取ってつけたようなブローバ議長の説明
フェアファックス(バージニア州)に設置されたモニュメントは、「人身売買の碑」という建前で立てられ、アメリカで5番目(7番目とも)の「日本軍慰安婦の碑」として宣伝されている。ワシントン挺身隊問題対策協議会(慰安婦連合)と一部の地元の政治家が協力して実現させた。日本からの抗議を予想して秘密裏に計画を遂行するなど、全ては計算づくであったようだ。反人身売買という建前も打ち合わせ済みだろう。
アメリカ在住の方がフェアファックスのシャロン・ブローバ議長にメールで抗議して下さった。それに対するブローバ議長の答えである。
フェアファックス行政センターの慰安婦メモリアル平和庭園の設置に関して私の事務所にお尋ねの件、ありがとうございます。
2013年の春、私はワシントン慰安婦連合(挺身隊問題対策協議会)からフェアファックス郡に記念庭園を設置することについて相談を受けました。慰安婦連合は、いくつかの選択肢を検討した結果、フェアファックスの行政センターの敷地内に記念碑を設置出来ないかと言って来ました。その後、数ヶ月間、郡の関係者が慰安婦連合と私の事務所と協力してここに記念碑を設置する段取りをしました。この問題が議論になっているのは承知していますが、私はこの碑が素敵な、敬意に値する、そして第二次大戦中の人身売買被害者(犠牲者)に敬意を表するものであると信じます。
人身売買犯罪はフェアファックス郡にとっても大きな心配事です。これを表明するのは、公共の安全と人権上の我々の最優先事項です。私はコミュニティの全ての人たちを慰安婦メモリアル平和庭園にご招待いたします。これは、二度とこのような悲劇が起こらないよう用心せねばならないという戒めになります。
シャロン・ブローバ
一読するだけで、ブローバ議長が、ワシントン挺対協(慰安婦連合)と綿密に打ち合わせ済みらしいことが分かる。ワシントン挺対協のような団体にとって、碑の設置が同胞や本国(?)に向けてのアピールになるので(東亜日報は「在米韓国人の勝利の日」と報じた)、作ってしまえばこっちのもの。碑のタイトルにはそれほど拘らないはず。反人身売買というアメリカでは誰も反対出来ない、そしてポピュリスト型政治家が飛びつく建前で、本心をカムフラ-ジュしている。
実際の碑文も、「第二次大戦中の人身売買の犠牲者として基本権と尊厳を奪われた女性と少女たちを讃える」という書き出しで始まる。しかしながら、続く本文はというと、「日本帝国軍により性奴隷制に強制された20万人超の女性」云々と、いつもの反日プロパガンダ。こういうのも羊頭狗肉と言うのだろうか?
序文と本文が繋がっていない
急遽書き直したか?
急遽書き直したか?
第二次大戦中、人身売買の被害者として基本権と尊厳を奪われた女性と少女たちを讃える。
第二次大戦中、朝鮮、中国、台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、オランダと東チモールの20万を超える女性や少女が日本帝国軍により、性奴隷制に強制され、婉曲的に「慰安婦」と呼ばれた。我々は彼女たちが喪失した基本的人権を嘆き、彼女たちの痛みと苦しみに敬意を表する。
これら「慰安婦」たちが、彼女たちに対して行われた犯罪に、とこしえの平和と正義を見出さんことを。この女性たちと少女たちの記憶が、女性の権利を守る事の大切さと基本的人権の確約を思い起こすよすがとならん事を。
ワシントン慰安婦連合(挺対委)
※ enforced into sexual slavery and euphemistically called "comfort women" by Imperial Japanese Forces の部分は、「(第三者によって)性奴隷制に強制され、日本帝国軍に婉曲的に『慰安婦』と呼ばれた」と訳すことも可能だが、慰安婦連合のスタンスからいって有りそうにない。わざと紛らわしい書き方をした可能性もある。
要するに、これは「日本軍性奴隷の碑」なのだが、問題になっていることを知っているので、人身売買被害者の為の碑ということにしたのだろう。そしてその根拠は、日本軍慰安婦を「20世紀最大規模の人身売買のひとつ」とした2007年のアメリカ下院決議だろう。碑の裏面は下院決議についての説明である。連邦議会のお墨付きというわけ。碑文もブローバ議長の手紙も、明らかにチグハグである。ブローバ議長、「人身売買被害者に敬意を表する」のが目的なら、庭園の名前が「人身売買被害者メモリアル平和庭園」でなく「慰安婦メモリアル平和庭園」なのはナゼなのか?彼女もグル(マイク・ホンダのような確信犯)なのか・・・あるいはグレンデールの訴訟騒ぎを知って慌てて(?)取り繕おうとしたのか。
裏面は下院(慰安婦)決議についての説明
ブローバ議長からの手紙の原文。転載を許可して下さったKさん、ありがとうございます。
Thank you for contacting my office regarding the placement of the Comfort Women Memorial Peace Garden at the Fairfax County Government Center.
In early 2013, I was approached by the Washington Coalition for Comfort Women Issues about siting a memorial garden in Fairfax County. After considering several options, the WCCW asked to place the memorial on the grounds of the Fairfax County Government Center. In the ensuing months, County staff worked with the WCCW and my office in making the arrangements for placing the memorial here. I understand that the issue is controversial, but I believe the memorial is tasteful, respectful and honors the memory of the victims of human trafficking during World War II.
The crime of human trafficking is a major concern for Fairfax County and addressing it is one of our highest public safety and human rights priorities. I invite all members of the community to visit the Comfort Women Memorial Peace Garden. It will serve as a reminder that we must remain vigilant and never allow such tragedies to occur.
Sincerely,
Sharon Bulova