2016/08/22

「夏前に動きなければ“約束履行”困難に(産経)」像撤去問題


産経新聞の編集局編集委員久保田るり子の解説。

選挙期間中に慰安婦像を撤去することに、与党であっても大統領候補がいい顔をするはずがない。グズグズしている内に政権交代でも起これば、慰安婦像を動かそうという者は誰もいなくなる。日本政府が10億円の拠出を急ぐのは、こういう理由も大きいのだろう。米国を立ち会わせた以上、「不可逆的解決」が丸ごと雲散霧消するとは考え難いが・・・。10億円拠出問題に関しては、産経新聞が意外にも現実的で驚く。実に意外である。

日韓合意で10億円拠出へ 条件のはずの慰安婦像撤去で韓国は早くも「年内は無理」と逃げ腰だが…

・・・韓国は来年12月に次期大統領選を控え、来年夏には大統領選の政局が本格化する政治の季節に入る。慰安婦像撤去は反日ナショナリズムをあおる格好の材料だけに、来年夏前に像の移転・撤去への動きが出ない場合、政府与党として「適切に努力する」とした日本との“約束履行”が困難になる状況もあり得る。

朴槿恵政権で慰安婦像が動かせなかった場合、次期政権がこれを引き継ぐ可能性はほとんどない。「和解・癒やし財団」も朴槿恵政権内の解散を予定しているため、不可逆的な解決は雲散霧消、慰安婦像だけが残るとの事態も考えられる。

産経(一部) 2016.8.22

6 件のコメント:

  1. 日韓合意直後に AJCNが書いた反対のメッセージのように現実が動いているのを後追いしている記事です。政府擁護で日韓合意後しばらく沈黙していた
    産経新聞ですが、反対した保守界の識者の指摘通りになりそうなので、方向転換を余儀なくされています。つらいところですが現実は無視できないと言ったところでしょう。
    慰安婦像撤去は条件ではなく日本の希望事項であることも正確に認識していませんし中途半端な記事になっています。

    「朴槿恵政権で慰安婦像が動かせなかった場合、次期政権がこれを引き継ぐ可能性はほとんどない。「和解・癒やし財団」も朴槿恵政権内の解散を予定
    しているため、不可逆的な解決は雲散霧消、慰安婦像だけが残るとの事態も考えられる。」その通りになることは見えているのに苦しい結語ですね。

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  2. >日本政府が10億円の拠出を急ぐのは、こういう理由も大きいのだろう。

    もし、日本政府がそのように考えているなら、その日本政府の関係者は、メチャメチャ勘違いしていますね。豆腐のカドに頭をぶつけて死ね、というぐらい勘違いしている。

    慰安婦像の撤去は「目的」ではなくて、「踏み絵」です。否、「踏み絵」でなければならない。目的は、あくまで「最終的かつ不可逆的に解決」することであって、慰安婦像の撤去は、韓国側にその意思があることを確認するための担保手段なのです。

    私が、慰安婦像の撤去の前に10億円を拠出すべきではないとして、この問題に神経質なのは、撤去前にカネを出したら「踏み絵」が「踏み絵」でなくなるからです。

    「日韓合意と10億円拠出問題」
    http://www.howitzer.jp/urinara/web05.html

    「韓国人による嘘韓論」(シンシアリー著、扶桑社)のpp57-58に、この問題の本質が書かれています。

    ===== 引用・始め===== 
    韓国が望んでいるものは「慰安婦問題の解決」ではありません。慰安婦問題は「武器」です。日本を「下」にするための、嘘を事実とするための武器です。韓国が作った武器の中でも大ヒットした“ブランド物”の武器です。それを韓国が捨てるわけがないでしょう。慰安婦問題に〈政府レベルの〉人道的支援を行ったり最終的解決の明記を求めたりすることは、武器を持った強盗に「カネをやるから二度と家には来るな」と云うようなものです。
    ===== 引用・終り===== 

