2011/08/11

映画: 「ザ・ホイッスルブロワー」 国連軍の性スキャンダル




The Whistleblower (ザ・ホイッスルブロワー)は、旧ユーゴに派遣されていた国連軍と人身売買(性奴隷)の関わりを暴いた女性警察官の実話をもとにした映画。日本でも今月から公開と聞いていたが、どうなった?監督は、ラリーサ・コンドラキ(Larysa Kondracki)。出演、レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)、アンナ・アニーシモフ(Anna Anissimova)など。

慰安婦問題を論じるに当たって気をつけたいのは、現在では軍人による(戦地での)買春自体が罪とされているという点だ。つまり、紛争地では普通の商取引のつもりで売春婦を買ったとしても、その背後に人身売買のネットワークがあったりする。もちろんこれは戦地に限らないが、紛争地域ではその危険性が高いということなのだろう。ボスニアで国連軍の関係者がこの種の人身売買に関わっていたという批判もあって、国連もPKO要員の性行動に神経質になっている。こういった場会、派遣国のみならず国連も管理責任を問われるのである。 だから「慰安婦は単なる売春婦」などと言っている人は考え直して欲しい。そんな事を言うから、国際社会の心証が悪くなるのである。 第2次大戦中買春は犯罪ではなかったが、日本軍の御用商人が女性を乱暴に扱った件については(例えそれが当時としては普通であったとしても)、日本政府に道義的責任がある・・そう思ったからこそ、河野談話が生まれアジア女性基金が立ち上げられたのだろう。

しかし、日本軍が「関与した」というのと、日本軍(政府)が強制したというのでは話が違う。PKOのスキャンダルを国連主導の犯罪だと強弁する人はいないのである。

4 件のコメント:

  1. 単なるサスペンスなのかと思っていました・・・
    早く観たくなりました(≧∇≦)/

    返信削除
  2. もちろん、映画ですから創作の部分もあるとは思います。

    返信削除
  3. 朝日新聞が、従軍慰安婦に関する今までの記事を訂正ないし撤回しました。グッドタイミングの「ホイッスルブロワー」ですね。
    この映画で、性奴隷と慰安婦(当時としては戦地における公娼)の違い、人身売買と強制連行の類似点と相違点、等々、これから従軍慰安婦を考えるのに多くの有用な情報を提供してくれています。
    アメリカと国連が、最近、日本の従軍慰安婦問題に対する姿勢に警告を発していますが、案外、その本当の理由も、この映画が教えるように、実は両者がそのような事実に対し、見て見ぬ振り、あるいは強く言うなら関与していたことと無関係ではないでしょう。
    かつての日本が戦時中に、模範的な将兵の性の処理を行う組織を持っており、強制連行は行っていない、と主張する方向よりも、女性の人権を貶めたことを、率直に謝罪し、そのことで、世界中で、今なお行われている(かつての従軍慰安婦よりはるかに、貶められた)女性たちへの人権蹂躙阻止のために、日本が世界に先陣を切って行動するべきであろうと思います。
    もちろん、従軍慰安婦問題を徒に政治化し、暴走している人々には、今回の朝日新聞の訂正と削除から真実を汲み取り、自らの行動を強く反省するよう、大いに諌めなければなりません。
    われわれが知りたいのは、真実です。もし、日本が戦時中、この映画の人身売買のような強制連行が行われていたとすれば、われわれ日本人は末代まで負い目を負って生きていくべき宿命を背負わされたことになるでしょう。
    しかし、そうでないとすれば、われわれ日本人は、濡れ衣とあらぬ汚名を被せられた事に対し、事実を世界中に明確に伝え、誤解を解くことでそれらを払拭しなければなりません。

    返信削除
    返信
    1. 日本ではDVD化されていないのが惜しまれます。

      削除