ラベル 朝日 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 朝日 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012/06/25

朝日新聞は史実にこだわらない



命令が無くとも「空気」の中で自殺すれば「強制死」
朝日にとって、細川ガラシャの死も「強制死」か?

「論争が続いている」と言いながら、朝日新聞は一方の言い分しか取り上げない。文科省が何をした地元の人が何と言っている、ばかりで自分の考えは明かさない。自分の「社説」は「歴史を学べる場を残せ」ぐらい。説明板の内容が史実かどうかについて言質も取らせないくせに、「地元の声」を利用して読者を印象操作しようとしている。

32軍壕の説明板から慰安婦の記述を削除させたのが、地元沖縄の仲井真知事であったことすら、社説には触れられていない。知事は、「証言が二つ違うものがある中で、県が責任を持たなければならない」から説明板に記載するのは「適切ではない」と言っていたはずである。イデオロギーを優先して史実の検証をなおざりにして来たのは、朝日新聞の方である。

慰安婦の強制連行は事実だったのか、そもそも壕には慰安婦がいたのか、沖縄の住民は本当に軍によって自決を強制されたのか、朝日新聞は「地元の声」の後ろに隠れていないで、明確に「社説」を表明すべきである。

県の旧平和祈念資料館の設立理念を記した文には、住民「自ら命を絶ち」という記述があった。だが、2000年に開いた現在の平和祈念資料館では論議の末に「自ら命を絶たされ」に直した。館内の説明も「強制による集団死」に改めた。

「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」と詠んで死んだ細川ガラシャを、日本語では「強制による死」とは言わない。こういう議論のやり方を強弁と言う。

安良城さんは講義で旧日本軍の史料を使う。例えば1945年6月15日の「鹿山文書」は旧日本軍による住民虐殺が起きた久米島で、海軍通信隊長が出した文書だ。米軍の投降勧告ビラを持っている者は「敵のスパイとみなして銃殺する」とある。

「強制の空気」を醸成した当時の朝日新聞の記事も、よい史料になることだろう。ぜひ沖縄国際大学に提供されたい。

米軍基地問題では仲井真知事を引用する朝日だが
知事が慰安婦記述は不適切とした事には触れない

以下、今日の朝日新聞の社説。

沖縄慰霊の日―戦争の史実にこだわる

歴史を伝える。そのために残すべき言葉をめぐり、沖縄で論争が続いている。

沖縄県が那覇市の首里城公園内に設けた説明板のことだ。

ここには、沖縄戦でこの地域の旧陸軍を指揮した第32軍司令部壕(ごう)があった。

説明文の原案は、県から委嘱された大学教員らの検討委員会がまとめたが、原案にあった壕内にいた「慰安婦」や、壕周辺であった「日本軍による住民虐殺」の言葉が、県によって削除された。安全を理由に、今後、壕を埋めることもあるという。

検討委員会の委員を務めた村上有慶さんは「説明板を一度撤去し、文案を練り直してほしい」と批判している。

大切な戦争遺跡だ。豊見城(とみぐすく)市にある旧海軍司令部壕のように歴史を学べる場所になるよう整備し、保存するべきだ。

折しも、米軍の新型輸送機オスプレイの配備を拒む県民の闘争が島ぐるみになりつつある。

そんな状況の下で、6月23日の沖縄慰霊の日を迎えた。

平和を希求する県民の心は、歴史を大切にする思いと重なっている。

沖縄戦をめぐっては、旧文部省や文部科学省が高校日本史の教科書検定で、日本兵による住民虐殺の記述の削除を求めたり、集団死への「日本軍の強制」を消させたりした。

そうした動きに、沖縄国際大学で国際平和学を教える安良城(あらしろ)米子さんは、教科書執筆者が証拠となる史料に基づいて、沖縄戦の本質を記すべきだという。

安良城さんは講義で旧日本軍の史料を使う。例えば1945年6月15日の「鹿山文書」は旧日本軍による住民虐殺が起きた久米島で、海軍通信隊長が出した文書だ。米軍の投降勧告ビラを持っている者は「敵のスパイとみなして銃殺する」とある。

住民の証言を裏づける史料といえる。沖縄戦で軍は住民を守らなかった。「それどころか、日本軍の軍事作戦で住民が直接に日本軍に殺害されたり、死に追い込まれたりしたことを学生は学ぶ」という。そして安良城さんは、「集団自決」という言葉にも慎重に、と求める。

県の旧平和祈念資料館の設立理念を記した文には、住民「自ら命を絶ち」という記述があった。だが、2000年に開いた現在の平和祈念資料館では論議の末に「自ら命を絶たされ」に直した。館内の説明も「強制による集団死」に改めた

「集団自決」という言葉には国に殉じたものとして賛美し、強制された死を隠す意図があると、地元の人は感じている。

朝日新聞 2012.6.25

県によって(削除された)→村上さんは(批判している)→文科省が(削除した)→安良城さんは(と求める)→平和祈念資料館では(表記を改めた)→地元の人は(感じている)

・・・朝日新聞の「社説」はどこにあるのだ?

