2016/06/05

台湾でも異端審問「慰安婦は強制か?」


台湾の首相が、慰安婦は強制されたものだったか自発的なものだったかという質問に、一概には言えないと答えて謝罪に追い込まれた。

強制連行(日本政府による徴用)があったかなかったかという話がエスカレートして、ついに台湾までもが17世紀のイタリアのような有様に。異端狩りの標的にされた林全行政院長は「社会構造」などという言葉を持ち出して話を合わせたが、「それでも地球は回っている」と呟きたい心境だったろう。

台湾行政院長、慰安婦発言で謝罪

台湾の林全行政院長(首相)は4日までに、慰安婦をめぐる発言が不適切だったとして謝罪を表明する声明を発表した。

院長は3日の立法院(国会)で、野党、国民党議員から「慰安婦は自発的になったのか、強制的に慰安婦にされたのか」と問われ「どちらの可能性もある。これだけ多くの慰安婦がいるのだから全てがどちらかとは言えない」などと答弁した。

この答弁に対して一部で反発が高まったため、3日夜の声明で「発言が不十分で関係者を傷つけたりした可能性がある」と謝罪を表明。女性の自主性や尊厳は体制の暴力や社会構造によって損なわれてはならないと強調した。(共同)

産経 2016.6.5[2]