2016/10/06

首相の「毛頭考えていない」発言に河野洋平「人間性の問題」

韓国はともかく、欧米の反日報道にも利用される危険性があった

「4日の会見では、安倍首相の発言を『外交的欠礼だとの評価も(韓国では)ある』と韓国メディアの記者が指摘し、韓国政府の立場を何度もただした」(産経10.4)。

実際の安倍首相の答弁を録画で見ると、想像よりさらっとしたものだった。しかし、安倍首相といえば「強制性はなかった」発言で、国際社会での日本の立場を決定的に悪くした前科がある。国益を損ねたという点では河野洋平以上かもしれない。「毛頭」発言は、彼の危なっかしさが変わらない事を印象づけた(だいぶ改善はしているが)。余計な一言である。

小川淳也(民進党) 「先ごろ慰安婦問題に関する日韓合意に基づいて、今年8月、元慰安婦を支援する財団に10億円の拠出をされています。それに加えて韓国から、更に安倍総理からのお詫びの手紙、を求めるという事があるようですが、総理、この件について現時点でどうお考えですか」

安倍首相 「内容を・・えー、合意した内容をですね。両国が誠実に実行して行くことが、今求められているわけで、ございます。今、あー(外務)大臣から答弁をさしていただいたように、小川委員が指摘された事(手紙)は、これは内容の外で、ございまして。これは毛頭考えていないところです」
※岸田外務大臣の答弁はカットした。
衆議院予算委員会 2016.9.30

日本談児さんも紹介しておられたが、「シンシアリーのブログ」によると、韓国では話が一部「謝罪する気はない」にすり替わっているらしい。河野洋平もテレビで首相を批判した

「『毛頭ないよ』と言い切っちゃうのはですね多少、まあ、言葉はきついけど人間性、の問題かなという風に思いますねえ」

これに対し産経の阿比留記者は、むしろ河野のような人間が慰安婦問題を拡大し安倍はその尻ぬぐいをしているのだと言っているが、それはその通りでも、安倍もまた功罪半ばといったところである。