2015/06/28

挺対協が折れるのが先か、切り捨てられるのが先か

23日も日本大使館前で反日活動

日米韓とも「慰安婦の名誉と尊厳」などに興味はない。アメリカは安全保障しか頭にないし、日本政府も日韓関係の為(!)にならもう一辺謝ってもいいと考えている。韓国政府もハルモニが日韓関係の障害だと分っている。

だが、韓国政府は慰安婦問題が国益以前に政権の命運を左右するという国内事情を抱えている。その点が、国益だけを考えていればいい日本やアメリカとは違う。韓国政府の喉元に匕首を突きつけているのが挺対協で、その力の源は世論である。

イ・ミョンバク政権は、慰安婦問題から距離を置こうとしたが、政権の末期には踏ん張り切れなかった。挺対協は当初から韓国政府にとって厄介者だったが、次第に彼女らは政権内部に入り込んでいった。世論に迎合した憲法裁判所に追い詰められたイ・ミョンバク政権の後を継いだパク・クネ政権は、最初からチョ・ユンソン女性家族部長官を先頭に理想的に振舞ってくれたので、挺対協といい関係であったようだが、そのパク・クネ政権が自分たちを切り捨てるかもしれないと、挺対協は感じ始めているのかもしれない。

韓国政府の重荷は世論であり、挺対協の強みはその世論を味方につけていることだった。だが、最近風向きが怪しくなって来た。メディアはツートラック外交を主張するようになり、パク・ユハのように挺対協のやり方を批判する者も増えて来た(『帝国の慰安婦』)。挺対協に遠慮して動きの取れなかった韓国政府が、交渉の進展を仄めかすようになり(ブラフであるとしても)、挺対協は疑心暗鬼になっているのか声明を発表して牽制を始めた。挺対協も揺らいでいる。挺対協が折れるのが先か、韓国政府が挺対協を切り捨てるのが先か・・・。

日韓「雪解け」に危機感=「妥協」を警戒―慰安婦支援団体

日韓国交正常化50周年記念行事に双方の首脳が出席し、両国関係に「雪解け」ムードが出ていることに対し、いわゆる従軍慰安婦問題で韓国政府が妥協するのではないかと元慰安婦の支援団体は危機感を強めている。支援団体は23日、ソウルの日本大使館前で集会を開き、安易な妥協をしないよう求めた。

韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)などは、両国が日本政府の法的責任をあいまいにした解決策で合意することを警戒する。両国政府の歩み寄りに、挺対協の尹美香常任代表は「大変な危機感を感じる」と懸念を表明。各団体は23日、慰安婦問題について「政治的妥協の材料としてはならない」とする連名の声明を発表した。 

時事 2015.6.23 [2]

支援団体、韓国政府を「密室外交」と批判 歴史問題解決なしで対日関係改善許さず

日韓外相会談などで両国の対話が活発化したことに対し、旧日本軍の慰安婦だった女性を支援する韓国の団体などが23日、韓国政府は歴史問題の解決なしに未来志向を掲げて対日関係改善を図っていると批判した。

ソウルの日本大使館前には元慰安婦女性や支援者数十人が集まった。慰安婦問題で日本政府の謝罪や賠償を求める韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の尹美香常任代表は「韓日が首脳会談(実現)のために、植民地時代の問題をまともに解決せず密室外交をするかのようだ」と述べた。

一方、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録に反対している元徴用工や国会議員もソウルで記者会見し、外相会談を機に韓国政府が登録反対から日本との協力姿勢に転換したことを批判した。(共同)

産経 2015.6.23

6 件のコメント:

  1. >日本政府も日韓関係の為(!)にならもう一辺謝ってもいいと考えている。

    そうでしょうか? 外務省の役人はそう考えているかもしれないが、安倍首相はそうは考えていないから、外務省が素案を作成しても閣議で蹴っ飛ばされると思いますよ。

    これは、片山さつき議員が、2/3【討論!】ふたたび朝日新聞を糺す![桜H27/6/20] の中で明確に言っています。下記の56:30辺りです。

    2/3【討論!】ふたたび朝日新聞を糺す![桜H27/6/20]
    https://www.youtube.com/watch?v=Pbz_ONpPf54

    いくらなんでも、河野談話の二の舞は、やらないでしょう。

    むしろ、アメリカの要人の韓国に対する見方が急速に変わってきている、こっちのほうが注目すべき点ではないかと思います。下記の記事が話題を呼んでいるようで、「韓国切捨て」が近いと思ったほうが正解だと思います。

