2011/02/27

少年工作員 朝鮮戦争



朝鮮戦争:裁判所が「少年工作員」の存在を認定
強制徴集され、戦死…「補償金支給」の判決

6・25戦争(朝鮮戦争)の際、韓国軍が京畿道坡州で村の少年たちを強制徴集し、北派(北朝鮮派遣)工作員として活用、相当数が戦死もしくは行方不明になったという家族の訴えを、裁判所が初めて受け入れた。韓国政府はこれまで「証拠がない」として、少年工作員の存在を否定していた。

ソウル行政裁判所行政14部(ソン・ジヨン裁判長)は24日、「戦死した実兄への補償金申請を棄却した決定を取り消してほしい」として、パクさん(70)が特殊任務遂行者補償審議委員会を相手取り起こした訴訟で、原告勝訴の判決を下した。パクさんは「兄は15歳だった1951年、坡州の諜報部隊に強制徴集され、情報員として北に派遣され戦死した」として補償金を申請したが、委員会はこれを棄却した。

韓国軍が少年たちを連行、工作員として訓練し北朝鮮に送り込んだという話は、これまでうわさ話として伝えられてきた。ナチス・ドイツから着想を得た軍人たちが、逃げ遅れた住民のうち15歳以下の少年およそ30人を徴集し、2週間にわたり教育した後、開城・開豊地域に送り込んで軍事機密を入手するよう指示した。このうち、およそ10人が戦死もしくは行方不明になったという内容だ。

パクさんは「当時、軍人たちが、勉強させてやると偽って兄と同じ年ごろの少年たちを呼び集めた。どこかに連れて行こうとしたため、一部が恐怖を抱いて帰ろうとすると、少年たちを全員うつぶせに寝かせて殴り、無理やり引っ張って行った」と語った。

犠牲者の家族は、このうち一部が実際に戦死者として認定されている事実を根拠として、少年スパイの存在を主張した。韓国政府は当初、一部について補償金の支給も行ったが、昨年9月に「証拠がないため、存在しなかったというのが最終結論」としてこれを取り戻そうとしたところ、遺族たちが反発した。

しかし、問題の部隊で将校として勤務していたキム氏は、裁判で「同僚の将校が、“ドイツの少年工作隊にならって少年たちを訓練し、工作活動をさせる”と報告するのを聞き、実際に派遣されたという話も聞いた」と証言した。

裁判部は「証言の内容を見ると、当時、部隊が付近の少年たちを強制的に連行し、敵地に送り込んだ事実が認められる。パク氏の兄も、指示を受けて敵地に侵入した後、行方不明になったとみられる」と判断した。

このほか、パクさんと同じ村で暮らしていた少年たちの遺族が起こした2件の訴訟についても、来月初めに判決が言い渡される。

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者
朝鮮日報2011.2.27

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