2012/04/21

ミサイル危機に慰安婦問題を絡めた朝日新聞

「北朝鮮ミサイル―騒動の本質を見失うな」というのが今日の朝日新聞の社説のタイトルなのだが、2chでは「北朝鮮ミサイル騒動…慰安婦問題で足踏みしてしまった日韓関係を、もっと緊密にできてれば、今回の混乱防げたかも」というスレタイでスレッドが立った。度々強引なタイトルの書き換えも行われる2chのスレタイだが、これは2chの記者の方が内容にふさわしいタイトルを選んだとしか言いようがない。

北朝鮮がミサイルが試射した。その一部始終をモニターしていたのは(まだ米国本土には届かないにも関わらず)米国の偵察衛星である。ミサイルが発射されてから着弾するまでの時間は、米国本土の場合は30分ぐらいの余裕があるのに対し、日本には数分で命中するらしい。

朝日新聞は「米軍の早期警戒衛星を、日本も持つべきだ」という考えに対して、「どうにも筋違いだ」と苦言を呈する。警戒衛星を持たない日本の探知能力では、発射されたミサイルが水平線より上に出ないと探知が出来ない。これによって更に貴重な時間が失われる。しかし朝日新聞は「今回のミサイル騒動の本質は、日常的な外交の問題」だと言い、「何のことはない」「情報を扱う人間の問題なのだ」とリラックス・ムードである。

東日本大震災から、まだたった一年。来るべき東海地震を想定して、津波への警戒を呼びかける報道が相次いでいる中、和歌山県では津波を想定した対策プログラムを作成したが、津波到着時間までに住民を安全な場所まで避難させる為に彼らは悪戦苦闘している。避難のタイムリミットは、和歌山県の南部では6分しかない。たまたまだがノドン・ミサイルの飛来時間と変わらない。和歌山県ではこの時間を住民の生死を分ける(津波の)タイムリミットとして深刻に捉えているが、朝日新聞は日頃のコミュニケーションが大事、(ミサイルの)早期警戒の為に多額の税金を費やすのは愚かだと言う。

もちろん費用対効果というものがあるから、いくらかかってもいいから警戒衛星を持てとは言えないが、和歌山県も5300億円と見積もられる津波対策のインフラ整備費が現実的でないと認めつつ、やれる所まではやろうという意気込みである。その中には、津波避難タワーのコスト縮減も課題に上げている。

住民の連携やコミュニケーションも確かに大事だが、はじめからインフラ整備を放棄(否定)して、日頃の近所付き合いの大切さばかり強調する空論(「韓国との情報交換を円滑に進めるなど、できる対策から進めることこそ必要だし、効果的だ」)。たしかに、一昔前までは「有事を想定すること=軍国主義」的なムードがあったが、朝日は相変わらずである。

しかも、慰安婦問題でゴネているのは韓国の方なのに、まるで日本が悪いかのような口ぶり。それを慰安婦騒動を引き起こしたの当の朝日新聞が言っているのだから呆れる。

ようするに、朝日新聞は北によるミサイル攻撃はあり得ないと見ているのである(その分析は正しいのかもしれないが)。だからミサイルに対する備えなどどうでもよく、それにかこつけて「偵察衛星は、宇宙の軍事利用」「日韓友好の促進」「軍靴の音が聞こえてくる」「慰安婦に謝罪と賠償を」といった日頃の主張を繰り返しているだけなのである。

実に不真面目かつ不謹慎である。



北朝鮮ミサイル―騒動の本質を見失うな

北朝鮮の事実上のミサイル発射失敗をめぐって、政府の対応が混乱した。野党に追及され、政府は検証を進めている。

一方で、お粗末な事態の再発を防ぐため、発射を探知した米軍の早期警戒衛星を、日本も持つべきだとの声が政府内から出ている。

一連の議論は、どうにも筋違いだと言わざるをえない。

今回のミサイル騒動の本質は、日常的な外交の問題であると認識すべきだ。

確かに、政府の初動はぶざまだった。韓国国防省が発表し、米韓両国のメディアが速報しているのに、首相官邸の第一報は「発射を確認していない」。緊張感に欠け、誤解も招いた。