    Why South Korea is so obsessed with Japan
    http://nationalinterest.org/blog/why-south-korea-so-obsessed-japan-13065

    by Moguro Fukuzo

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  2. 追記:

    私が考える「韓国切捨て」の具体的な形は、在韓米軍の撤退です。撤退先は、フィリピンと米国内です。無論、ゼロにはならない。北朝鮮の体制が崩壊したら、核を除去に行かなければならないから、そのための特殊部隊と、その手足となる韓国軍は手放さないでしょう。

    しかし、今の在韓米軍2万7千人は、相当に削減される。THAADミサイルの設置についてパク・クネは名言を避けているが、これを置けないなら、アメリカにとって韓国の戦略的価値は非常に低いものになるのですよ。戦時統制権返還の問題もある。米軍が韓国人の司令官の指揮下に入ることは有り得ないから、戦時統制権返還=在韓米軍の撤退を意味します。

    ちなみに、THAADミサイルは、日本にある高高度ミサイル迎撃システムともリンクしていて、共同で作動しないとうまく動かない。だから、アメリカは、パク・クネにも日本と良好な関係を持てと要求したのだけれども、パク・クネは慰安婦問題で未解決を理由に、日本とはうまくやれないとか云って、この要求に明言を避けたとのこと。ミサイルと慰安婦に何の関係があるか、とアメリカ人も驚いたことでしょう。この辺りは毎日の鈴置記者が言っている。本音は中国から「THAADミサイルを置いたら攻撃目標にする」と恫喝されているわけですが、そうは云えないから、慰安婦問題をかつぎだしたそうで。

    全ての問題は、パク・クネ以下の韓国要人が、慰安婦問題に余りに偏執狂的執着をしているため、それ以外の日韓、韓米問題が見えなくなっている、あるいは偏って見えていることにあります。

    もう、元慰安婦の婆あどもも、生きて百害あるだけで一つも世の中のためにならないというべきで、一刻も早く全員死んでくれるのを祈るばかりです。チンドン屋がいなくなれば、少しは野次馬の数も減るでしょう。

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  3. 追記2

    ついでながら、今月の半ばにパク・クネが訪米する予定になっていたわけですが、これはMERS対策を理由にパク・クネが中止を申し入れて沙汰やみになった。

    訪米が実現していれば、このときにTHAADミサイルの設置を受け入れるとクネが声明し、同時に慰安婦がどうたらとまたぞろ喚き散らすことが予想されていたわけですが、今更、韓国がTHAADミサイルの設置を受け入れても、韓国はすでに米国に見捨てられたことには、何の変わりもない、と私は見ています。そう、既に見捨てられているのですよ。

    なぜなら、去年の今頃、米国はイージス艦を一隻、日本に追加配備しているからです。韓国がTHAADミサイルの設置について言を左右にして受け入れないので、その代替策として、米軍でさえ数少ない保有数のなかから、イージス艦を一隻追加配備したのでしょう。イージス艦というのは、すごく高価な船ですから、オバマ政権が云うアジア・ピボットが決して言葉だけのことではない、ということの表れでしょう。

    つまり、今月のパク・クネの訪米は、韓国が日米の側につくのか、中国の側につくのかという、踏み絵を踏ませる場でしかなかったということです。

    中国の南沙諸島での火遊びが、新冷戦といってもいい緊張感を生み出しているなかで、アメリカは日本を西太平洋の陣構えのなかに取り込むのが戦略ですから、韓国が慰安婦だ文化遺産の登録に反対だと日本叩きに夢中になっているのは、アメリカにとっても迷惑至極だというわけです。

    国益が絡んでくると、アメリカ人の目は、とたんに冷たくなる。人権がどうたらと慰安婦問題でお遊びをしていた連中は、民主党内でも片隅に追いやられ、日本非難の声も、どこ吹く風のように掻き消えてしまう。

    このように外交の大枠で見てみると、慰安婦問題は既に純粋な学術問題の域内に閉じ込められたと見てよくて、米国内で盛り上がりを見せていた慰安婦をネタにした日本叩きも急速に衰えていくと、私は思っています。

