2012/03/09

アムネスティ 日本政府に慰安婦の正義回復を要請



国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは8日、国際女性デーに合わせ声明を発表し、「日本政府は旧日本軍による性奴隷制(従軍慰安婦)の生存者らに正義を取り戻してほしい」と訴えた。

声明は、日本政府はすべての賠償義務を終えたと主張しているが、国際的な賠償基準を満たしていないと指摘。また、「生存者は身体・精神的な苦痛と孤立感、羞恥心を感じ、慰安婦生活の結果として極度の貧困にも苦しんでもきたが、高齢となった被害者の多くが正義の回復を見ることなく息を引き取った」と述べた。

アムネスティは、日本政府と国会が生存者に明確に謝罪し、法的賠償の障害を取り除くという観点から国内法を見直す必要があると主張した。また、学校教科書での慰安婦に関する説明を含め、賠償に関連した行政措置を直ちに実行するよう求めた。

WoW!Korea 2012.3.8 (聯合ニュース)

アムネスティによる声明文は以下。

紛争下での女性への性暴力は、深刻な人権侵害です。第2次世界大戦中、旧日本軍により性奴隷になることを強制されたアジア各国の女性たちは、人権侵害の被害者です。彼女たちが受けた恥辱、精神的・肉体的に健康が損なわれた苦しみや孤独感は、想像を絶するものです。その被害者たちが高齢になった今、日本政府が一刻も早くこの「慰安婦」問題を立法によって解決するよう、アムネスティ・インターナショナルは求めていきます。


参考までに、慰安婦問題に対するアムネスティの認識。

「慰安婦」問題とは…

1930年代初めから第二次世界大戦の終結まで、日本・朝鮮・中国をはじめアジアの多くの少女や女性たちが日本軍の「慰安所」で性奴隷として働かされました。
1990年に韓国の女性たちがこの問題を提起し、翌年、金学順(キムハクスン)さんが名乗り出たのをきっかけに、アジア・太平洋地域の多くの被害女性たちが声を上げ始めたのです。

日本政府は1993年、第二次調査結果に基づき「お詫びと反省の気持ち」を表し、1995年には<女性のためのアジア平和国民基金>を発足させました。しかし、日本政府の公式な謝罪と賠償という形ではなかったため、多くの被害者や支援団体から批判され、受け入れられませんでした。現在に至るまで、日本政府は、日韓条約などを盾に、被害者に対する誠意ある対応と再発防止に向けた取り組みを拒み続けています。(以下略)


昨年の「16Days 緊急アクション 日本軍性奴隷制のサバイバーたちに正義を!」

1932年から第2次世界大戦中、8万から20万人と推定されるアジア太平洋各地の女性たちが旧日本軍により、強制的に性奴隷として働かされ、何年間も強かんと虐待の日々に耐え続けてきました。しかしながら、日本政府は、いまだにサバイバー(性奴隷制の犠牲者で、その苦難を生き延びた女性)たちに対する誠意ある対応と再発防止に向けた取り組みを拒み続けています。アムネスティは、この問題を重大かつ進行中の人権侵害であると考え、サバイバーたちに対して、十分かつ明確に謝罪するよう、日本政府に要求しています。

11月25日は、国連の女性に対する暴力撤廃の国際デーです。世界では、この11月25日から国際人権デーの12月10日までの16日間を、ジェンダー暴力と闘う16日間行動キャンペーンとして、様ざまな活動が展開されています。

アムネスティはこの期間中、日本政府に対するアクション(手紙・ハガキ書き)を呼びかけています。世界中の人びとと共に、あなたもアクションを起こしてください!
下記の要領でハガキをダウンロード、またはご自分で手紙やハガキに書き写して、署名をして後、投函してください。


野田首相への手紙。

日本語での要請文例

写真の女性たちをはじめとする、多くの女性たちが軍の性奴隷として召集され、第二次大戦後60 年以上経た今も正義を待ち続けています。
2007 年、米国、オランダ、カナダそしてEU 加盟の27 カ国は、この問題に緊急に対処するよう求める決議案を採択しました。決議案は日本政府が彼女たちに犯した罪を公に、明確かつ正式に謝罪することによって、こうした女性たちの尊厳を回復することを要求したものです。
私は日本政府に対して、以下の通りこの世界的な正義を求める声に応えるよう要請します。

・これらの女性たちがこうむった苦しみを認めて、「慰安婦制度」に対する責任を全面的に認め、十分に謝罪すること

・これらの女性たちに、日本の教科書に性奴隷制度についての正確な記述をすることを含む適切な経済的補償と名誉回復の措置をとること

あて先:
〒100-8968 東京都千代田区 永田町 1-6-1
内閣府庁舎 内閣官房内閣広報室
野田 佳彦 総理大臣殿


アムネスティ・ジャパンのサイトには「『慰安婦』問題に取り組む日本の他団体」として以下の団体のサイトへリンクが張られている。

wam=アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」

日本軍「慰安婦」問題行動ネットワーク

日本軍「慰安婦」問題の立法解決を求める緊急120万人署名全国実行委員会

ハイナンNET

VAWW-NETジャパン(バウネット・ジャパン「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク)

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