2011/09/11

池田恵理子の事を尋ねた時の話





先月、北京で慰安婦展が開催されたというニュースを聞いて、仕掛け人はwamだろうと推察していたら実際にwamの池田恵理子が現地で挨拶していた。それで思い出したが、昨年池田恵理子と同じNHK出身の経済学者池田信夫に彼女の事をtwitterで尋ねてみたことがあった。その時の返答がこれ。

「病的な嘘つき」とはちょっと厳しすぎると思うが、「まっすぐ君」は委細構わず行動するから、氏の言いたいことは分かるような気がする。松井やよりも、世間の注目を集める為には事実関係を正確に伝える必要はないと考えていたフシがある。昭和天皇の戦争責任ならともかく、池田恵理子の主張する自国の加害の問題を扱うのはタブーというのは、自分の実感としても違和感がある。

池田恵理子は物議をかもしたNHKの慰安婦問題(アジア女性戦犯法廷)関連番組の制作に関わった。この番組については、女性法廷の主催者(+制作スタッフ)が、内容を修正されたとしてNHKを訴えた。池田恵理子は制作者側(NHKエンタープライズ21)であると同時に主催者側(VAWW-NET JAPAN)でもあった。

池田信夫も1991年にNHKで強制連行をテーマにした番組を制作しているが(つまりタブーではなかった)、慰安婦騒動には批判的である。詳しくは彼のブログを参照。

嘘です。彼女は病的な嘘つきで、「国際女性法廷」なるものもでっち上げ。あの番組は没にすべきだった。 RT @hazamahisatake:池田恵理子女史があちこちで講演していますが、「メディアでは自国による加害の問題を扱うのはタブーだった」というのは本当ですか?


追記: 池田信夫は、この三年前にブログで池田恵理子のことについて触れている。彼女のことをチャイナスクールの代表と言っている。

ところで問題の「女性国際戦犯法廷」だが、東京高裁も期待権を認める判決を出した。メディアでは、原告の要求を是認するような論調が多いが、この事件は最初からの経緯を知らないと本質を見誤る。

最大の間違いは、そもそもこの企画が通ったことである。NHKには「チャイナスクール」と呼ばれる中国べったりの一派があり、その代表である池田恵理子氏(私とは関係ない)が問題の番組の企画者だった。彼女はVAWW-NET JAPANの発起人で、「戦犯法廷」の運営委員だった(この事情は、形式的には彼女の部下が番組のプロデューサーになったことで隠蔽されている)。つまり主催者が実質的なプロデューサーなのだから、もともと中立な報道などできるはずがなかったのだ。

しかし教育テレビの提案会議は、ほとんど現場にまかせきりで、編成などがチェックするのはタイトルぐらいだから、この最初のボタンの掛け違えが気づかれなかった。教育テレビは「左翼の楽園」だし、だれも見ていないから、普通ならそのまま放送されて、あとで関係者が始末書を書かされるぐらいだったろう。ところが、この内容が事前に右翼にもれたことが第2の間違いだった。それがNHK予算審議の直前だったものだから、幹部があわてて政治家に「ご説明」に回ったことが問題をかえって大きくしてしまった。

そこで自民党の圧力を受け、番組を大幅に改竄して放送したことが第3の間違いだった。たしかに放送された番組はめちゃくちゃだが、「戦犯法廷」の中身は弁護人もつけずに昭和天皇を被告人として裁き、何の証拠もない「従軍慰安婦」を理由にして天皇に「有罪」を宣告するデマゴギーで、とてもNHKが番組を丸ごと費やして紹介するようなイベントではない。政治家に説明したりしないで、純然たる番組論として没にすべきだった。(以下略)