2015/09/25

サンフランシスコに慰安婦碑決定



サンフランシスコ市議会が慰安婦の碑の設置を決定した。これについて書かなければいけないことは幾つかあるが、とりあえず、一番悪い形で決着したというのが感想である。現地の事情に詳しい人によれば、碑文は曖昧な物になるだろうという。今後こういうパターンが増えるのではないか。一時期、日本の地方議会で猛威を振るった「意見書」採択運動と同じ。批判が高まると中身を曖昧にして批判をかわす。意見書の場合は採択させることに・・・採択数を稼ぐことに意味があり、中身にはさほどこだわらない。慰安婦モニュメントもそう。設置させたという実績、モニュメントが存在することに意味がある。既成事実を作れば、後は好きなように政治利用出来るし、子供の「教育」に使える。

「日本軍に拉致された20万超の女性」(パリセイズパーク)
露骨な碑文は言い逃れし難い

だから、後で言い逃れ出来ない分、グレンデールやパリセイズパーク(写真)のような露骨なモニュメントの方が望ましいとも言える。

そういう意味で、サンフランシスコの件は一番悪い形で決着したと述べたが、悲観する必要もない。サンフランシスコ市は、二年前「性奴隷制度非難決議」なるものを採択している。そこには、日本政府が「国家の意思として」慰安所に送る目的で女性を拉致したことが肯定されている[大阪市 リンク切れ]。我々は、サンフランシスコに設置される碑を、この決議とセットで記憶していけばいい。

NHKのトーンも微妙?

サンフランシスコ市議会 慰安婦の碑など設置求める決議

アメリカ・サンフランシスコの市議会で22日、いわゆる従軍慰安婦の碑や像の設置を求める決議案が全会一致で採択され、日本では慎重な対応を求める声も上がっていたことから、今後、反発が強まることも予想されます。

この決議案はことし7月、サンフランシスコ市議会の11人の議員のうち8人が共同で提案したもので、民間団体と協力して、市に、従軍慰安婦を記憶するための碑や像を設置することなどを求めています。

22日開かれたサンフランシスコ市議会の本会議で決議案の審議が行われ、議員たちからは「歴史の真実を伝えていくことが必要だ」という意見が相次ぎました。続いて採決が行われ、全会一致で決議案は採択されました。

議場には大勢の中国系や韓国系の住民が傍聴に訪れ決議案が採択されると拍手が上がっていました。決議に拘束力はありませんが、現地では中国系や韓国系の団体が像の設置を目指す動きがあり、こうした動きの後押しにつながるという見方もあります。

一方、決議案に対しては、姉妹都市である大阪市の橋下市長が、先月27日付けでサンフランシスコ市議会に、慎重な対応を求める公開書簡を送るなど日本側から懸念の声も上がっていたことから、今後、反発が強まることも予想されます

決議の採択について提案者の一人、エリック・マー議員は「全会一致で採択されたことで大きく前に進んだ。今後1年以内にロサンゼルス近郊のグレンデールのように慰安婦像が設置出来ることを望む」と述べました。また傍聴に訪れていた中国系アメリカ人の男性は「中国系、韓国系、それに日系を含めすべての人たちが一緒になり、問題の解決と将来の世代の教育のために取り組んだことがよかった」と話していました。会場を訪れていた、いわゆる従軍慰安婦だったという女性は「歴史の真実を覆い隠すことは出来ません。皆さんのおかげです。ありがとう」と話していました。

NHK 2015.9.23[2]