    企業でも国でも、二者間の合意というものは、一方のみに義務の履行が課されるものではありません。そういう片務的合意なら結ぶべきではない。

    どうあっても、「嘘を事実とするための武器」を捨てるなら10億円を拠出しましょう、という形にしなければなりません。

    私個人としては、パク・クネ政権中に像が撤去されず、従って10億円も拠出されず、次期政権で日韓合意そのものがなかったことにされた方がいいと思っています。あの合意に、大反対ですから。

    「最終的かつ不可逆的な解決」とは、「なでしこアクション」や「史実を世界に発信する会」が主張する「慰安婦強制連行の不存在」を、韓国政府が認めること以外に有り得ないと強く思うからです。

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    1. >パク・クネ政権中に像が撤去されず、従って10億円も拠出されず、次期政権で日韓合意そのものがなかったことにされた方がいいと思っています。

      韓国の次期政権が国際社会の眼前でちゃぶ台返しをしてくれたら、これは見物ですね。期待に胸が高まりますが、現実的にはどうでしょう?

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    2. こないだ2月の選挙で与党セヌリ党は大敗していることはご存知でしょう。ググッてみたら、セヌリ党の現有議席が130で、最大野党の「共に民主党」が120、その他諸派が40とあった。パク・クネのセヌリ党と「共に民主党」は10議席の差はあるものの、勢力はほぼ拮抗しているとみていいでしょう。

      パク・クネは経済面で何の実績も挙げていないから、セヌリ党は次期選挙では負け、「共に民主党」が与党になるとみられています。で、この「共に民主党」ですが、政権を取ったら日韓合意はなかったことにする、と数日前に公式声明を出しています。

      大統領の任期が切れる最終年で、韓国大統領が日本叩きをやるのは恒例みたくなっているから、政権交代がなくても、「国民感情」に押されて日韓合意を反古にするかも知れない。

      だから、日本側としては像を撤去すれば10億円出すとだけ言っていれば良くて、日韓合意はいずれ有名無実から解消に向かうと思いますよ。

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    3. 踏み絵にするのにも、強制連行が無かったと認とめさせるにもにも強制力が必要です。日本側が踏み絵だ、認めろと言っているだけではそうはなりません。米国を証人にするとか、担保を取るとか、制裁措置を発動するとか、守られなかったときの措置を宣告し実行に移す覚悟があるかどうかです。10億円や合意よりも政府の決意、そして国民の意識次第です。

      (1)10億円拠出に担保を取る
      期限を切って撤去が実現しないときは回収する。
      (2)外交に関するウイーン条約違反に対してアクションを取る。
      a.像設置者、集会参加者の入国を禁止する。
      b.大使館の一時閉鎖
      安寧と威厳の侵害という日本の国と主権に対する侮辱行為はこれによって回避される。同時に韓国大使館の強制閉鎖措置をとる。
      c.渡航などの大使館業務は領事館代行で大幅に遅延し、観光や輸出入、企業活動に大きな影響が出る。
      d.改善されなければ断交に進む。断交になっても領事館業務は行えるので、在留邦人はなんとかなる。事前に米国に文句を言わせない交渉が必要です。


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  3. 韓国政府に動きが二つありました。
    (1)昨年12/31の大使館が臨時に入居しているビルに侵入しデモをした学生団体の代表2名を住居侵入罪で在宅起訴。この学生団体は挺対協傘下と聞いています。呼び出しをかけていたが、起訴まで行きました。それなりの努力はしているというアピールでしょうか?
    (2)外交部報道官が、外務省HP英語版に、強制連行は無かったとする、杉山外務審議官の女性差別撤廃委員会での発言が掲載されたことを合意を守っていないと批判した。これは何を狙っての発言でしょうか?
    確か、委員会での冒頭発言は英語で、日本語が仮訳になってすでに掲載されていました。これには慰安婦関係では合意の事と、女性差別撤廃条約の遡及適用批判が述べられていて強制連行言及はありません。

    委員会の委員との質疑応答の場面の発言は日本語で行われており、これもすでに掲載されていたのですが、8月に英訳が公表されたという事のようです。今後、日本政府が強制連行を否定していることはこのurlを示せば済むことになります。それが無かったから、委員会がビックリして問い合わせるという事態が起きたのでしょう。
    韓国側にはダメージになるから噛み付いたのかも?
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/josi/

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