反日というより反米
元慰安婦の支援者ら、マニラで集会 「謝罪と補償を」
太平洋戦争中、「旧日本軍の慰安婦にされた」と主張する女性とその支援者が27日、フィリピンの首都マニラの大統領府近くに集まり、日本政府に「公式な謝罪と補償を」と訴えた。フィリピン訪問中の天皇、皇后両陛下が、大統領府でアキノ大統領と会見するタイミングに合わせた。
抗議行動は、元慰安婦の支援団体「リラ・ピリピーナ」などが呼びかけた。アキノ大統領は慰安婦問題について「日本は義務を果たし終えている」との立場だが、団体は「慰安婦たちは公式な謝罪や賠償金を受け取っていない」と主張している。
両陛下訪問前の22日に現地で記者会見した同団体のナルシサ・クラベリアさん(85)は「性的被害を受けた女性に正義を与えて欲しい。若いときに失った尊厳は償われていない」と訴えた。同団体には一時174人の元慰安婦が登録されていたが、高齢化し、104人は死去したという。