2012/06/12

[資料] 米兵自殺が戦死者上回る--アフガン



米兵自殺が戦死者上回る 

【ワシントン共同】現役米兵の今年の自殺者が6月3日現在で154人に達し、アフガニスタンでの同時期の戦死者124人を上回ったことが11日までに、米国防総省の集計で明らかになった。オバマ政権が急ぐ「責任ある終戦」に向け戦死者数が減少する一方で、10年以上に及ぶ戦争で疲弊した米軍の実情が浮き彫りになった。
度重なる前線派遣による心的外傷後ストレス障害(PTSD)や、経済的な苦境などが自殺の原因とみられ、パネッタ国防長官は「緊急の課題」として対応の強化を指示した。
国防総省によると、昨年同時期の自殺者は130人で、約18%増加。

中日新聞 2012.6.12

追記:

米兵自殺増加「深い懸念」 国防長官

パネッタ米国防長官は22日、ワシントンで講演し、米兵の自殺が増え続ける現状に「非常に深い懸念」を表明。「指導部の責務」として自殺防止を最重要課題の一つと位置付け、精神医療やカウンセリングを受けることを「恥」と見なす軍文化の払拭が急務だと訴えた。

国防総省によると、現役米兵の今年の自殺者数は3日現在で154人に達し、アフガニスタンでの同時期の戦死者数を上回っている。

パネッタ長官は「10年を超す戦争と度重なる戦地派遣、戦闘経験」が兵士に多大なストレスを与え、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などが自殺のきっかけになっていると指摘。精神医療の質の向上など包括的な対策を進めると述べた。(共同)

産経 2012.6.23