    むろん、これは歴史戦の勝利を意味しない。マグロウヒル社教科書の一件もあり、いつまた、どんな格好で日本叩きが始まるかわからないので、落ち武者狩りをやり続けなければならないことには変わりはないと思います。

    by Moguro Fukuzo

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    1. >これは、片山さつき議員が、2/3【討論!】ふたたび朝日新聞を糺す![桜H27/6/20] の中で明確に言っています。

      拝見しました。片山氏は「無駄な譲歩は意味が無い」「嘘を認める必要はない」と言ってますね。正論です。これに対抗して、外務省はどう首相を説得するか。「米国監視下の今度の譲歩は無駄にはならない」「嘘でない部分(女性の人権問題)は謝っても構わない」という風でしょうか?片山氏が「保守論壇にも頑張ってもらいたい」と言っているのは、首相に対する逆風が強いということの現われなのかもしれませんね。

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    2. 外務省の役人のことは分かりません。私はただ、役人の側から韓国との妥協案を言う輩が出る可能性を云っただけです。

      安倍首相のほうは、4月末のバンドン会議でも米議会演説でも謝罪は口にしなかった。意識して謝罪を口にしていないのは明白ですから、これからもしないでしょう。

      ならば、役人の側から首相の意向に反する素案も出ようがない。たとえ出ても閣議で蹴飛ばされ、誰がこれを書いた!と、どやされるのは目に見えている、ということです。

      片山議員は、政府の判断を世論も後押しをして欲しいと希望を述べただけだと思います。民主党の岡田代表は、日韓不和の原因は首相にあり、と批判していますし、韓国好きの腐れ左翼マスゴミも健在ですから。

      by Moguro Fukuzo

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  4. ここで、慰安婦問題をめぐる外交的状況についてまとめておきたいので、更に書きます。

    上記の“Why South Korea is so Obsessed with Japan”(韓国はなぜそこまで日本に執着するのか)という論文、この論文がもたらす影響よりも、このような論文が出現したことに着目すべきだと思うのです。

    去年の今頃ぐらいまで、米首脳から聞こえてくる話は「日韓はなぜ仲良くやれない?」でした。ハーグ会議(2014年3月)で、安倍首相がオバマ大統領を挟んでクネに話しかけ、クネがそっぽを向いていた光景は記憶に新しいところです。

    この時の米首脳の主な関心は「対北朝鮮」だったはず。韓国に米陸軍部隊があり、日本に空軍と海軍がある。陸・海・空が有機的・連動的に行動するためには、日韓の関係が余りに剣呑では困る、というのが米首脳の認識だった。

    そこで、日米韓三国同盟を円滑にするためには、慰安婦問題が邪魔をしているので、これは日本が韓国に折れたらいいじゃないか、というのが米首脳の姿勢だった。オバマが安倍首相との対談のあと、クネと会って「戦時中であったことを考慮しても、実にひどい行為だった」とリップサービスしたのは、去年の6月だった。

    これです。
    https://www.youtube.com/watch?v=PfuR2usD2U0

    ところが、今、米首脳の主な関心は「対中国」にある。この1年の間に「対北朝鮮」は韓国にまかせ、フィリピン沖に日米の軍事力を展開させることに米首脳の主たる関心事が変わった、と見るべきです。

    アメリカにとっては、「対中国」の封じ込めには、日本に安全保障の一翼を担わせることが、どうしても必要になる。

    元々、大半のアメリカ人にとって80年前の慰安婦がどうたらということは、どうでもいい話だった。そこで日本に向かって「韓国を黙らせろ」と云っていたけれども、「対中国」の脅威が目の前に現れて、ハッと気がついた。国益が絡んできたので、最も重要な同盟国に向かって、ここまで叩きまくる韓国は何だ?という事に、ようやく気がつく人間が現れて、上述の論文が出現した、と私は見ています。

    いったん、冷たい目を持つに至ったアメリカ人が、これまでのように韓国系・中国系移民にそそのかされて、お気楽に日本叩きに走るとは思えない。西太平洋に大量の陸海空部隊を展開しているのは、あくまでアメリカの国益のためであって、慈善事業じゃないんだから、歴史認識がどうたらこうたらと埒もないことを繰り返し、日米間の結束を壊そうとしている韓国のほうがおかしい、という理屈にならざるをえない。

    「風が吹いて桶屋が儲かる」じゃないですが、中国の脅威が高まって慰安婦問題は学術的論争の領域に閉じ込められた、と私が見る所以は、ここにあります。

    by Moguro Fukuzo

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