2016/09/19

独・慰安婦像計画に松山・福井市の早い対応(日本の意識改革)

市長同士の人間関係を利用し、
トップダウンで慰安婦像拡散計画への協力を取り付けた?

韓国の水原市がフライブルク市に慰安婦像を建てさせようとしている件で、両市と関係のある日本の地方自治体が素早い反応を見せている。

数年前まで日本の各地の自治体で「慰安婦意見書」の採択ラッシュがあった。今はピタリと止んだが、市民運動家に人権問題だからなどと丸め込まれて政府の対応を非難する意見書を採択していた地方が、今や「世界平和や女性の人権保護のため(フライブルク市)」といった説明にも騙されない。水原市と同じくフライブルクと姉妹都市の関係にある松山市がフライブルク市に像を設置を思いとどまるよう働きかける予定で、水原市と友好都市関係にある福井市も予定されていた市長の水原市訪問の中止するかもしれない。変われば変わるものである。外務省も松山市に協力する。漸く、官民の意識が変わってきた。

今回のドイツでの慰安婦像の建立騒ぎは、聯合ニュースが言うように、市民運動家の工作によるものではない。水原市長がフライブルク市長との個人的な関係を利用したのである。韓国には、水原市以外にも中央政府に代わって慰安婦問題の「国際化」と蒸し返しを図る首長が何人かいる。

水原市は2014年に「少女像」を建立
フライブルクの像も、水原が制作し独へ運び込む計画

フライブルク市長は、水原市役所近くの慰安婦像を案内され、まさかこれが日本への嫌がらせだとは想像もしなかったろう。そんなものが公共の場に堂々と建っているとは・・・。水原市のヨム・テヨン市長は、フライブルクのサロモン市長に日本政府や「日本の極右」から反対されるであろうことを予め吹き込み、予防線を張っていた。アメリカのグレンデール市のように市長が完全に取り込まれているとすれば、事は慎重に運ばなければグレンデールやパリセイズパークの失敗を繰り返すことになる。

水原に慰安婦像を設置する為の資金として
ヨム・テヨウン市長らが挺対協に500万ウォンを提供(2014.4)


フライブルク市は松山市に対して「日本による人権侵害への批判を目的にしたものでは一切ない」と説明しているが(「強制連行」やら「性奴隷」といった話はもはや影も形もない)、挺対協がこの「少女像」を使った抗日戦を呼びかけている事実、そして水原市の市長がその挺対協に像の建立資金を提供したという事実は、韓国メディアの報道によって裏付けることが出来る。松山市は、そうした証拠を用いて丁寧に説明して行くべきだろう。

独に欧州初の慰安婦像設置で合意か 福井市姉妹都市の韓国・水原市

福井市と友好都市提携する韓国水原市の廉泰英(ヨムテヨン)市長が、旧日本軍の従軍慰安婦問題を象徴する少女像をドイツに設置することで現地の市長と合意したと、韓国紙が報じたことが7日までに分かった。福井市は同日、日韓合意に反する恐れがあるとして、近く廉市長宛てに真意を問う文書を送る方針を固めた。返答の内容によっては、10月に予定している東村新一福井市長の水原市訪問を中止する可能性もあるという。

福井市国際室が6日、韓国紙の中央日報のネットニュースで報道を確認した。報道によると廉市長が今年5月、姉妹都市提携しているドイツのフライブルク市長に、慰安婦被害を記憶しようとの趣旨で、同市への少女像の共同設置を提案。国連が定めた「人権デー」の12月10日に、同市中心部に少女像を設置することで合意したらしい。少女像設置が実現すれば、欧州では初めてだという。

