2011/10/09

日韓友好に水を差した朝日 玄葉外相の苦悩



日韓関係を重視したい外相だったのに、慰安婦問題がその障害になっているというニュース。

もしかしたら、朝日新聞の「慰安婦強制連行キャンペーン」は、日本国の「名誉と尊厳」を傷つけたのみならず、日韓の友好と相互利益に取り返しのつかないダメージを与えたのかもしれない。朝日新聞がキャンペーンに奔走していた20年前、誰一人こんな事になろうとは想像していなかったに違いない。一新聞社が「ええ格好しい」で熱中したパフォーマンスが20年に渡り日韓関係に影を落とす結果となった。金星煥外交通商相が「強い口調で迫った」のも、韓国政府としても国内向けに引込みがつかないからではないのか。

竹島問題については、こう言っては何だが、世界的によくある領土紛争の一つだからまだ致し方ない部分もあるが、改めてあの慰安婦強制連行キャンペーンとは何だったのか。「日韓の真の友好」を望む人達こそ、朝日新聞に厳しい目を向けるべきだろう。


韓国重視も溝目立つ=慰安婦、竹島ネックに

玄葉光一郎外相は7日、アジアで初の外遊先に選んだ韓国訪問を終えた。外相は、野田佳彦首相にとっても国際会議出席以外では初の外国訪問となる18日訪韓で合意、野田政権の韓国重視を鮮明に示した。中国の海洋進出や北朝鮮の核開発に対処する上で、米韓両国との連携が重要性を増しているためだが、懸案ばかりが目に付き、韓国との溝の深さを印象付けた。

「大事なのは、日韓が死活的利益を共有しているとの認識を一致させることだ」。玄葉外相は7日、ソウル市内で訪韓をこう振り返るとともに、「十二分に満足している」と成果を強調した。

就任間もない外相は、政府内にあった「中国を優先すべきだ」との意見を押し切り、「とにかく韓国だ」と調整を指示。一連の会談では、外相自身が考えた「死活的利益」との新たな用語を多用し、韓国重視をアピールした。

しかし、外相の熱意と韓国側の反応には落差があった。韓国では竹島(韓国名・独島)や元従軍慰安婦の賠償請求権問題で対日強硬論が台頭。金星煥外交通商相は6日の外相会談で、慰安婦問題について「日本が大局的な決断を通じて解決策を模索していく必要がある」と強い口調で迫った。

また、外相は昨年からの懸案である李明博大統領訪日を改めて招請したが、進展はなかった。韓国側は、来年4月の総選挙と同12月の大統領選を控え、反日世論に過敏になっており、慎重姿勢を崩さなかった。再開を目指した経済連携協定(EPA)交渉に至っては、「もう少し環境の醸成が要る」(金外相)と、むしろ後退した。

民主党では前原誠司政調会長が9~11日に訪韓するほか、日韓議員連盟の直嶋正行事務局長や、鳩山由紀夫元首相も今月中旬の訪韓を予定。野田政権は総力を挙げて関係強化に取り組む構えだが、玄葉外相が掲げる「強固で重層的な関係」構築へ、課題は多い。

時事 2011.10.7

おまけ: 8日の産経新聞の報道も付け加えておく。


「竹島・慰安婦」具体的戦略なし 首相訪韓 大きなリスク

6日の玄葉光一郎外相と韓国の金星煥(キム・ソンファン)外交通商相との会談で、野田佳彦首相の18、19両日の訪韓を正式合意したが、李明博(イ・ミョンバク)大統領が来日する順番を覆した性急な訪韓はリスクばかりが大きく意味合いは乏しい。

「十二分に結果が出てないのではないかという指摘もあるが、かなりのところまで詰められた。いずれ分かる…」


玄葉氏は7日、ソウル市内で記者団に自らの訪韓の意義を強調した。とはいえ、日本が再開を求める経済連携協定(EPA)締結交渉などでの進展は得られず、韓国が不法占拠する竹島(島根県)問題も平行線に終わった。


首相の訪韓が唯一の成果だといえるが、日本側が朝鮮王室儀軌(ぎき)の引き渡しを決めたにもかかわらず韓国側は李大統領の国賓としての来日を引き延ばしたままだ。日本側は「大統領が来ないと言うから首相が行く」(外務省幹部)と説明するが、日韓で合意した年1回の「シャトル外交」の原則を崩すことになる。


しかも、韓国側は、閣僚が相次いで竹島を訪れ、竹島付近の日本領海内で「海洋科学基地計画」を打ち出すなど挑発行為を続ける。8月1日には自民党国会議員3人が韓国に入国拒否される問題も起きた。

慰安婦問題でも金外交通商相は賠償請求権を確認するための協議開始を改めて要求した。ソウル市が日本の大使館前の路上の慰安婦に関する記念碑建立を認めた問題も浮上している。

首相は訪韓へ強い意欲を示しており、海洋での軍事的プレゼンスを強化する中国や北朝鮮への対応で連携を密にしていきたいと考えているというが、具体的な戦略は乏しい。

そもそも首相はニューヨーク訪問中の9月21日にすでに李大統領と初会談を行っている。この際、李大統領は慰安婦問題に触れなかったが、自国での会談となると状況は変わる。首相は慰安婦の賠償請求権に否定的だとされるが、明確に反論できなければ韓国側に不要な期待感を抱かせる結果を招きかねない。

「首相の訪韓を楽しみにしています」


李大統領は6日に玄葉氏の表敬訪問を受けた際、にこやかにこう語った。このしたたかな李大統領と対峙(たいじ)する覚悟はあるのか。首相の外交手腕が問われる。(ソウル 杉本康士)

産経 2011.10.8

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