この問題を終わらせたくば日本大使が慰安婦像に顕花して黙祷することだ、と挺対協のユン代表。総理大臣でなく大使という所だけ妙に現実的だが、総理の(ハルモニへの)謝罪はそれと別に要求する気なのだろう。
慰安婦像は、挺対協にとって運動のシンボルである。もともと水曜デモ1000回を記念して強引に公道に設置した物だが、国民情緒(法)を恐れて行政も手を出せない。慰安婦像の前で日本の大使に頭を垂れろというのは、日本政府が挺対協に屈服したことを内外に示せということだろう。結局、慰安婦問題は挺対協と日本政府の戦いだったのである。
そもそも、あの像は実際の慰安婦を象徴していない。あの形象は、挺対協の演出である(ユン・ジョンオクも、当初は乳飲み子を抱えた若い母親をイメージしていた)。あの少女は、だから偽物である。金日成が偽の英雄であったように。挺対協の権力を正当化するアイコンに過ぎない。
法的責任も、やっぱり諦めてない
いわゆる慰安婦問題をめぐり、韓国内で強い影響力を持つ元慰安婦の支援団体は、「韓国に駐在する日本大使が、慰安婦像に花を手向けること」が謝罪の一つであるとの考えを示しました。
Q.被害者が納得する解決策とは?
「日本大使が亡くなった方々を惜しみ、(慰安婦像に)花を手向けて追悼の黙とうをすることです」(「挺対協」 尹美香代表)
これは、元慰安婦の支援団体「挺対協」の尹美香(ユン・ミヒャン)代表がJNNの取材に答えたもので、尹代表はさらに、「法的責任を認めることが最も重要だ」と強調しました。
また、日本が慰安婦像の撤去を求めていることに対し強い不快感を示し、「解決後に撤去するかは答えられない」と、政府間の交渉の結果にかかわらず像を残す考えを示唆しました。
慰安婦問題をめぐって、日本政府は50年前の日韓基本条約で解決済みとの立場を崩しておらず、妥結に向けた両国の協議が続いています。
新潟県立大の浅羽祐樹は、朴大統領が像を撤去すれば、日本政府に対して本気を示せるとアドバイスしている。こんな物が外交カードになること自体おかしいが、象徴とはそういう物なのだろう。