福井市は2001年に水原市と友好都市提携を締結。職員の相互交流を行っている。11、12年には竹島問題などの影響で水原市長の来福が取りやめとなったことがあった。

東村市長は10月7~9日、水原市の世界遺産「水原華城(ファソン)」にちなんだ催しに合わせ、同市を訪れる予定。今回の少女像設置の理由が日韓合意に沿わない場合などは、訪問中止を検討することもあり得るとしている。宮下和彦・市観光文化局長は「今のところネットの情報だけで、報道の真偽すら分からない状況。報道の内容が事実なのか、どういった意図で少女像設置を考えているのか、文書を送り確認したい」と話している。

ラオスで7日午後(日本時間同)に開かれた日韓首脳会談でも、慰安婦問題を巡る昨年末の日韓合意の着実履行を確認したもようだ。

福井新聞 2016.9.7[2]

問題意識は福井市や松山市だけではなく、福井新聞や愛媛新聞といった地方紙にも共有されているような印象も受ける。

産経によれば、松山市はフライブルク市に対して、日韓の戦後処理を巡る政治問題が背景にある可能性があると説明したらしい。ドイツもギリシャなどからの戦後補償を巡る難癖に不愉快な思いをしているから、こうした説明の方が通じるかもしれない。


独フライブルクに慰安婦像計画 松山市、中止要請へ 愛媛新聞2016年09月17日(土)

愛媛県松山市の姉妹都市ドイツ・フライブルク市で、旧日本軍の従軍慰安婦問題を象徴する少女像の設置計画があり、松山市は交流に支障が生じる恐れがあるとして設置中止を求める方針であることが16日、同市への取材で分かった。同問題に関する説明などについては外務省の協力も得て、近く野志克仁市長名の書簡で、ディーター・ザロモン市長に要請する。[...]松山市は外部の指摘で9月6日に計画を把握。フライブルク市に確認すると「世界平和や女性の人権保護のため」と回答があった。韓国メディアで日本を歴史問題で圧迫する狙いがあるなどとも報じられており、松山市側が水原とフライブルク両市で認識が違う可能性があることを伝えた。

同課は、国家間の政治問題を都市の交流に持ち込むのはふさわしくないとの認識を示し「1989年の姉妹都市提携以降、27年に及ぶ友好の絆をなくしたくない。設置中止をできるだけ早く申し入れる」としている。松山市には計画中止への働き掛けを求める電子メールなど約70件の意見が寄せられている。


愛媛新聞(一部) 2016.9.17 [全文]

水原市の関係者はドイツの事を(陰で?)「戦犯国家」と呼んでいる。反日キャンペーンを人権問題にすり替え「犯罪行為が再び起きないように国際社会の共同対処が必要だ」などといつもの調子でサロモン市長を丸め込んだようである。

日本は撤去圧迫「平和の少女像」ドイツに建てる

独フライブルク市に…米・カナダ・オーストラリアに続きヨーロッパに初めての建立
12月10日の世界人権宣言記念日に合わせて市内中心街にたてて

「私は自由の象徴であり特に女性に対する暴力を根絶しようという意味で水原市長の『平和の少女像』の建立提案を喜んで受け入れたいと考えています」。

京畿道水原市と国際姉妹関係にあるドイツのフライブルク市のDietor Salomon市長が7月1日水原市に送ってきた親書でこのように明らかにした。
日本のように第2次世界大戦を起こした戦犯国だが戦争に対する反省と絶えず謝罪する「謝罪の模範国」ドイツの都市らしくフライブルク市は日本が起こした帝国主義戦争の被害者を賛えようという水原市の要請を喜んで受け入れた。


戦争被害国に対する謝罪と反省にケチな日本が昨年末妥結した韓日慰安婦交渉を契機にソウルにある平和の少女像撤去を圧迫しているのと対照的だ。

ドイツのフライブルク市に日本軍慰安婦被害ハルモニを賛える「平和の少女が第68周年世界人権宣言記念日である12月10日設置されると水原市が5日明らかにした。

ヨム・テヨン市長はこの日、月例会議で職員(?)らに少女像の設置過程の意味を直接説明した。

日本は撤去圧迫「平和の少女像」ドイツに建てる

ヨム市長は先月の31日、サロモン市長と電話を通じて平和の少女像の設置場所と設置時期などについて最終的に合意した

平和の少女像はフライブルク市内の中心部にある中央公園(シュタトガルテン)に建立される予定で、設置時期も平和と人権、歴史の象徴である「慰安婦」ハルモニの記憶を再確認する意味で12月10日世界人権宣言記念日に合わせることにした。

