安婦、教科書、靖国」問題であるとすれば、日韓の和解もそう難しいものではないかもしれない。なぜなら、これらは、竹島問題を除けば主に日本の進歩派がでっち上げた問題ばかりだからだ。逆に言えば、日本の進歩派がいかに日韓友好の障害を作って来たかという事である。
追記: 共同宣言全文 1 2 3
追記: 日韓キリスト教議員連盟が日王にお辞儀をした米大統領に謝罪を求める。dongA.com(土肥隆一の名前もある)韓日キリスト教議員連盟「友愛・協力へと進もう」 Wow! Korea 2009年
追記 関連エントリー:高木健一 韓国で人権賞 (ここにもファン・ウヨ議員の名)
한일 기독의원들, 3·1절 맞아 양국 화해·평화 기원
한일 기독 의원들은 3·1절을 이틀 앞둔 27일 "한국과 일본 양국이 화해와 평화의 미래지향적인 관계를 열어가고 동아시아와 세계평화에 기여해야 하는 데 뜻을 모아야 한다"고 강조했다.
한 일 기독연맹 한국측 회장 민주당 김영진 의원과 일본 측 회장 류이치 의원, 한국 국회조찬기도회장 한나라당 황우영 의원 등은 이날 오후 국회에서 이 같은 공동선언문을 발표하며 일본 정부에 과거에 대한 사과, 군국주의 부활 중단, 역사 바로 세우기 등을 요구했다.
이들은 "일본은 부끄러운 과거에 대해 말뿐이 아닌 책임 있는 행동을 통해 과거사의 진상을 규명하고 피해자에 대한 실질적인 배상 조치를 해야 한다"고 주장하며 "지금도 일본군 위안부, 사할린 강제징용 피해자 등 역사의 피해자들은 고통과 상처를 그래도 껴안은 채 유명을 달리하고 있다"고 지적했다.
이어 "일본은 평화헌법 개정과 군사대국화를 통한 군국주의 부활시도를 즉각 중단해야 한다"며 "일본은 과거의 잘못으로 인해 이웃 국가들이 갖고 있는 우려와 불안을 불식시켜야 하는 책임이 있다"고 말했다.
또 "일본 정부는 역사교과서 왜곡과 독도영유권 주장으로 후세에게 잘못된 역사를 가르치고 평화를 해치고자하는 시도를 즉각 중단해야 한다"며 "역사를 올바로 기록하고 교육하는 것은 잘못된 역사의 반복을 방지하고 과거로부터 교훈을 얻어 평화로운 미래를 열어가기 위해 반드시 필요한 일"이라고 역설했다.