外国人向けに文章に一工夫欲しかった
猪口邦子参議院議員が国際社会の誤解を解こうと、産経新聞の『History Wars』と呉善花の『なぜ「反日韓国に未来はない」のか』の英語版を海外の識者に送っている。本を贈られたモンタナ州立大の山口智美が「歴史修正主義だ」などと先月騒いでいたが、宛名がMr.でもMrs.でもなくM.と書かれていたとかつまらない事ばかりで、史学的にどこが間違っているのかは指摘していないようである。山口同様、本を送られたアレクシス・ダデンやテッサ・モーリス・スズキといった#アベニクシーな学者達も心穏やかではいられなかったらしい(三人とも例の187人声明の署名者)。
そしてこの度、韓国外交部のスポークスマンもこの件に関してコメント。日本側のこうした動きに多角的に対応していると、「戦時の女性の人権という普遍的人権の問題であることは、すでに国際社会が明確に判定を下した」、国際社会から今以上の反発を受けるだろうと日本側を牽制。自分たちだって官民で映画を作ったり本を配ったりしてるくせに。
個人的に言わせてもらうと、呉善花の英訳本のタイトル(Getting Over It)はアカデミックな場に送る本としてはどうかと思うし、『History Wars』は外国人読者向けに文体を工夫するという配慮に欠けていると思った。だが、それはともかく・・・本当のところ、韓国政府は慰安婦問題を人権問題だなどと思っていない。5億円もかけて「日本軍慰安婦および戦争犯罪資料集」の編纂を始めるというのだから。
政府「日本『慰安婦=人権問題』否定すれば米で反発呼ぶ」
「歴史歪曲本」米国配布に「動向注目、多角努力中」
政府は日本の右翼勢力が最近アメリカの専門家に日本軍慰安婦と関連した歴史的事実を否定する冊子を配布したことについて「アメリカをはじめとする国際社会の更に大きな反発に直面するだろう」と警告した。
チョ・ジュンヒョク外交部スポークスマンは24日、定例のブリーフィングで「日本軍慰安婦被害者問題は戦時の女性の人権という普遍的人権の問題であることは、すでに国際社会が明確に判定を下した事案」としながら「これを否定しようとする日本側のどんな動きも、アメリカをはじめとする国際社会の更に大きな反発に直面することになるだろう」と述べた。
チョ スポークスマンは日本の右翼勢力の書籍配布に対して「政府でもそのような動向をよく把握し、注目している」として「このような動きに対し、多方面で努力している」と述べた。
米国ワシントンの外交消息筋によれば、ワシントンD.Cと主な大学で東アジア問題を扱う学者と専門家たちに日本軍慰安婦問題と関連した書籍2冊が送られて来た。
二冊の書籍とは、日本産経新聞社が製作した『歴史戦争(History Wars)』とオ・ソンファ 拓殖大教授の『Getting Over It! なぜ韓国は日本叩きを止めるべきか』で、,慰安婦問題が操作されたなどといった主張を含んでいる。
(以下慰安婦問題と無関係なため省略)
学者に読ませるタイトルではないが
騒いでいるのは、アレクシス・ダデンやテッサ・モーリス・スズキ。ダデンに至っては、こうした本を配るのはヘイトだと言っているらしい。対日スミア(中傷)キャンペーンに加担しておいて、言えた義理かと。「日本の右翼団体が配布するなら分かるが、政府与党の実力者政治家が出した」・・・スズキが韓国のニュースをチェックしていない事は、分かった。
余談だが、マイケル・ヨンもこの本を読んでいるとか。
「慰安婦否定」歴史歪曲本、米国の学者にばら撒いた日本
[猪口参議院議員が配布]
慰安婦を性的奴隷と呼んだと、米国を「日本の敵」と規定
「日本軍強制動員慰安婦」を全否定する内容の書籍がアメリカなどの一部の教授と専門家グループに広範囲に送りつけられている(配布)ことが、一歩遅れて知らされた。
ワシントンDCの外交消息筋は22日、「ワシントンDCを含めたアメリカ全域と一部のヨーロッパ諸国やオーストラリアなどのアジア専攻教授や学者に、慰安婦問題が操作されたという内容が書かれた書籍二冊が送りつけられている」と語った。
オーストラリア国立大のテッサ・モーリス・スズキ教授は先月末、外交専門紙「ディプロマット」に「日本の歴史戦争は終わっていない」というタイトルの文章を通じて実態を暴露した。 彼女は「日本の自民党の要人が世界各国の学者や言論人、政治家に不要な(?)本を最近送ってきた」として「韓国人慰安婦がお金のために嘘の証言をしたという内容の『History Wars』と日本帝国主義は善良だったという主張が入れられた『Getting Over It!なぜ韓国は日本叩きを止めねばならないか』という本だった」と話した。『History Wars』は代表的な日本の右翼メディア産経新聞社が刊行し、『Getting Over It』という韓国生まれで日本に帰化し、韓国叩きの先頭に立つオ・ソンファ (呉善花)拓殖大教授の本だ。 産経新聞は右翼を代弁したこの本で、日本軍が慰安婦を強制動員したという証拠がないにも関わらず1993年に河野談話が出されたと不満を提起した。この本は特に「性奴隷(sex slaves)」という用語を公式に使う※アメリカを「日本の敵(enemy of Japan)」とまで規定した。 オ・ソンファは「西欧の帝国主義は野蛮で搾取的だったが、日本は韓半島を武力で占領することもなく、言論の自由まで保障するなど善良な帝国主義であった」と主張した。
モーリス・スズキ教授は「この本を日本の右翼団体が配布するなら分かるが、政府与党の実力政治家が出したということは、レベルが違う(?)」とし、「彼女(猪口)は無名の個人によって日本関連の歴史が歪曲されたが、この本を読んで考えを改めよと強調した」と話した。本を配り書簡を添付した人物は代表的な右翼要人である日本の猪口邦子参議院議員であることが明らかになった。
今年のはじめアメリカをはじめとする全世界の歴史学者が日本の歴史歪曲を批判する声明を発表するのに貢献したコネチカット大のアレックス・ダデン教授は、「日本側から(?)この本を私に8冊も送ってきた」「アメリカやオーストラリア、日本、カナダ、フランス、イギリスなどの同僚の学者たちに続けて送ると聞いている」と話した。 ダデン教授は「公共外交という名の下にこのような形で書籍を配るというのは全世界が憂慮する憎悪(ヘイト?)行為」だと語った。
※ アメリカを「日本の敵」とまで規定: うそ。第二章のタイトルが「米国は日本の敵なのか?」。文末に疑問符がついている。