水原市は少女像建立委員会を作り、水原オリンピック公園の平和の少女像と同じ少女像を市民の寄付で作ってから、10月の初めに運送式開いて速やかにフライブルクに送る予定。

ヨーロッパで初めてドイツのフライブルクに平和の少女像を建立することになったのは、水原市とフライブルク市の間の地方外交の成果と解釈できる(?)

水原市とプライブルク市は昨年の11月4日、都市革新分野交流などのための姉妹提携を締結して急速に接近した。

ヨム市長とサロモン市長は1960年生まれの同い年の上に環境運動家出身であり、持続可能な発展のための世界地方政府ネットワーク(ICLEI)という地方自治体環境協力国際団体の執行委員という共通の基盤(分母)がある。

この3月、水原市の招きで訪問したサロモン市長にヨム市長は市役所の向いのオリンピック公園に2014年市民の寄付で設置した平和の少女像を見せた。

それから5月には親書を送り、慰安婦ハルモニが経験した人権侵害と犯罪行為が再び起きないように国際社会の共同対処が必要だと平和の少女像建設を提案し、これをサロモン市長が受け入れた。

当時ヨム市長は「日本軍慰安婦被害者の人権と名誉回復、国際社会の平和を念願する『平和の少女像』を建立し、人類の普遍的な価値を実現するのに貢献できるよう努力しよう」と手を差し出した。

サロモン市長は「数年間私たちのフライブルク市は女性の権利増進と両性平等のために多様な政治的活動とキャンペーンを展開した」としながら「自由の象徴であり特に女性に対する暴力を根絶しようという意味でフライブルク市に少女像を建立しようというヨム市長の提案を喜んで受け入れる」とうなずく返事をした。

ヨム市長がアメリカに平和の少女像建立の際、日本政府と極右団体の妨害と圧迫が大きかった事例を紹介するとすぐにサロモン市長は逆に「私たちの市価日本政府や私たちの市(詩)日本姉妹都市からの反発や圧迫を恐れはしない」と断固として答えることもした。

フライブルク市は日本の松山市と30年以上姉妹都市関係を維持している。

サロモン市長はまたフライブルク市の中心部の人の往来が多い中央公園を平和の少女像の設置場所に推薦した。

世界的な環境都市として有名なフライブルク市は「一国家一都市姉妹提携」の原則を守り国内では水原市とだけ姉妹提携を維持している。

ドイツ西南のライン川ほとりに位置するフライブルクは「自由の性(?)Freiburg im Breisgau」という意味を持つ人口25万人の中小都市で、太陽光を都市開発に積極的に活用し世界的な環境首都と呼ばれている。

平和の少女像は2011年12月14日の一千回目の水曜デモの際、ソウルの鍾路区の駐韓日本大使館の向い側に建てられたのを皮切りに、国内外20ヶ所余りに建立された。アメリカ、カナダ、オーストラリアに設置されたが、ヨーロッパではドイツのフライブルク市が初めて。

水原市の関係者は「ドイツのフライブルク市『平和の少女像』の設置は、日本と同じ第2次世界大戦の戦犯国であるドイツに建立されるという点と、これまで海外で進行された民間交流方式でない両国地方政府間の公式協議で行われた事に特別な意味がある」とし、「ヨーロッパの他の国にも平和の少女像の建立が拡散する契機になることを期待する」と語った。

聨合ニュース 2016.9.5 [2] [原文]

産経新聞: 慰安婦像、今度は独フライブルク市に年内設置へ、欧州で初 姉妹都市・韓国水原市長が働きかけ