2013/02/21

韓国政府、法改正で慰安婦の対日訴訟支援へ


河野談話の頃は、韓国政府もこの問題を収束させる気でいたと思われる。しかし、いつの頃からか、この騒ぎに便乗し始めた。女性家族省(部)のウェブサイトを見ると、慰安婦支援団体のプロパガンダそのままである。

元従軍慰安婦6割が訴訟の意思 韓国・女性家族省

韓国・女性家族省は20日、旧日本軍の従軍慰安婦だった女性の約6割が名誉回復や損害賠償を求める訴訟を起こす意思を持つとする調査結果を発表した。同省は「6月以降、政府として訴訟支援をする基盤ができた」としている。調査は2012年10月、韓国政府が元慰安婦だと認定し生活費などを支援している60人を対象に実施した。

調査では訴訟対象を明確にしていないが、同省は「日本政府になるとみている」という。韓国は12年12月、元慰安婦の損害賠償請求訴訟などを政府が支援できるよう法律を改正。6月に施行される。(ソウル支局)

日経 2013.2.20

韓国政府の動きをもう一つ追加。政府による慰安婦の証言集が発刊される。

「元慰安婦のほとんどは『お金を稼ぐことができる』とだまされたという」・・・けっきょく強制連行の証言は得られなかったようである。

「『客を取れない』とたたかれた」 元慰安婦12人の証言

政府による公式口述集、初出版

 韓国政府は旧日本軍元従軍慰安婦たちの被害証言を収録した口述集を初めて出版した。

 首相所属の「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者など支援委員会(以下、委員会)」は旧日本軍従軍元慰安婦12人の口述証言が収められた「聞こえますか? 12少女の話」を出版したことを26日発表した。政府が元慰安婦たちの口述採録を民間団体に委託・依頼したことはあるが、政府が直接、公式記録を制作・出版したのは今回が初めてだ。

 口述集には2007年に死去したカン・ドアさん(当時84歳)をはじめ、元慰安婦12人の証言が掲載されている。

 元慰安婦のほとんどは「お金を稼ぐことができる」とだまされたという。例えば、Aさんは14歳のときに就職口をあっせんするとだまされて中国東北部の延吉に連れていかれ、2年間にわたり慰安婦として過ごしたが「若すぎて客が取れない」という理由でひどくたたかれた。Aさんは「その話をするたび、こんな風に動悸(どうき)が激しくなる」と語り、記憶を呼び起こすのが終始つらそうだった。

 Bさんはシンガポールや東ティモールなどで慰安婦として過ごした。「何度も死のうとした。一緒にいた女性は自殺した。軍人の相手をしている途中で自殺したそうだ。日本軍に利用された。当時はいっそ死んだ方が楽だった」と話した。

 5年ぶりに故郷に戻ったが、母親が自分の娘だと気付かなかったと話す元慰安婦もいる。故郷で「慰安婦として動員された」といううわさが立ち、結婚もできず一人で苦労して生きてきたという人もいた。委員会側は被害事実の公表をためらう元慰安婦の要望に応じ、実名公開に同意した1人を除いて11人を匿名にし、生まれ年以外の個人情報は公開しなかった。委員会関係者は「元慰安婦たちは被害事実を家族にさえ話せないことが多い。かなりの数の元慰安婦が家族関係に問題が起こるなど、二次的な被害を受けている」と話した。

クァク・レゴン記者