米軍から発射情報を伝えられたが、日本のレーダー網でとらえる前に落下したため、うまく対処できなかったという。

何のことはない。システムの不備というより、情報を扱う人間の問題なのだ。経緯を検証するのは当然だ。

だが、これをもって開発費を含めて数千億円規模とされる早期警戒衛星を持つべしと唱えるのは、どうみても論理の飛躍だ。北朝鮮への対応を口実にした、過剰な要求でしかない。

むしろ、韓国との情報交換を円滑に進めるなど、できる対策から進めることこそ必要だし、効果的だ。

日韓両国はいまだに、やりとりした軍事情報を保護する協定を結んでいない。今回、韓国から発射情報が提供されなかったのはこのためだ。昨年1月の日韓防衛相会談で、協定の必要性を確認しあったのに、慰安婦問題などで足踏みしてしまった

つまり、ふだんの外交努力で日韓関係をもっと緊密にできていれば、今回の混乱は防げたかもしれなかった。

もうひとつ、自衛隊の身構え方も気になった。

ミサイル防衛の地上部隊を首都圏と沖縄県に、イージス艦を日本海と東シナ海に配備した。ミサイルの上空通過が見込まれた宮古・八重山地区には数百人の自衛隊員が展開した。

政府が万全の態勢をとるのは自然なことだが、地元などからは「落ちてくるミサイルを本当に防げるのか」という、システムへの不信の声も上がった。

中国をにらんだ南西諸島の防衛力強化のための布石だ、との批判も出ていた。

ミサイル防衛には約1兆円が投じられてきた。それに見合う国民の理解も、生かすための周辺国との関係強化もまだまだだ。この現実こそ、政府は今回の騒動の教訓とすべきだ。

朝日 2012.4.21

「強制」に換えて「人道」で決着を狙う?日韓両政府


かつて韓国内の世論に手を焼いた日本政府と韓国政府は、「(強制連行でなく)強制性を認める」という妥協策で慰安婦騒動を切り抜けようとした。かくして産まれたのが河野談話である。しかし結果的に、日本側は韓国政府に裏切られて終わる。

石原信雄元官房副長官は、後にこのように振り返っている。

「われわれはあの(河野)談話によって、国家賠償の問題が出てくるとは全く想定していなかった。当然、当時の韓国側も、あの談話をもとに政府として要求するということはまったくありえなかった。(中略)慰安婦問題はすべて強制だとか、日本政府として強制したことを認めたとか、誇大に宣伝して使われるのはまことに苦々しくて仕方ない。もちろん、こういうものをいったん出すと悪用される危険はある。外交関係とはそういうものだから。だけど、あまりにもひどいと思う」 阿比留瑠比ブログ

あれから20年が経った。日本政府と韓国政府は、今度は「強制(性)」に換えて「人道的解決」というキーワードで問題を切り抜けようとしているようだが、外交の冷酷さがどういったものか、日本政府は痛い思いをして学んだのではなかったのか?

朝日新聞は「日本と韓国--人道的打開策を探ろう」と、早くもこの新しいキーワードに大乗り気である。「強制性」はもう古い、これからは「人道的解決」がトレンド・ワードであると、朝日新聞もウキウキが止まらない様子。この一連のニュースを見ても、慰安婦騒動がいかに日韓外交の障害になっているか分かりそうなものだが、朝日新聞はあまり良心の呵責は感じていないのではないか?

なお、TBSによると、野田首相の信書には慰安婦に関する内容は含まれていなかったらしい。

野田首相が韓国大統領に親書
慰安婦問題で

韓国訪問中の斎藤勁官房副長官は20日、ソウルでの韓国国会議員との会合で、旧日本軍の従軍慰安婦問題などに言及した野田佳彦首相の李明博大統領宛ての親書を持参したことを明らかにした。

斎藤氏は親書の目的について、5月に北京で開かれる日中韓首脳会談の成功を図るためと述べた。

同氏は記者団に、具体的な内容は把握していないと説明。同日中に韓国大統領府高官に親書を渡すと話した。

共同 2012.4.20
「慰安婦」問題で検討継続、韓国大統領あて首相親書

【ソウル=加藤達也】韓国訪問中の斎藤勁官房副長官は20日、青瓦台(大統領府)で千英宇(チョン・ヨンウ)外交安全保障首席秘書官と会談、いわゆる「従軍慰安婦」をめぐる問題について両国で何ができるかを引き続き検討していくことで一致した。

