The Whistleblower (ザ・ホイッスルブロワー)は、旧ユーゴに派遣されていた国連軍と人身売買(性奴隷)の関わりを暴いた女性警察官の実話をもとにした映画。日本でも今月から公開と聞いていたが、どうなった?監督は、ラリーサ・コンドラキ(Larysa Kondracki)。出演、レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)、アンナ・アニーシモフ(Anna Anissimova)など。
慰安婦問題を論じるに当たって気をつけたいのは、現在では軍人による(戦地での)買春自体が罪とされているという点だ。つまり、紛争地では普通の商取引のつもりで売春婦を買ったとしても、その背後に人身売買のネットワークがあったりする。もちろんこれは戦地に限らないが、紛争地域ではその危険性が高いということなのだろう。ボスニアで国連軍の関係者がこの種の人身売買に関わっていたという批判もあって、国連もPKO要員の性行動に
神経質になっている。こういった場会、派遣国のみならず国連も管理責任を問われるのである。 だから「慰安婦は単なる売春婦」などと言っている人は考え直して欲しい。そんな事を言うから、国際社会の心証が悪くなるのである。 第2次大戦中買春は犯罪ではなかったが、日本軍の御用商人が女性を乱暴に扱った件については(例えそれが当時としては普通であったとしても)、日本政府に道義的責任がある・・そう思ったからこそ、
河野談話が生まれ
アジア女性基金が立ち上げられたのだろう。
しかし、日本軍が「関与した」というのと、日本軍(政府)が強制したというのでは話が違う。PKOのスキャンダルを国連主導の犯罪だと強弁する人はいないのである。