2015/09/30

パク大統領、国連演説で再び踏み込む

NHK

昨年は、「直接言及せず、抑制的な内容になった」「昨年(2013年)の国連総会では・・・慰安婦問題を強く示唆したうえで、『被害者が納得できる責任ある措置と名誉回復』を事実上、日本政府に要求していた。今年はこうした表現はないことから、日韓の関係改善の雰囲気が高まっている中、水を差さないよう配慮した可能性がある」朝日 2014.9.25などと報じられていたのだが・・・。

朴大統領、慰安婦問題の解決要求 国連演説、安保法牽制

韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は28日、国連総会の一般討論演説で旧日本軍の慰安婦問題について、「解決策が速やかにまとめられなければならない」と述べた。10月末にも開かれる日中韓首脳会談の際に、安倍晋三首相との初めての日韓首脳会談が調整されており、その前に日本側に慰安婦問題解決を強く求めた形だ。

慰安婦問題について朴大統領は、第2次世界大戦当時に厳しい性暴力を経験した元慰安婦の女性がもう何人も残っていないと指摘した。その上で元慰安婦の女性が生きている間に「心の傷を治すことができる解決策」を要求。「過去を認識できずに、未来を切り開く道はない」と述べ、日本側に問題の重要性を十分に理解するよう促した。

演説では、集団的自衛権を行使できるようにする日本の安全保障関連法にも触れた。(以下略)

朝日 2015.9.29

中央日報は、「旧日本軍慰安婦を国際イシュー化 」と小見出しをつけた。韓国政府の関係者は3カ国首脳会議を前に日本政府に対して「圧力を加えた」と語ったとされるが、日本政府の反応は聞こえて来ない。空振りか?

 ◆旧日本軍慰安婦を国際イシュー化

  朴大統領は昨年の国連総会演説で歴代大統領では初めて旧日本軍慰安婦問題に言及した。「戦時の女性に対する性暴行は時代や地域を問わず、明確に人権と人道主義に反する行為」と述べながらだ。今年も約160カ国の首脳の前でこの問題を持ち出した。普遍的人権レベルで言及した昨年に比べ、より具体的で強度も強まったという評価だ。

  朴大統領は今回の演説では「第2次世界大戦当時に過酷な女性暴力を経験した被害者はもう何人も残っていない。この方たちが生きている間に心の傷を治癒できる解決策が早く用意されなければいけない」とし「過去を認知せずに未来を開いていく道はない」と述べた。政府関係者は「10月末または11月初めに韓日中3カ国首脳会議が開催される可能性が高まっているだけに、日本政府が進展した立場を示すよう圧力を加えた」と説明した。

中央日報日本語版(一部) 2015.9.30[2]

読売は社説の中でパク大統領の言及を批判的に取り上げた。

今回の演説では、元慰安婦を念頭に、生存者が少なくなっており、「心の傷を癒やす解決策」が早急に必要だとも述べた。

問題は、朴氏が具体的な解決策を提示せず、日本の歩み寄りだけを求めていることだ。日本のアジア女性基金の活動を評価したこともない。基金は、韓国の元慰安婦61人に首相のお詫わびの手紙とともに「償い金」を支給している。

朴氏は「国連人権委員会の特別報告者らの努力を無駄にしてはならない」と語った。クマラスワミ報告は、慰安婦を「強制連行された軍用性奴隷」とするなど、事実誤認が多い。これに依拠した日本批判は受け入れがたい。

読売社説(一部) 2015.9.30