斎藤氏は同日午前にはソウルの国会議事堂内で韓国の与野党議員と懇談。この際、「野田首相の指示で(大統領に)親書を届けるために来た」と説明した。その後、記者団の取材に対し、親書について「(人道的な見地からの慰安婦問題解決を目指す)思いが込められたものとして大統領に伝えたい」と述べたが、内容については「具体的には把握していない」とした。

野田首相は5月の日中韓首脳会談で北朝鮮の挑発阻止や3カ国の経済協力推進などを協議する予定だが、日韓関係は李大統領が慰安婦問題の解決を迫った昨年12月の会談以来、冷えこんだままだ。親書は野田首相が日韓関係改善に努力している姿勢を強調し、3カ国会談での成果につなげる狙いとみられる。

産経 2012.4.20
慰安婦問題で李大統領あて首相親書 斎藤官房副長官明かす


【ソウル=加藤達也】韓国訪問中の斎藤勁官房副長官は20日午前、ソウルの国会議事堂内で韓国側国会議員団と懇談し、野田佳彦首相から李明博大統領にあてた親書を持参したことを明らかにした。

官房副長官を招請した韓国与野党の議員団体「韓日平和議員会議」所属の議員によると、斎藤氏は野田首相の特使として訪韓。親書はいわゆる「従軍慰安婦」問題など日韓間の懸案について言及したものだという。

一方、斎藤氏は親書の内容について「具体的には把握していない」とした上で、5月に北京で開かれる日中韓首脳会談に向け、成功を図るためのものだと述べた。

斎藤氏は20日午後に青瓦台(大統領府)を訪れ、高官に親書を渡す予定という。

産経 2012.4.20

韓国大統領宛てに野田首相の親書

韓国を訪問した内閣官房副長官が20日、イ・ミョンバク大統領に宛てた野田総理の親書を大統領府に渡しました。

韓国を訪問した斉藤勁内閣官房副長官は20日、イ・ミョンバク大統領に宛てた野田総理の親書を大統領府に渡したことを明らかにしました。

「日中韓の、5月に北京で会談がありますから、3か国、また2か国間を大切にしたい、こういうことでございます。(Q.慰安婦については?)親書は親書で渡したわけですから」(斉藤 勁 内閣官房副長官)

斉藤副官房長官は、親書について、来月、北京で行われる日中韓首脳会談を成功させるため、日本から持ってきたものだと説明しました。

12月に京都で行われた日韓首脳会談では、イ・ミョンバク大統領が「慰安婦の賠償請求権問題」に言及、両国の懸案事項になっています。

韓国大統領府によると、親書の中に「慰安婦」に関連する内容は含まれていなかったということですが、親書を手渡す際には、「日本も人道的に解決したいと思っている」との考えが示されたということです。

TBS 2012.4.20

2012/03/23

韓国の主張を拠り所とする朝日



もはや事実関係を争う気を失った朝日新聞は、韓国の主張に寄り添い日本国民の情に訴えて道理を曲げてもらうしかない。昨年12月の社説で、人道的解決しかない、日韓基本条約締結時には想定されていなかったと言い訳していた朝日新聞だが、今回のイ・ミョンバク大統領の主張とそっくり。もっとも、それを報じているのが朝日新聞その人であるが・・・。

朝日新聞はかつて吉田証言に依り吉見義明(理論)に依り、それぞれ神通力が失せてくると次に拠り所とする対象を探す。そうして最後にたどり着いたのが、韓国政府の主張である。その韓国政府の要求も、本音から出たものではなく、慰安婦支援団体の圧力に抗しきれず苦し紛れに言っているに過ぎないことが明白なのに、である。

「(日本政府は)勇気ある決断をすべきだ」 と言うイ・ミョンバク大統領。ではなぜ貴方は、その人道問題を任期切れの寸前の今まで、日本政府に対して取り上げて来なかったのか?

韓国ミサイル射程延長へ 李大統領「米と協議」

韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は21日、大統領府で朝日新聞などと会見した。李大統領は北朝鮮が衛星の打ち上げとしてミサイル発射を予告した問題に関連し、制限されている韓国の弾道ミサイルの射程を延ばす方向で米国と協議に入っていることを初めて明らかにした。

旧日本軍慰安婦問題では、「法律問題より人道的な問題として解決すべきだ」と述べた。日韓の間では元慰安婦が賠償などの請求権を持つかどうか法的な解釈に違いがあるが、こうした違いにこだわらず、人道的見地での解決を日本側に呼びかけたものだ。

