2016/08/28

日本領事館、危うく「主語抜き」に加担

主語が曖昧になれば像を守る側に有利に働く

GAHTの目良浩一代表によれば、日本総領事館がグレンデールの慰安婦像から「旧日本軍(が)」という文言を削除させようとして、幸いなことに上手く行かなかったらしい。実はこれは一番やってはいけないことである。像を黙認するより悪い。
 
慰安婦騒動がここまで長引いたのは、”主語を省略する”という手法が有効だったからである。今後アメリカなどでも日本政府(軍)による組織的拉致・強姦を臭わせながら、主語を曖昧にして慰安婦の碑や像を建てさせようという運動がますます盛んになるだろう。

総領事館は現地の日本人に煽られて何かしようと思ったのだろうが、野球のルールを知らず一塁と間違えて三塁ベースに向かって走り出したようなものである。目良代表もどうもその辺は分かっていないようであるが・・・。

(中略)日本政府としての対応は「旧日本軍」の文言削除案のみ

日本政府の訴訟に関する対応は協力的ではない。個人的には理解してくれる人もいるが、組織として何もやっていない。裁判の過程でロサンゼルス総領事館と外務省にそれぞれ参考書類の提出をお願いしたことがある。日本政府としての慰安婦像に関する考え方を説明するような書類だ。提出されれば効果があるのに出してくれなかった。

一方、今年春、ある動きがあった。ロサンゼルス在住の日本人医師が、前グレンデール市長のナジャリアン氏から「何とかして問題を解決したい」との相談を受けた。そこで医師は日韓の専門家が会議を開いて問題を解決する案を考え、自身のコネクションを通じて東京の外務省の上層部に案を投げた。

かなり時間が経ってからその話が総領事館に回ってきて、総領事が韓国の総領事と解決策を協議したようだ。彼らの解決策は慰安婦像の碑文から「旧日本軍」という文言を削除するというもので、慰安婦像の撤去ではなかった。ところが、いざ会議をやろうとなったら、韓国の総領事が断ってきたようで、この動きは止まってしまったという。(以下略)

産経(一部) 2016.8.27
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