2013/01/10

アジア連帯会議in台湾 半数は日本人運動家


毎年やっている(慰安婦問題)アジア連帯会議。今年は初めて台湾で開催されたが、参加者の半数が日本人だったという話。改めて慰安婦騒動は日本発であり「日・日問題」だということが実感される。

半数を日本人が占める会議の結論は、「各国政府や国際機関を通し日本政府に外圧をかけること。日本の公人が否定的・侮辱的発言をした際は国際的に連帯して抗議すること。戦時性暴力問題を含む世界各地の女性運動との連携強化。歴史教科書への再記述を求めること」。

台湾で「慰安婦」問題アジア連帯会議――日本政府は謝罪と補償を

第一一回日本軍戦時性奴隷(「慰安婦」)問題アジア連帯会議が一二月九・一〇日、台湾・台北市で開催された。一九九二年の韓国・ソウルでの初回以降、韓国や日本を主な開催国として市民が続けてきたもので、台湾での開催は初めて。同地で「慰安婦」問題に取り組む婦女救援基金会が開催団体となった。

 今回のテーマは「第二次大戦中の日本軍性奴隷についての歴史の継承と教育」。オープニングでは馬英九総統がスピーチして注目を集めた。総統は、サバイバー(生存者)や支援者の約二〇年間の闘いに敬意を表すとともに、この問題の本質的解決を避け続ける日本政府に遺憾の意と怒りを示し、日本が過去に直面する勇気を持つよう呼びかけた。

 あわせてサバイバーもマイクを握った。「工場で働ける」と騙され八年も、アジア各地で働かされた韓国の金福童さん。涙で声が詰まり、「思い出すと言葉がでなくなります」と途中で言葉を継げなくなった台湾の陳桃さん。正義の実現までは死ぬまで闘い続けると語ったフィリピンのエステリータ・ディさんである。続いて、サバイバー支援の現状と課題、国際的な活動を含む政治的行動、継承・教育の三つのセッションで、各国が報告・提言。参加国は台湾、韓国、中国、フィリピン、インドネシアなどと加害国である日本で、全参加者数の約八五人のうち半数ほどが日本からの参加者だった。

 二日目は、「日本政府の謝罪と補償」を求める決議文を採択。▼各国政府や国際機関を通し日本政府に外圧をかけること▼日本の公人が否定的・侮辱的発言をした際は国際的に連帯して抗議すること▼戦時性暴力問題を含む世界各地の女性運動との連携強化▼歴史教科書への再記述を求める――などのアクションプランが盛り込まれた。また、韓国の金学順さんが「慰安婦」被害者として初めて名乗り出た「八月一四日」を記念日とすることを決めた。