ソウルで今月26、27の両日、核保安サミットが開催されるのを前に、朝日新聞のほか韓国の東亜日報など6社と共同会見し、書面でも回答を寄せた。

韓国の弾道ミサイルは、「米韓ミサイル指針」により、射程が300キロに制限されている。だが、北朝鮮は射程300~500キロのスカッドに加え、同1300キロのノドンを実戦配備。長距離弾道ミサイルの発射も繰り返している。このため、韓国で射程制限の緩和を求める声が出ていた。


李大統領は「北の核攻撃やミサイルの脅威に備えるため、米との共同戦略上、適切な射程に延ばす協議をしている。近い将来、一致できるだろう」と語った。具体的な射程には言及しなかったが、「北のミサイルは(韓国南部の)済州島まで来る」とし、北朝鮮の大部分に届く距離が必要との認識を示した。

慰安婦問題では韓国憲法裁判所が昨年、個人請求権の問題を韓国政府が解決しようとしないのは「不作為で違憲」としたことを受け、韓国が日本に協議を呼びかけているが、日本側は「請求権問題は解決済み」として応じていない。

李大統領は、日本政府の立場の根拠になっている1965年の日韓請求権協定の締結時には「慰安婦問題は明らかになっていなかった」としつつ、元慰安婦らの人道支援を最優先にすべきだとの認識を初めて示した。「(日本政府は)法的な問題に発展しないかと考えているようだが、それは自らを縛ることだ。勇気ある決断をすべきだ」とも述べた。(ソウル=箱田哲也)

朝日 2012.3.22

2011/12/25

「そういう時期に来ている」 朝日新聞の脂汗



日韓友好を願い慰安婦問題に心を痛めている人は、朝日新聞のこの社説を読んだ時、どう思っただろう。心を痛めている人というのは、慰安婦騒動に狂奔している人々の事ではない。四大紙はどこも、もう大概にした方がいいと思っている。その雰囲気は毎日新聞の社説に顕著であった。

「政治指導者は...冷静にことにあたる努力を続けねばならぬ」などと説教調の朝日新聞も、相当気に病んでいるのだろう。なんといっても朝日はこの騒動に火をつけた当事者である。子供の嘘をきっかけに隣村同士で20年に渡る諍いが始まり、仲直りのきっかけがつかめない。それを原因を作った当人が気を揉んでいるという図である。池田信夫は朝日新聞が訂正して説明するべきだと言うが、今さら朝日新聞が全てを告白した所で、天井まで火が回っては手遅れである。

「韓国の人たちに知ってほしい点もある」と朝日新聞は言う。日本側の説明にも耳を傾けて欲しい・・・20年前の朝日新聞にそう言うだけの理性があればこんな事にはならなかったのである。当時の朝日は、騒動を煽りに煽って大火事にしたのである。そしてその結果、日韓両政府はまともに話も出来ない状態である(大統領は、首脳会談の57分のうち45分間、慰安婦問題について喋り続け、韓国民の期待に応えねばならなかった)。

それでも朝日新聞は相変わらず奇麗ごとを並べる。

「李大統領は...なぜそう主張するのか、歴史的にわからないではない」・・・イ・ミョンバクも本心ではこんな事は言いたくないのである。慰安婦騒動は、良心的日本人や朝日新聞が煽った結果、韓国の大統領でもどうしようもないレベルまで達してしまったのである。その事は、朝日新聞自身重々承知のはずだ。

「尊厳は侵されて報われぬままという怨念が...」・・・白々しいのである。除幕式のこの興奮を見よ。こんな光景はワールド・ベースボール・クラシックで日本を破って優勝でもしない限り見られないだろう。「アジア女性基金が償い事業をした」・・・それには民族別で再多数であったと思われる日本人が対象として含まれていない事を、朝日はどう考えているのだ?

〆の部分では、もうなりふり構わず何とか文章の形に纏めようとしている。人間は過度に緊張したり、追い詰められると、話をしている自分でも馬鹿らしくなるくらい支離滅裂な事を喋っている時がある。それでも何か喋らなければならない。聴衆が引いていると分かっていても、とにかく何とか辻褄を合わせようとするが、最後まで支離滅裂のまま終わってしまう。そういう経験をした人も多いだろう。朝日新聞も、今まさにそんな思いでいるのだろう。

「野田首相は李大統領との会談で『人道主義的な見地から知恵を絞っていこう』と語った。問題を打開する糸口は、ここにあるのではないか。65年の協定で解決したかしていないかではなく、人道的に着地点を見いだしていく。それは行政ではなく、政治の仕事だ。日韓の政治がともに探る。そういう時期にきている」


