ジャーナリストもいずれ歴史に裁かれる
慰安婦の存在を否定する人などいない、という事ぐらい日本語に堪能なマーティン・ファクラーが知らないはずがない。彼の場合、アーミテージのような、実は何も分っていない「なんちゃって知日派」による頓珍漢ではない。
「日本が海外に、とても時代遅れの国だというイメージを与えてしまうのです」とファクラー。本来なら、事情に通じているファクラーのようなジャーナリストこそ、相互理解の為にその本分を発揮すべきなのに(その義務はないが)、逆に彼らは誤解を倍加させるようなメッセージを東京から発信し続けた。朝日新聞の誤報問題、というより偏向報道はNYTも同じである。マーティン・ファクラー、ヒロコ・タブチ、ノリミツ・オオニシの罪も重い。
NYタイムズ支局長語る 海外から見た「安倍政権の暴走」
・・・「朝日新聞の誤報問題があったことで、日本国内には、慰安婦問題は終わったという風潮がありますが、海外のメディアが安部首相を見る姿勢は何も変わっていません。とくに欧米では、慰安婦は歴史問題ではなく、女性の人権問題としてとらえられています。そのため、海外メディアが慰安婦を取り上げるのは、日本の政治家が慰安婦の存在自体を否定したり、『みんなやっていた』などと発言したりしたとき。そうすると日本が海外に、とても時代遅れの国だというイメージを与えてしまうのです。安倍政権は女性が活躍する社会を目指していますが、その首相が、海外では女性蔑視だとさえ思われている。そんな皮肉なことが起きているのです」