河野談話の扱いで、一番可能性が高いのが「放置プレー」・・・一番望ましくかつ可能性があるのは「明確化」といったところだろう。「作成過程の実態把握」は明確化への一歩と見ることも可能か。大切なのは河野談話の拡大解釈(悪用)を許さないことである。
安倍首相自ら、河野談話継承を明言。
慰安婦問題 首相、河野談話の継承明言 官房長官「検証は実施」
安倍晋三首相は十四日午前の参院予算委員会で、従軍慰安婦問題をめぐり旧日本軍の関与と強制性を認めた一九九三年の河野洋平官房長官談話について「安倍内閣で見直すことは考えていない」と述べた。従軍慰安婦問題に関し「筆舌に尽くしがたい、つらい思いをされた方々を思い、非常に心が痛む」と語った。
首相は第二次安倍内閣では、慰安婦問題について「つらい思いをされた方々にお見舞い申し上げたい気持ちは歴代内閣と変わらない」としつつ、河野談話の見直しや評価については「官房長官による対応が適当だ」と明言を避けていた。
一方では第二次内閣発足直前の二〇一二年の自民党総裁選で、「河野談話で子や孫の代に不名誉を背負わせるわけにはいかない」と見直しに意欲を示していた。首相就任後も「(軍が直接関与した)強制連行を示す証拠はなかった」と強調していた。
ただ、河野談話の見直しには韓国が反発しているほか、米国からも「歴史の修正主義」などとの強い批判がある。
このままでは、日米関係にも影響があるとの判断から、持論を封印した格好だ。菅義偉(すがよしひで)官房長官も十日の記者会見で、見直さない考えを示していた。
また、菅氏は十四日の参院予算委で河野談話の検証について、「作成過程の実態把握が必要で、しかるべく明らかにすべきだ」と述べた。
東京新聞 2014.3.14
追記:シリカ太郎さんのコメントより。
韓国:「河野談話」継承を評価
安倍晋三首相が「河野談話」を見直さないと表明したことに対し、韓国外務省当局者は「村山談話を含め、歴代内閣の歴史認識を継承すると言及したことをひとまず評価する」と述べた。ただ「首相の発言が真摯(しんし)なものかは今後日本政府や政治指導者がどう行動するかにかかっている」と強調、慎重に見極めたい考えを示した。
毎日 2014.3.14