「そういう時期に来ている」というのは、何をもって判断したのか?アジア女性基金は時期尚早だったとでも言うのか?朝日新聞は、日韓基本条約には慰安婦問題は含まれていない、の一本で行くと決めたようだ。そういう事は、日本人慰安婦が何らかの補償の対象になってから言うべきだ。朝鮮籍、台湾籍の旧軍人属、被爆者が日本人並の補償を受けられないというなら、それは日本政府の責任ではないが、同情して何らかの方策をと考えるのは理解できる。しかし、そもそも(日本人)慰安婦自体なんの補償の対象にもなっていないではないか。

最後は、これは「政治の仕事だ」と開き直っている。朝日新聞自身も分かっているはずだが、朝日が言っているのは、人道ではなく政治的着地(妥協)点の事である。



日本と韓国―人道的打開策を探ろう

野田首相と李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領との首脳会談は、これまでとうって変わり、元慰安婦の問題をめぐる重い言葉が交わされた。

個人が受けた被害にどう向きあうかは、歴史認識や領土問題とともに、双方の国民の感情に直接響きあう。ナショナリズムにも流されやすい。

それだけに政治指導者は、互いに信頼を築き、冷静にことにあたる努力を続けねばならぬ

李大統領は日本との公式会談の場で初めて、元慰安婦問題を論じた。「日本政府が認識を変えれば直ちに解決できる」と訴え、「誠意ある温かい心」に基づく対応を求めた。

なぜそう主張するのか、歴史的にわからないではない

日本政府は、1965年の国交正常化時の協定で完全解決したとの立場を一貫してとる。野田首相もそう主張した。

けれども、正常化交渉の当時に想定していなかった問題が後になって出てきた。元慰安婦はその典型的な例だ。

今年、韓国政府は憲法裁判所から、日本への個人賠償請求を「交渉しないのは憲法違反」と断じられた。米国との貿易協定や政治腐敗をめぐる政権批判も強まるいま、元慰安婦問題の進展を迫る世論を無視できない。そんな事情もあった。

ただここで、韓国の人たちに知ってほしい点もある

国交正常化で日本が払った資金を、当時の朴正熙(パク・チョンヒ)政権は個人への償いではなく経済復興に注いだ。それが「漢江の奇跡」といわれる高成長をもたらした。

また、元慰安婦への配慮がなかったとの思いから、日本は政府資金も入れて民間主導のアジア女性基金が償い事業をした。

この事業は日本政府の明確な賠償でないとして、韓国で受け入れられなかったのは残念だったが、当時の橋本首相ら歴代首相のおわびの手紙も用意した。韓国は韓国で独自の支援をしたけれど、日本が何もしてこなかったわけではないのだ。

元慰安婦は高齢化し、何人もが亡くなっている。なのに尊厳は侵されて報われぬままという怨念が、支援団体がソウルの日本大使館前にたてた「記念像」につながった。

野田首相は李大統領との会談で「人道主義的な見地から知恵を絞っていこう」と語った。

問題を打開する糸口は、ここにあるのではないか。65年の協定で解決したかしていないかではなく、人道的に着地点を見いだしていく

それは行政ではなく、政治の仕事だ。日韓の政治がともに探る。そういう時期にきている。

朝日 2011.12.19

2011/12/11

朝日・毎日新聞の「イベント紹介」



リベラル系の日本の新聞は正面きって慰安婦問題を論じることが出来なくなってしまった。90年代にやり過ぎた反省があるからだろう(特に朝日)。新聞社の意見としては慰安婦問題を語らず、読者の投稿を紹介する形で代弁させていた時期もあったが、それも段々難しくなってきたようだ。朝日や毎日新聞社の中にも冷静な人々がいるからだろう。

それでもこれらの新聞社の中には運動家やハルモニに同情的な記者がおり、なんとか上司の壁を突破してこの問題を紙面に載せたい考えている(そのこと自体は悪いことではない)。それが、こういった「イベントの紹介」という形になるのだろう。しかし、外務省包囲デモを取り上げるなら、それに対するカウンターデモが企画されていることも紹介してやれば公平というもの。

カウンターデモの主催者も両新聞社に売り込んでみたらどうだろう?


ソウル「慰安婦」 福岡でも連帯を

旧日本軍の元「慰安婦」らが韓国・ソウルの日本大使館前で開いてきた抗議集会が今月14日、1千回目を迎える。世界各地でこれに呼応する催しがあり、福岡市でも集会が開かれる。

集会は1992年1月8日から毎週水曜に開かれており、元「慰安婦」の他、市民団体や国会議員、学生らが集まり、抗議の声をあげている

14日はドイツやオーストラリア、カナダなどで呼応した集会が開かれる。国内では、慰安婦への謝罪と補償の実現を目指して結成された市民団体「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動2010」の呼びかけで、東京で外務省を人間の鎖で囲むイベント、大阪、名古屋などで集会がある。福岡では午後0時半から、天神地区の福岡パルコ前、天神コア前などで、「慰安婦」の遺影を掲げ黙祷(もく・とう)をした後、リレートーク、チラシ配布、パネル展示をする。

韓国政府が登録した「慰安婦」234人のうち生存者は67人にまで減っている。賠償問題は、韓国の憲法裁判所が8月、韓国政府に対し、日本政府と賠償について交渉を求める判決を出し、韓国は二国間協議を求めているが、日本は回答を先延ばしにしている。

「全国行動2010」の共同代表、花房俊雄さんは「性暴力の被害者である『慰安婦』は戦後、人々の非難の目を避け、社会の片隅で生きてきた。加害者の日本に罪を認めて、自分たちの名誉を回復して欲しいというのが彼女たちの願い。憲法裁判所の判決が出て解決の可能性がある時期なので、運動が追い風になってほしい」と話す。問い合わせは花房さん(090・6291・0988)。(溝越賢)

朝日 2011.12.10

従軍慰安婦問題:9日にイベント--北区 /岡山

従軍慰安婦問題を知ってもらおうと、イベント「ハルモニとアジアの被害女性たちに想いを寄せて」が9日、北区天神町の岡山カトリック教会センターで開かれる。女性の人権問題に長年取り組んできた大学講師、市場恵子さん=中区湊=らが主催。

韓国・ソウルで、毎週水曜日に元慰安婦たちが日本政府に謝罪を求める「水曜デモ」が今月14日に1000回目を迎えることから企画した。韓国やオランダの元慰安婦が証言するドキュメンタリー映画「終わらない戦争」上映や、キャンドルナイトが予定されている。市場さんは「映画は初めての人にもわかりやすい内容。平和な時代の到来を願って語り合いたい」と話している

午後6時から。参加費1000円。申し込みは市場さん(086・277・7522)。【五十嵐朋子】

毎日 2011.12.6

2011/10/10

慰安婦問題 AAコレクション 3

慰安婦問題 AAコレクション 2



AAコレクション、そのニ

慰安婦問題 AAコレクション 1



不謹慎かもしれないが、二条河原の落書のように、これもまた歴史の一部である。

2011/10/09

日韓友好に水を差した朝日 玄葉外相の苦悩



日韓関係を重視したい外相だったのに、慰安婦問題がその障害になっているというニュース。

もしかしたら、朝日新聞の「慰安婦強制連行キャンペーン」は、日本国の「名誉と尊厳」を傷つけたのみならず、日韓の友好と相互利益に取り返しのつかないダメージを与えたのかもしれない。朝日新聞がキャンペーンに奔走していた20年前、誰一人こんな事になろうとは想像していなかったに違いない。一新聞社が「ええ格好しい」で熱中したパフォーマンスが20年に渡り日韓関係に影を落とす結果となった。金星煥外交通商相が「強い口調で迫った」のも、韓国政府としても国内向けに引込みがつかないからではないのか。

竹島問題については、こう言っては何だが、世界的によくある領土紛争の一つだからまだ致し方ない部分もあるが、改めてあの慰安婦強制連行キャンペーンとは何だったのか。「日韓の真の友好」を望む人達こそ、朝日新聞に厳しい目を向けるべきだろう。


韓国重視も溝目立つ=慰安婦、竹島ネックに

玄葉光一郎外相は7日、アジアで初の外遊先に選んだ韓国訪問を終えた。外相は、野田佳彦首相にとっても国際会議出席以外では初の外国訪問となる18日訪韓で合意、野田政権の韓国重視を鮮明に示した。中国の海洋進出や北朝鮮の核開発に対処する上で、米韓両国との連携が重要性を増しているためだが、懸案ばかりが目に付き、韓国との溝の深さを印象付けた。

「大事なのは、日韓が死活的利益を共有しているとの認識を一致させることだ」。玄葉外相は7日、ソウル市内で訪韓をこう振り返るとともに、「十二分に満足している」と成果を強調した。

就任間もない外相は、政府内にあった「中国を優先すべきだ」との意見を押し切り、「とにかく韓国だ」と調整を指示。一連の会談では、外相自身が考えた「死活的利益」との新たな用語を多用し、韓国重視をアピールした。

しかし、外相の熱意と韓国側の反応には落差があった。韓国では竹島(韓国名・独島)や元従軍慰安婦の賠償請求権問題で対日強硬論が台頭。金星煥外交通商相は6日の外相会談で、慰安婦問題について「日本が大局的な決断を通じて解決策を模索していく必要がある」と強い口調で迫った。

また、外相は昨年からの懸案である李明博大統領訪日を改めて招請したが、進展はなかった。韓国側は、来年4月の総選挙と同12月の大統領選を控え、反日世論に過敏になっており、慎重姿勢を崩さなかった。再開を目指した経済連携協定(EPA)交渉に至っては、「もう少し環境の醸成が要る」(金外相)と、むしろ後退した。

民主党では前原誠司政調会長が9~11日に訪韓するほか、日韓議員連盟の直嶋正行事務局長や、鳩山由紀夫元首相も今月中旬の訪韓を予定。野田政権は総力を挙げて関係強化に取り組む構えだが、玄葉外相が掲げる「強固で重層的な関係」構築へ、課題は多い。

時事 2011.10.7

おまけ: 8日の産経新聞の報道も付け加えておく。


「竹島・慰安婦」具体的戦略なし 首相訪韓 大きなリスク

6日の玄葉光一郎外相と韓国の金星煥(キム・ソンファン)外交通商相との会談で、野田佳彦首相の18、19両日の訪韓を正式合意したが、李明博(イ・ミョンバク)大統領が来日する順番を覆した性急な訪韓はリスクばかりが大きく意味合いは乏しい。

「十二分に結果が出てないのではないかという指摘もあるが、かなりのところまで詰められた。いずれ分かる…」


玄葉氏は7日、ソウル市内で記者団に自らの訪韓の意義を強調した。とはいえ、日本が再開を求める経済連携協定(EPA)締結交渉などでの進展は得られず、韓国が不法占拠する竹島(島根県)問題も平行線に終わった。


首相の訪韓が唯一の成果だといえるが、日本側が朝鮮王室儀軌(ぎき)の引き渡しを決めたにもかかわらず韓国側は李大統領の国賓としての来日を引き延ばしたままだ。日本側は「大統領が来ないと言うから首相が行く」(外務省幹部)と説明するが、日韓で合意した年1回の「シャトル外交」の原則を崩すことになる。


しかも、韓国側は、閣僚が相次いで竹島を訪れ、竹島付近の日本領海内で「海洋科学基地計画」を打ち出すなど挑発行為を続ける。8月1日には自民党国会議員3人が韓国に入国拒否される問題も起きた。

慰安婦問題でも金外交通商相は賠償請求権を確認するための協議開始を改めて要求した。ソウル市が日本の大使館前の路上の慰安婦に関する記念碑建立を認めた問題も浮上している。

首相は訪韓へ強い意欲を示しており、海洋での軍事的プレゼンスを強化する中国や北朝鮮への対応で連携を密にしていきたいと考えているというが、具体的な戦略は乏しい。

そもそも首相はニューヨーク訪問中の9月21日にすでに李大統領と初会談を行っている。この際、李大統領は慰安婦問題に触れなかったが、自国での会談となると状況は変わる。首相は慰安婦の賠償請求権に否定的だとされるが、明確に反論できなければ韓国側に不要な期待感を抱かせる結果を招きかねない。

「首相の訪韓を楽しみにしています」


李大統領は6日に玄葉氏の表敬訪問を受けた際、にこやかにこう語った。このしたたかな李大統領と対峙(たいじ)する覚悟はあるのか。首相の外交手腕が問われる。(ソウル 杉本康士)

産経 2011.10.8

2011/06/09

[資料] 関与 元朝日新聞社員の性犯罪



もちろん一朝日新聞の社員がこういう事をやったからといって、兵士がやったからといって、それは朝日新聞社の犯罪ではないし、「軍の犯罪」でもない。

児童にわいせつ容疑、元朝日新聞社員逮捕

朝日新聞社の元社員の男が、小学校の女子児童2人にわいせつな行為をしたとして埼玉県警に逮捕されました。

強制わいせつなどの疑いで逮捕されたのは、朝日新聞・東京本社の販売局に勤務していた元社員、板倉洋一容疑者(60)です。

警察の調べによりますと、板倉容疑者はグループ会社に出向中だったおととし8月、埼玉県吉川市の公園で小学校低学年の女子児童2人の下半身を触るなどした疑いが持たれています。

板倉容疑者は調べに対し、「性欲を満足させるためにやった」などと供述しているということです。

板倉容疑者は、先月にも別の女子児童に対する強制わいせつの容疑で逮捕・起訴されていて、警察は女子児童ばかりを狙い犯行を繰り返していたとみて余罪を追及しています。(08日17:32)

TBS 2011.6.8